#プロポーズ

君のためなら　死んでもいい
だけど　君より一秒でも永く生きていたい

君がいれば　このまま死んでもいい
だけど　君とずっと生きていたい

君が幸せなら　それでいい
だけど　誰よりも君に愛されたい

そんな風に想える
愛する　大切な人へ

どうか最期まで付き合って下さい

『スーパープロポーズ』

君と出会って

今までとても楽しかったし

これからも色んな場所で

ねるねるねるねを練りたい。
・・・
なので、結婚してください。


―
　僕が原稿を読み上げると
　そこに居たのは彼女ではなく
　あの魔女だった…。

私からの

プロポーズ

うけとっていただけますか？

貴方に私の一生を捧げるよ

そう言い放つと華やかな花火が上がるの

冬でも貴方が居てくれたらいつも寒くないね

僕のねるねるねるねになってくれないか…

そんな使い古された、プロポーズの言葉。

その時は本当でも

時間が経てば嘘になってしまうのだ。

例えば君が明日死ぬなら
僕は今から笑って飛び込めるだろう

二人以外の時間を想うと
どうしようもないほど胸が痛くなるよ

眠そうな目 強がる癖
抱き合う時は甘くなる声も
全部全部もう僕だけがいい
苦しいよ お願い……

あなたとこれから人生を共にしたいです

プロポーズで渡そうと思って買った

ねるねるねるねは

棚にしまわれたまま

愛する人
―かつて愛した人

に

練られる夢を見ている

打ち寄せる　白波を

言葉もなく　ただ　見つめていた

陽は　ゆっくりと　　水平線の　彼方に　沈みゆく

今日こそ　　大切なことを　伝えたい……

「決めたの　　あなたと　共に　生きたいと」

わたしの　声が　　潮騒に　消される　　その瞬間

わたしは　　あなたの　胸に　抱きすくめられていた

そして　あなたは　　確かに　言った

「これからは　オレたち　　どんな時も　一緒だな」


あれから　２１年・・・・・

あの　約束のきずなは　　今なお　堅く　結ばれて

今日に　至り　　また　　明日へと　繋がる

プロポーズには
バラの花束ではなく
ねるねるねるねを渡すことにした。
つまり僕は
賭けに出たのだ。

婚姻届なんかより

プロポーズの言葉なんかより

ねるねるねるねのほうが

遥かに雄弁で

正直だ。

口が上手くない彼が

最初で最後の

プロポーズを

してくれた

一生側に居るからね

昼12時までに
プロポーズの言葉を考えなければいけない。
そしてそれまでに
ねるねるねるねを練らなければいけない。
僕にできるだろうか。
とても不安だ。

プロポーズでは
ねるねるねるねを贈ったのだ。

宝石は物質に過ぎないが
ねるねるねるねの色は
記憶の中で存在し続ける。

それに
キャンディチップの輝きは
宝石にだって
負けてないのだ。

あなたの欠けたところと

私の欠けたところを合わせて

ひとつになりませんか。