#君

「泳げないんだ」と理由をつけて

二人でビーチに居たかった夏。

何度も破り捨てられた想い

泳ぎ疲れて溺れてしまう前に

君の瞳に映りたいの

私の苦悩は君のおかげで

密度が下がって飛んで行ったよ。

見るのも全てに君を重ねて

毎日、毎日、君を想って

等身大の愛を捧げて

咲き乱れる一瞬の煌めきが

輝く君の瞳を独り占めする前に

その手を繋いで奪い取るの

｢いつか｣を信じた私は

まだ君に会えると信じている

揺れた想いと触れた夏の暑さ

涼を呼ぶ音はもう聞こえない

夏の蜃気楼の中に

君の姿を見つけた気がした

どれだけ楽しい思い出たちで

繰り返し塗りつぶしたって

呪いのように消えてくれないの

🟣ずっと分かっていたのさ
🟡僕は僕で君は君そう全て分かり合えない

散ってしまった占いたちも

君のおまじないで

また綺麗に輝かせてくれますか

大声をあげたら　聞こえるだろうか
暗闇にいる君を　探し出せるだろうか
そんなことを考えながら
今日も僕は届かない空に
高く手を伸ばした

綺麗な景色は君とみたい。

続きから始めた物語でも

隣に君がいるなら

最後まで続けられる気がするの

この想い、君には届かないよね。