はじめる

#冬

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全2588作品・

【RealMe 性別のない人~番外編~デート券】




「なぁー想」


「んー?」


毛布を被った千祐さんが


後ろから私に抱きついて


私の肩に顎を乗せ


私の名を響かせた。



「もうすぐ、卒業だな」


「うん、そうだね」



千祐さんと両想いになったのが


高校二年の時。


そして今、私は高校三年。


季節は冬…あと二ヶ月で卒業となる。




進学はしない。



千祐さんの店で


私は女性の体を取り戻す為の


お金を稼ごうと思っている。



ホルモン治療は


一、二週間毎に


4000円程度かかる。


単純計算で年間20万円弱。



手術は


日本では途方もない順番待ち…



保険適用されなければ


200万円という大金がかかる。



性適合手術がなされなければ


戸籍も、変えられない……。



手っ取り早く安価で手術が出来る、


海外でとも思うけれど


渡航費もかかる……。





兎にも角にも


お金が必要なのだ。




「想」


「なんですか」


「お前さぁ」


「うん」


「デート券、結局無くしたわけ?」


両親にカミングアウトする時


家に帰ることを嫌がった私に


千祐さんが書いてくれた、


レシート裏のデート券。



まさか、ラミネートして


本のしおりにしてしまっているなんて


恥ずかしくて


口が裂けても言えない。



「も、持ってるよ」


「あー?本当かあ?」


「うん……」


「なーんか、怪しいなぁ」


「怪しくなんかな…っ」



千祐さんは首を伸ばし


私の横顔を


舐めるように見つめあげてから


首筋にちゅっと


音をさせて吸い付いた。



吸いつかれた首筋に


全神経が集中して


逆毛立つような快感が押し寄せる。




「やっ、やめて」


「なー…んで?」


まるで、雀が戯れるように


そう囁く千祐さんの唇から


ちゅ、ちゅっと音が鳴った。




「だっ、て、そんなに吸いつかれたら、痕残っちゃ」


「痕残ったら、困んの…?」


「学校で…なんて言い訳すればっ」


「へえ……?誰に言い訳するって?」



やば


完全なるSモード


スイッチ入れちゃった



「ち、千祐さ…やめ」


「やめて、は、聞かねぇ」



千祐さんはとても器用に


後ろから私の唇を奪った。



温かいものが


私のそれを求めて


口内で暴れたかと思うと


そのまま私は


あえなく押し倒された。



舞い散る桜の花びらのように


無数に繰り返される、キス。



桜の時期には……まだ早いのに。


降り注ぐ唇の合間を縫って


必死に息を吸い込む。



押し寄せる悦びが


涙となって瞳いっぱいに溜まった。


逃すだけで精一杯。



どのくらい


波に耐えただろうか。


ようやく唇が


……開放された。




「……ちひ、ろさん」



「出来上がった顔、しやがって」



「や、だよ、恥ずかし…い」



高揚していく顔を


必死に隠そうと腕をあげるも


千祐さんに阻止された。



見つめ合った千祐さんの瞳も


涙がうっすら、滲んでる。




「想……好きだ」



かすれた声がかっこいい。




「うん……」


「俺の事、好きか」


見つめあげられて


呼吸すら忘れてしまいそう。



「す……き、大好き」



「俺、だけ?」


「うん……好き」



「コラ、楽すんじゃねえ。ちゃんと言ってみ」




駄々っ子みたいなこと言う。


でも、私はこの子どもみたいな


歳上彼氏に、抗うすべを知らない。



肺いっぱいに吸い込んだ息を


細く吐き出しながら


熱く燃える本音を


千祐さんの耳元に届けた。



「私、は……、千祐さんが、好き」


「よーく出来ました」


満足気に笑って


私の頭を愛しそうに撫で


そして告げた。



「今ならデート券使ったら」



「うん?」



「旅行に…連れてってやるよ?」



「旅…行……?」



「そー、卒業旅行」



好きな人と……旅行。


否応なく心臓は


身体中を駆け抜ける。



人の目が気になって


普段は出来ない事も


全く知らない土地なら


くっついて歩いたり


手を繋いだり出来るかな。


期待に胸が膨らむ。



でも…。



「デート券…どこにある?」


「……バックの中」


「使う……?」



こんなのずるい。


こんな目で


こんなこと言われたら


断れない。



「……使いたい」


「使わねえの?」


「……笑わない?」


「ん?」



私は、千祐さんのベッドから


手を伸ばし、鞄を引き寄せた。



そこに入っている、


お気に入りの本に挟まれた、


“デート券”のしおりを取り出して


躊躇いがちに


千祐さんへと差し出した。



「……何これ?」


「で、デート券」


「なんでラミネート?」


「あの時の……千祐さんの気持ちが嬉しくて…ずっと……持っていたかったから」



呆気にとられて、


私を見つめる、


千祐さんの視線が痛い…。



やっぱり、見せるんじゃなかった…。



言った側から後悔した。


恥ずかしくて全身が熱い。


唇すら震える始末だ。



ところが、千祐さんは


まんまるの目を細めて


嬉しそうに笑んだ。



「何お前……かわいい族?」


「な、なにそれ」


「発想可愛すぎだろ」


「か、からかわないでよ」


羞恥のあまりに


そっぽを向いて


あまつさえ唇を尖らせた、


私を千祐さんは優しく包み込み



「こんなもん幾らでもやんのに」


耳元にそう囁く。


確かに何枚ももらったら


特別感なくなっちゃうなあ


そんな事考えたら笑える。



でも、このデート券は


いつも私の勇気の源だから


やっぱり、手放したくはなくて。




「これがないと、旅行……だめ?」



私は、千祐さんを


見上げて呟いた。



「大事に持っててくれたってのわかったから、いいよ、連れてってやる」


「え!ほんと!?」


「ああ」


「やったあっ」



たまさかに私は


声を張り、目を輝かせた。




大切なお守りも手元に残る


大好きな千祐さんと


はじめての旅行にもいける。



こんなに嬉しいことってない。


身体中で喜びを表現する私を


千祐さんは目を細めて見つめた。



この視線を身体に浴びると


愛されてる実感が心に広がる。



千祐さんは

私の鼻に小さなキスをして


もうひとつ、言葉を紡ぐ。



「温泉行こうな」


「うん」


「露天風呂付きの部屋な」


「うん?」


「一緒に入るぞ」


「え!恥ずかし、や……」


「やだは」


両腕で私の顔を


フォールドした千祐さんは


不適に笑むと眼光鋭く囁いた。



「……聞かねえよ?」



ふいに旅行先での


お風呂タイムを想像して


私は頬を染め上げた。


ただで済むとは……思えない。



考えただけで目眩がしそう。



思わず黙り込むと、


千祐さんはその唇に


当たり前のように口付け



「想……愛してる」


そう、愛しそうに笑う。





千祐さん



私、貴方を好きになって



とてもとても、幸せだよ。




そう感ずれば


「私もっ」


笑顔、弾けて


今度は私から…


千祐さんに


精一杯の想いを込めた、


キスを返していた。

ひとひら☘☽・2020-05-16
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ばいびヾ(・ω・`)・2020-04-23
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『かげろう』




ねえ

まだ君が好きだと言ったら

君はどんな顔するかな





去年のアイスの味をまだ覚えている。




暑い暑い炎天下、コンビニで買ったばかりのアイスを縁石に並んで座って頬張った。


目の前の道路で陽炎が揺らいで、暑さを際立たせていた。


一緒に買ったサイダーが音を立てて弾ける。その爽やかさが口の中を潤して抜群に美味しかった。


「もし寒い夏と暑い冬があるとしたらどっちを選ぶ?」


額に光る汗を拭いながら君がこちらを伺った。


「なに?海外の話?」

「違うよ。日本の話」


暑さが鬱陶しいのに、さらに鬱陶しいことを聞くな なんて思いながら考える。


君はいつもそうだ。夏みたいだった。いつも熱くて明るいくせに、たまにゲリラ豪雨みたいなテンションや質問を出してくる。


「暑い冬かな」


寒いより暑い方がマシだからとつけたした。


言ってみて、暑い冬がなかなか想像できなくて笑ってしまった。


君は、そっかとだけ呟いた。


あまりの暑さに、食べきる前にソーダのアイスは溶けてしまった。


溶けたサイダーに群れる蟻と、ベタついた手が鬱陶しくて、私の家に移動することになった。



クーラーの聞いた部屋で、2人ベッドに寝っ転がって、冬の歌を聞いていた。


白い天井を見上げて、先程のソーダを思い出していた。


「寒い夏ってこんな感じかな」


「かもね」


君が言い出したことなのに、他人事だな
でも君らしいなと思った。


しばらく沈黙が拡がってクーラーが、冷えた風を送る音と冬の歌だけが響く。


こんな感じなら寒い夏も悪くない。


そっと目を閉じる。
このまま眠りに落ちてしまいそうだった。


「俺は寒い夏も選んで欲しかったな」


「え?」


君のわけのわからないつぶやきをどこか遠くに聞いていた。


きっと私は夢と現の間にいたのだろう。


次に目を覚ました時に、隣に君はいなかった。





再び君に会ったのは夏休み明けの秋だった。


夏の暑さがまだ残りながらも、乾いた涼しい風が吹いて自然の匂いが漂っていた。


「久しぶり」


いつも通り声をかけると、君は静かにこくんと頷いて空を見上げていた。


今日はゲリラ豪雨かな?


「アイス食べようよ」


前回食べたアイスを食べれば元気になるかもしれないなんて考えて、近くのコンビニへ向かう。


「あ」


夏の終了が告げられたようで、ソーダのアイスはもうなかった。


仕方が無いのでサイダーだけ買って、コンビニ前の縁石に座る。


サイダーが音を立てて弾けた。
夏の爽やかさとは違く、乾いていて、どこか寂しい音に感じた。


「寒い夏はもう終わったよ」


そう呟く君はなんだか冷たく感じた。
声はいつも通り元気なのに、表情が暗かった。


例えるなら、暑い冬のような。


「どういうこと?」


「暑い冬が来たんだ」


なんだか話が見えなくて、呆然と君の横顔を見つめる。


君は


誰?



目の前にオレンジや黄色、緑の残像が光って頭がクラつく。
おかしいな。夏は終わったはずなのに。


炭酸が、舌に痺れた。







目尻から溢れる涙を拭って、あの日と同じ白い天井を見ていた。


君は、もう居ない。


私は気づかなかったんだ。

君は双子で、

病気で、

寒い夏で。



君に瓜二つの片割れも君だと思っていた。
たまに訪れるゲリラ豪雨が君じゃないなんて考えもしなかったんだ。


馬鹿だよね。


一応、彼女だったんだけどな。


君のこと、何も知らなかったんだ。

君は優しいから、気づかせないようにしていたのかな。それならまんまと引っかかっちゃったよ。


今ならわかる。私は暑い冬より寒い夏を選ぶ。もう遅いけれど。


でも私にとってそんなのはどうでもよくて


君が


好きだっただけなんだよ



何にも知らなかったくせにって、怒られちゃうかな




蒸し暑い外を窓越しに感じながら

部屋にクーラーをきかせて

冬の歌を聞いていた。


呆然と


君を


想い続けていた。


アイスはまだ、溶けることを知らない。

Sena❁・2020-06-08
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かげろう

もういいかい?

まぁだだよ。

急かす春としぶる冬

そんな1日だった今日

花笑・2020-03-24
こころ
ポエム
北風の冷たい日

冬の部活のランニング後
先に走り終えた貴方がこっち来て

" お前顔赤すぎ " " 熱っ "

って言いながら貴方の冷たい手で
頬っぺをギュッって挟まれました

余計に顔が赤くなりました

𓇼𓈒海恋𓈒𓆉・2020-05-18
部活
好きな人

春風の様に優しく。


夏恋の様に甘酸っぱく。


秋空の様に綺麗に。


冬花の様に堂々と。




♡♡

阿部 舞雪/ 元𝙱𝚕𝚞𝚎 𝙱𝚎𝚛𝚛𝚢 𝙼𝚢𝚛𝚊❅*°・2020-07-24
謎投稿
春風
夏恋
秋空
冬花
冬花ってなに

あなたに会いに行く夢を見た
もう何度も見た
鳥のように飛んでいって
必死で探して
やっと会えたのに
すぐさようなら

もう何度も見た

本当に全て投げ出して
会いに行けたらどんなに良いか、
いや、よくないか、

きっとあなたは
わたしがあなたを思うようには
思ってくれていないから。

もう私のことは過去だから。

さようなら、私の恋人


*ao*

ao・2020-05-03
片思い
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頬を突き刺すような

寒い風の吹いていたあの日。


私と君は少しだけ、

2人きりになったよね。


私ね、

あの時勢いで伝えそうになった。


だけど、

君は何も言わずに

どこかに行っちゃったから、

結局何も伝えられずに終わったんだ。


でもね、今思うと

あの時伝えなくてよかったな

って思ってるの。


もし伝えていたら、

きっと振られてただろうし、

もう話せていなかったと思うの。


私が意気地無しなだけなんだと思うけど、

君と話せないのだけは嫌だから。


















    











そんなことを思いながら、

茜色の空の下を歩いている

今日この頃。

星川林檎 (低浮上)・2020-03-17
あの時伝えたかったこと
告白
失敗
片思い
2人きり
透き通った青
茜色の空
いつかは必ず
好き

次は、冬に会おうね

# 翠 〜 MIDORI 〜・2日前
特別な19日
先生
学校
約束
会いたい
大切な人
大好きな人
独り言

【独りぼっちのバケモノの話】




















ーどれくらい此処に居たのだろう
























声に出さずに呟く























左も右も 上も下もない





























寒くもなければ暑くもない





















そんな場所だ



















かつてこの世界は
闇の中にあった



















一筋の光も見えぬ
無明の闇と



















果てもなければ
数える物もない



















その赤く尊き存在のみが
唯一にして「在る」



















それこそが
この世界の本質”だった”



















私は概念である「世界」に
その姿形を与えた























私は「朝」に出会い
そして「夜」を知った



























「冬」に出会い
「夏」を知った




























「新しい事」に出会い
初めて「過去」を理解した




























自らをそこに堕とす事で
自らを「何者」かを知ろうとした































目まぐるしく移り変わる
世界の有り様を
目の当たりにしながら

























世界は私を拒んだ





























”化け物”と呼び
忌み嫌った























そんな世界を
私も拒んだ

























だから
「永遠の空間」をつくった


















かつて闇の中にあった
世界を作り出した



















人目につかずひっそりと
生きることにした

































今日も私は”此処”に
閉じ籠る

夢を捨てた少年少女 (元)lovers秘密結社・2020-03-28
小説
短編小説
独りぼっち
バケモノ
化け物
世界
セカイ
永遠
新しい
過去
概念
姿
左右
上下
もしも魔法が使えたなら
ループ
生きる
死ぬ
生死
カゲロウデイズ

"夏が暮れ"

"秋が眠り"

"冬が明け"

"春が咲き"


たくさんの季節が巡りましたが



あなたの居る季節だけが巡ってきません。

朧月・2020-08-05
リアン
片想い
桜の季節
冬の季節
秋の訪れ
季節
巡り
あなた
あなたが居るはずの季節が巡ってきません

どんな季節も
君と一緒に見ていきたい。

春の桜も

夏の海も

秋の紅葉も

冬の雪も

全部全部、君と見たい。

春夏秋冬を2人で
沢山の思い出を胸に
一緒に歩いて行きたい

真菰・2020-08-17
あなたのそばに
独り言
景色
彼女
思い出
一緒
季節

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