#声

夕日を走る風の音
次を知らせる夜の音
僕を知らせる君の声

声が枯れるくらい
君に愛を叫べば
届きますか？

視界が暗くぼやけた瞬間、

貴方の笑顔や落ち着く声が

私の大きな夜を支配していく。

君の声は大切にしまってある

未だ耳の奥に残る君の声に縋っている

この声は本物じゃない わかってる

でも 録音された本物を聴く勇気は
今の僕にはない

だから “ここに確かにある”
それだけでいいんだ

ここに、未来の声はない。


あるのは、今と過去の声。


でも、残しておきたい、

大切な声。

貴方の声と言葉は僕の曇った心を

晴らそうとしてくれる存在だから

天使よりもきっと

優しい声をしてる貴方の

将来結ばれる人が羨ましい。

車の音に書き消されそうな

儚い君の声を

ただ聞く時間が大切なんだ

疲れた時こそ

貴方の声が聞きたくて、聞きたくて、

話したくてたまらない。

雲が薄くかかってる月みたいな

夜の弱々しい信号機の光みたいな

消えてしまいそうな声を

もっと聞きたい。

予告なしの貴方からの声に驚愕と歓喜

私にとってのアラームになってくれた

寂しさが起きて眠れない夜に

君は音に乗せて愛を口遊んだ

あなたの好きは色んな所から

感じられはするけれど、

いつか

貴方の声で聞いてみたくて

水素の音より、

貴方の声が聞きたいよ。


きっと何倍も

私の心はうるさくなるけど。

声を出して伝えてみようとしたけれど

届いてないなら意味だってないのか