「燕行く先の貴方」                    
                                    
                一章/アザレア                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                春待つ貴方。                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
                花冷えが、肌を刺している。                    
                見慣れた廊下を歩くと消毒の匂いがする。これで何ヶ月めだろうか。目を瞑ってでもたどり着けるであろう貴方の病室にノックもせずスライドドアを開ける。                    
                病室の白さに思わず目を瞑って、また開ける。桜が窓の外綻び、可憐に並ぶ蕾たちと青空が、貴方__つまり、陽鞠(ヒマリ)の横顔の背景となる。                    
                先程触れたドアノブの冷たさが指先に残っていて、それが足枷のように重く連なり、貴方に声を掛けるまで三秒かかってしまった。その永遠にも似た時間は、貴方がこちらを振り向くのには十分な時間だった。                    
                                    
                「シオリちゃん、お疲れさま」                    
                                    
                貴方の声ひとつでまた、思い出してしまった。貴方との思い出が嫌なほど色付く。走馬灯のように迸る記憶のなかの貴方の笑顔が、あまりにも美しくて、涙が出そうになった。                    
                                    
                「うん。ヒマリもね」                    
                                    
                私もまた繰り出す。                    
                貴方が今日も笑顔を見せてくれたことに胸を撫で下ろし、まっすぐ貴方の方を向いたつま先をそのまま前へ持って行って、貴方の横に用意されていた椅子に座る。古ぼけたエコバッグに適当に詰め込んできたお見舞いの品が中で乱雑に転がっていて、それを手でまさぐる。ちり、とOPP袋の音がしたので、それをつまみ出す。現れたものは折り紙だ。                    
                ヒマリは、コラージュが昔から好きで、私はその素材を買わされている。病室は何もすることがないとぼやいていたので、私がヒマリの家から持ってきたコラージュ用具と、百円ショップで私が買い揃えた可愛いイラストが印刷された折り紙やマスキングテープなどを買ってヒマリに渡す。                    
                いつもありがとうと笑って受け取るヒマリの腕が、昨日よりもなんだか細く見えて、思わず目を逸らした。                    
                __バレてない。きっと、バレてない。                    
                ヒマリは新作の折り紙に目を光らせて、こちらなんて見ていなかったので、内心ホッとした。                    
                早く病態が良くなればいいとずっとずっと願っていたけど、良くなる気配はしない。だけど笑顔はいつもと変わらない。昔から同じで、優しくて、可愛らしい笑顔が私の生きがいなのだ。                    
                綺麗に整頓されたヒマリの周りは、物がほとんど無い。昔から整理整頓が嫌いな私はよく怒られていた。                    
                そんなヒマリが、私が買ってきた折り紙をきらきらとした目で見つめて、今日はどんなの作ろうかなあなんてぽつぽつ独り言を言っている。                    
                                    
                こんなにも元気そうなヒマリだがら桜が綻んで散ってしまう頃にはもう、ここには居ない。                    
                小さい頃から一緒で、何をするにもヒマリが隣だった。誰からも好かれるヒマリは、私以外の友達もたくさん居たはずなのに、いつも私と一緒に居てくれて、本当に、私の陽だまりだった。眩しすぎず、暑すぎず。心地よい温度がいつもそばにいて甘えていた。                    
                ヒマリと、友達以上の関係にはなれないことに目を瞑りながら。                    
                                    
                「シオリ、どっちがいいと思う?」                    
                                    
                は、と息が漏れて顔を上げる。                    
                いつの間にか思考を巡らせてしまっていた。私に話しかけていたなんて思ってなかった。                    
                「もー、ちゃんと聞いててよ。                    
                わたしの話聞いてくれるの、シオリしか居ないんだからさあ」                    
                そう言ってまた説明しだす。                    
                ヒマリのその楽しそうな顔が見れるなら、どれだけ買ってあげてもいい。                    
                私がヒマリの質問に答えると、慣れた手つきで他の素材も取り出し、コラージュを始めた。その作品を作る指先を見る度に恍惚とする。                    
                ヒマリの髪や瞳は健康体そのものなのに、腕や手首が細く青白い。触れたら壊れてしまいそうなほど、骨が浮きでた腕を見るとつい目を逸らしてしまう。声も、元気な頃の貴方と同じ。いつも明るくて泣きそうなくらい優しい。そのやさしい音を背景音楽として、また無自覚にも思考の沼に沈んでいく。                    
                貴方が居てくれればそれでいい、貴方が笑ってくれればそれでいい、なんて綺麗事だけど、結局私は「ヒマリにどこにも行かないで欲しい」という気持ちを隠しきれてないだけの、ただのわがままをずっと抱えているのだ。光の貴方には理解もできないような、本当に子供のようなものを。こんな気持ち、貴方は知らなくていいのだ。                    
                幼い頃からなんでもできるヒマリはみんなの憧れで、私もまたその要領の良さに嫉妬した。私の胸にある、お世辞にも綺麗とは言えない、濁って澱んで、まさぐっても何があるかわからない沼のような心底に、憎悪にも似た昂りが湧いてそれが恋情と重なった。蝕む蠱毒みたいに貴方のことばかりを考えていた。こんな感情を貴方が知ったら、貴方はどんな顔をするのだろうか__。                    
                その顔を想像して、食道の近くまでせり上がったあたたかい物を、息を大きく吸い肺を膨らませて抑えた。                    
                思考を巡らせている傍ら、ヒマリは折り紙を破いたり貼ったりしている。もう頭には完成図があるのだろうか。                    
                本当に、私の憧れの人である。                    
                渦巻く感情に太刀打ちできていない私に貴方は興味もないみたいに、コラージュに夢中になっている。そのまつ毛落ちるのさえ惜しい。春風がカーテンをおしあがるまま、私は何度も貴方に恋に落ちている。                    
                                    
                貴方の呼吸音だけが響く病室で、貴方と二人きり。                    
                腕時計をみて、バスがもうすぐ来る時間なのを思い出した。                    
                帰るねと伝えると貴方の眉が少し下がって、わかったと控えめに返事をした。私はひらひらと手を振ってスライドドアを閉めた。                    
                きゅ、きゅと靴が床と擦れて、病院の廊下に響く。                    
                先程までヒマリに向けていた笑顔は微塵もなく、ヒマリが視界に居ない世界は妙に重く感じた。ここは三階だから、階段を使って降りると何人かの患者とすれ違った。みんなが暗い顔をしていて、辛いのは私だけじゃないと言い聞かせながらも、現実を受け入れられていない自分が何よりも目を背けたくなる存在だった。                    
                自動ドアが私を感知して外へ出る。止まらない負の想像に、貴方の笑顔が写って思わず息を飲んだ。                    
                明日も貴方に会えるのだろうか。                    
                春の終わりというのは、正確な日程があるわけではない。太陽もいつか枯れるように、貴方もきっともうすぐ____。                    
                段々と視界は足元にに落ちて、春風が皮肉にも、心地よい。                    
                                    
                風をなぞるようにふと前を向いた。                    
                その伸びた影に、驚いた。                    
                ラフなスニーカーに、縞模様のブーツソックス。七分のズボンに、黒いブラウスをインさせて、広い袖口から見えた右腕を、こちらにひらひらと振っている。                    
                あれは、私に振ってるのだろうか。                    
                目の前にいる人物が誰なのかはわかる。私とヒマリの同級生のトイロさん。うっすらと赤色が滲む黒髪は肩につかない程度の長さでハーフアップをしている。                    
                存在は、知ってる。ムードメーカーとも形容されるトイロさんの言動は、クラスをあたたかくしてくれる、で有名だが、申し訳ないほどに会話をしたことがない。住む世界が違うというか、多分話してみても会話が弾まなさそうだ、とかそういう理由で、名前しか知らない人になってしまった。                    
                そんなトイロさんが、私の方を向いて手を振る理由が分からない。疑問ばかりが浮かんで口が開かなかった。                    
                拍動の速い心臓に手を置いた。                    
                さて、トイロさんに聞きたいことはたくさんある。が、話す事が苦手な私は口をつぐんでいる。完全に、トイロさんから見れば私は硬直している。それにも関わらず、トイロさんはにこにこ笑って、コンクリートの擦れる音を立てながらこちらに近づいてきた。                    
                ふわりと春やぐ髪をなびかせて、黒に反射した青色を宿しながら私をみて一言、                    
                                    
                「叶えてあげようか」                    
                                    
                ちらりと八重歯の光るのが見えた。                    
                処理できない。頭の中にある疑問のひとつも解決されていない。これほどまでに日本語が理解できないのは初めてだ。                    
                                    
                「は、?」                    
                                    
                そう口にするのが精一杯で、トイロさんはさらににまりと微笑んで、「何か悩んでるんでしょ」と心を見透かしているように言う。息が詰まる思いがして、私は今どうして話もしないクラスメイトに詰められているのか、という最大のエクスクラメーションマークがのどにつっかえて苦しい。                    
                                    
                「何言ってるの、                    
                話した事も無いのに」                    
                                    
                震えた声で私は言った。                    
                                    
                「あはは、君はそう思うかもね」                    
                                    
                そう笑った。こんな間近で初めて見た。                    
                さっきからトイロさんが何を言ってるのかさっぱりわからない。かわいい顔して、誰よりも謎が多いというトイロさんの噂は、本当なのかもしれない。                    
                                    
                「今日はもう遅いから                    
                また明日、学校でね」                    
                                    
                有無を言わせず、すぐ後ろを振り向いて行ってしまった後ろ姿を、ただ呆然と眺めるしかなかった。                    
                傾いた太陽のことを仄日というのだが、まさに今のことだろうと思う。春は昼も日差しがあたたかいが、今私を照らす太陽はこちらを蔑むように見ている。                    
                心のもやが晴れずため息が漏れた。明日も話しかけられるということだろうか。トイロさんの謎めいた発言が頭の中を不愉快なほど反芻していた。                    
                ヒマリがいる病室の窓を外から眺めて、ここからは見えないけれどたしかにそこにいるヒマリを想像しながら、静かに病院を後にした。                    
                                    
                うららかな春。                    
                音程の違う人々の笑い声が響く。格子窓の教室に読書しかすることもない私は意味も理解しないままただ文字をなぞっていた。もしここにヒマリが居るのなら、私はクラスメイトの声などひとつも聞こえず、ヒマリと楽しく会話でもしていただろう。                    
                新学期にもなり、去年の初々しい雰囲気とは一変、すっかり慣れた模様で、クラス替えをしたにも関わらず既にグループができている。女子生徒は皆同じような一つ結びで、校則に違反しないようにどれだけスカートを短くできるかの話題で盛り上がっている。なんとなく察してくれただろうが、私は友達なんてヒマリしか居ない。まわりの雑音に蓋をしたい思いでトイレに行こうと立ち上がった。                    
                                    
                学校の中庭に咲いた桜の木が風で揺れる音がする。廊下の窓はほとんど開けられていて、風が入る。爽やかかつ、少し重い春が木漏れ日を宿していて、息をたっぷり吸い込んだ後目を開けた視界の青さを空に重ねた。                    
                春鳥の鳴く声に、また憂鬱が募る。                    
                私はヒマリと違って、人の声も、人の匂いも、空気も苦手だ。将来、良い仕事に就けないからと無理やり行かされている高校も、ヒマリが居ない今は、時間が早く過ぎることしか頭にない生活である。自分でも将来のためだと言い聞かせながら重い足を今日もここまで運んできた。将来の希望なんてひとつも無いけれど、ここにヒマリが居たから頑張れた。でもこの春が終われば、ヒマリはもうここに__                    
                                    
                「シオリちゃん」                    
                                    
                そう呼ばれた時、心臓に確かな痛みを感じた。                    
                昨日聞いた声だ。春風を彷彿とさせる優しい声なのに、私はその声が恐ろしいと思ってしまった。                    
                昨日、"叶えてあげようか"とトイロさんは確かにそう言って、私はその言葉が頭から離れない。どうしてそんなことを言ったのか、私の何を知ってるのかなんて聞く勇気もなく、後ろからしたトイロさんの声に恐る恐る振り返った。                    
                                    
                「なに?」                    
                                    
                自分なりに頑張って笑顔を作ったつもりだが、口角がぴくぴくするのを感じるので、相当引きつっていると思う。                    
                                    
                「昨日は、いきなりごめんね。シオリちゃんが、なんか落ち込んで見えたから……悩んでるんかなって思って声かけちゃって」                    
                                    
                と、頭の後ろをすこし掻きながら言った。感情はこもっているけれど、抑揚が無い。                    
                トイロさんは一年生の夏休みのあと、転校生としてクラスメイトの仲間入りをした。田舎の方から来たと言っていたから、ここではあまり聞かない方言を使う。ここでの生活も慣れてきて、段々と方言は薄くなってきているらしいが、イントネーションが私たちとは違うのでよくからかわれている様子を見る時もある。そんな、確かな温かみを感じる方言で「落ち込んで見えたから」と言われたら、ああなんだ、トイロさんは私を心配してくれていたのかと安堵してしまう。だけど心晴れない胸の内を少し明かしてみようと思った。                    
                                    
                「心配してくれてありがとう…だけど、                    
                叶えてあげようかって、どう言う意味なの」                    
                                    
                思いの外すらすらと言葉が出てきたのは、トイロさんの少し照れくさそうな言い草に親近感を覚えたからだ。                    
                相変わらず生ぬるい風が身を撫でて、花弁のようにひらひらするトイロさんの髪がいじらしく揺れている。                    
                                    
                「あははー…ごめん、おおげさやったかな。もし悩んでたら、相談とか乗るよって言いたかったっちゃけど…」                    
                                    
                驚いた。昨日まではあんなに謎の多い人という印象だったのに、理由を言ってくれたトイロさんの目がすごく真っ直ぐで、なんだかとても懐かしい気がした。                    
                視界の端に映る桜をもエキストラにしてしまう目の前のトイロさんが、ヒマリの影に似ていて、目を逸らしてしまった。                    
                その手の温度を思い出してしまった。                    
                                    
                「もしかして、ヒマリちゃんのこと?」                    
                                    
                そのトイロさんの言葉に、また時間が止まるような思いがした。どうしてトイロさんのいう事ひとつひとつがこうも胸を刺すのか。                    
                純で、綺麗なトイロさんの目にはどこまでの事実が写っているのだろうか。もしここで否定しても、この人にはすべてを見透かされているような気がする。                    
                遠い未来を見ているような、ひどく清い眼差しを直視できず、こぼれるように、そうだよと私は言った。                    
                目も合わせられない私を、トイロさんはひとつも否定しなかった。沈黙が二人の間に広がったけれど、生徒の声は耳に入っている。ただ言葉を交わさない間が十秒。                    
                瞬きをひとつして私はトイロさんの方を向いた。                    
                                    
                同級生が〇ぬかもしれない今に絶望している。光を失いつつある自分に希望は無い、そんなどろどろと糸を引くほど澱んで醜いグロテスクな感情を、大して仲良くもない同級生に言えるわけない。家族にも吐き出したことも無いのに。                    
                私を除いたみんなが、「ヒマリの病態は良くなる」と信じて疑わない。病室にいるヒマリは、病人とは思えないほど明るく、ヒマリの口からも「元気だよ」とよく聞くので、その言葉を鵜呑みにして、お見舞いに来たヒマリの友達らは安心して帰っていく。しかし私は、ヒマリの家族がヒマリと余命の話をしているのを聞いてしまった。春の終わりごろまでの命だと、そう言っているのが聞こえた。相変わらず、ヒマリの声も表情も明るいままなのに、体だけは弱っていく。誰よりも病室を行き来しているから分かるのだ。段々と食が細くなってきていることも、歩く時にふらつきが目立つようになってきたことも。一番近くで、見てきたから。                    
                それでも、弱音なんて一言も吐かないヒマリの横顔を見て、何も思わないわけなかった。                    
                そんな具合の感情を掘り起こすだけで苦しくなり、弱々しく俯くことしかできなかった。                    
                すると、開いた窓から、はらりと、桃色の花弁が舞ってきて、偶然にも私が手を伸ばした指先に落ちてきた。少し水分を含んだそれは、重さも感じないほど軽く、やさしく、ひかえめなのにそこにあるだけで心華やぐ。                    
                トイロさんは私の手のひらに花びら落ちる瞬間を見ていたようで、私の固く握った右手を見てふんわりと微笑んだ。                    
                その水分を感じて、また手を開いて桃色を見た。                    
                                    
                「春が、                    
                終わらなければいいのになあ」                    
                                    
                やっとの思いで口にした言葉は、今までに入れ混じった泥沼のような感情を最低限までひた隠して表面だけ綺麗に取り繕ったものだった。                    
                すると、少ない時間の中で沢山の種類の笑顔を見せてくれたトイロさんが今までで一番の笑顔を見せてくれた。破顔一笑という言葉はこのことだろう。                    
                                    
                「…そうやね」                    
                                    
                桜の木を、窓から見上げたトイロさんは酷く神妙な顔つきだった。クラスでのお調子者キャラとは全くの別人のようで、その横顔に少し惹かれてしまった。                    
                トイロさんは私をなんでも知っているかのように話すけれど、私はトイロさんのことは何一つ知らない。好きな物も、趣味も、性別でさえ、私はトイロさんの何も知らないのだ。                    
                                    
                「トイロー」                    
                                    
                私の後ろのほうから声がする。トイロさんを呼ぶ声だ。トイロさんは私の後ろを見て手をふらふらと振り、私をもう一度見て                    
                                    
                「トイロ、って呼んでね」                    
                                    
                そう言って、靴音鳴らしながら行ってしまった。                    
                                    
                私の記憶はここまでだ。                    
                                    
                いや、正確には                    
                                    
                「正常な世界」の記憶は、                    
                ここまでだ。                    
                                    
                                    
                -----------------------------                    
                                    
                                    
                読んで頂き、本当にありがとうございます                    
                                    
                感情と描写が混合して、なかなかに                    
                                    
                読みにくい文章だったと思いますが、                    
                                    
                読んでいただいて嬉しい限りです…!                    
                                    
                続きは2章になりますが、                    
                                    
                おそらくだいぶ先になると思います                    
                                    
                どうか忘れないでいただけたら                    
                                    
                嬉しいです                    
                                    
                ※何度も読み返していますが、もし誤字がありましたら御手数ですがお教え下さい;;                    
                                    
                                    
                                    
                アザレア/離れたくない                    
                                    
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