青海玻 瑠鯉・2021-01-18
その一言だけで
詩
あの水平線へ沈んでいく哀れな
一隻の船を見つめている
ここから見た海辺は大変寒々しく
私と彼の身体は冷えきっていた
「寒うないか」
コートの内へ強引に入れた彼は
頬の赤みを私へ移していく
ここで見た夕焼けは矢張寒々しく
私と彼で身体を温めていった