はじめる

#病気

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全3442作品・

『君からの返事は桜の花弁で』

長編小説

ー七夕特別小説ー






貴方がこれを読んでいるという事は_。



そんな始まりの手紙を



俊介に書くなんて、不思議だな



お別れしたくなかったよ



本当はずっと、居たかったよ



素直になれない奴で、ごめんね



今から語るこの物語は



私の、一生だと思って



真剣に、読んで欲しいな



まず、私は



もう、天使にならなきゃみたいなの



私、心臓が弱っちくてさ



空の上に行く準備、始め出しちゃった



「余命、一年です」



俊介との一年記念日は



私の、命のカウントダウンが



始まる日に、なっちゃいました



「一年間、有難う、桃香!」



そう言って、貴方がくれた



可愛い可愛いネックレス



握り締めて挑んだ



CT検査



凄く怖かったなぁ…



専門用語だらけの紙は



見たって何も、分からなかったな



お母さんとお父さんが



泣いていて



お母さんとお父さんが



お医者さんを責めていて



正直、辛かったな



まっずい薬も



大嫌いな注射も



気にしてなんて居られなかった



ただ一つ、気にしてたのは



俊介の事です



起きてるかな



寝てるかな



笑ってるかな



泣いてるかな



心配してくれてるかな



悲しんでないかな



大丈夫なのかな



とにかく、俊介が心配でした



待合室での待ち時間



ずっと俊介と通話してたね



『本当に大丈夫なの?』



『大丈夫だよ』



このやり取りの繰り返し



私の声が震えていたから



余計怪しまれたね



結局、最後は



俊介が負けてくれて



そこまで、深くは掘らないでくれたね



そんな優しい俊介が



大好きだよ



なんて、今更なんだよって話だよね



あの日、ね



ほら、あの日



私が、俊介を振った日でもあって



何度目かの検査の日でもあるあの日



思ったよりも病気が進行してて



手の施しようがない



って、言われちゃった



それで、私、嘘ついちゃった



『大嫌い』って



『もう好きじゃない』って



嘘、嘘だよ、嘘、嘘、



好き、大好き、愛してる



毎日、好きが止まらないんだよ



こんなにも、好きなのに



…………………………………………



彼女、桃香が死んで



約一ヶ月



死にたい、もう無理、会いたい



そう思っていた俺に



桃香のお母さんから手紙を貰った



『好き』が



『大好き』が



『愛してる』が



歪んでる



泣きながら、書いたのかな



俺、こんなに愛されてんじゃん



何で、何で



『俺も』なんて



『いいよ』なんて



言っちゃったんだよ



桃香、あんなに



”傷付いた顔してたじゃん”



……………………………………………



まぁ、結果オーライだね



俊介も



『嫌い』って



『いいよ』って



言ってくれた、もんね



嫌だ、嫌だよ



待って、行かないで



なんて、自業自得か



その日から俊介とは



一言も、話してなかったね



私が、歩けなくなるまでは



私の病気が進行して



等々、歩けなくなった頃



誰かが、凄い力で病室のドアを開けた



誰?!って思ってたら



涙で顔ぐっしゃぐしゃの俊介



どした?どした!?って思ってたら



まさか、お母さんが言っちゃったなんて



思いもしないよね



『まだ好き?』



『大好き』



『本当に?』



『本当に』



この会話、楽しかったよ



春、桜の舞う季節



私の車椅子を押しながら



ゆっくり桜並木の下を歩く



俊介の横顔



何処か切なげで、苦しげで



『俊介?』って



話し掛けるだけで泣いちゃう



泣き虫俊介



俊介をそっと抱き締めると



もっと、泣いちゃって



そんな私達の間に



はらはらりと



舞い落ちてきた桜の花弁



『また、来年も見ようね』



そんな私の言葉に



『来年も、再来年も



ばばーじじーになっても…!』



って



等々、声を上げて泣いちゃった



本人より泣いちゃって



ばーかばか



嗚呼、今から手術だぁ…



成功率ひっくいひっくい



こわーい手術



この手術成功したら



またここに、書きに戻ってくるね



大好き、愛してる



………………………………………



六月、七日



午前、3時42分



12時間にも及ぶ



長い長い、手術の結果



桃香は、力尽きた



享年 15



若すぎる死に



誰もが涙した



『可哀想』と



『若いのに』と



そう嘆いたとて



桃香はもう、戻らないのだけど



「ままぁ!今日って



織姫と彦星が会える日だねぇ!」



そんな小さな子の声で



今日が七夕だと言う事を思い出す



今年は、新型コロナウイルスのせいで



七夕祭りの開催が検討された



結果、予定通り行う事に



”神頼みなんて馬鹿馬鹿しい”



今までの俺なら絶対



そう言っていた



でも、今は違う



祭り会場へと足を急いだ



転けて、ぶつかって



会場に着いた時には



息切れが酷く



膝から血が出ていた



+マスクで走ったもんだから



まさに、死にかけ



それでも俺は



書きたい事があった



謝罪、だ



桃香への、謝罪



嫌いじゃない



大好き



別れたくなかった



離れたくなかった



ごめん俺



桃香の為だと思ったんだよ



『別れよ、もう好きじゃない



大嫌いになったから、ね?』



少し、目が揺らいでいた



でも、その顔は



真剣そのもので



ここで、『嫌だ』と言えば



ちゃんと理由を聞いておけば



よかったのかもしれない



でも、でも



苦しめたく、なくて



重い奴だと、思われたくなくて



『分かった。俺も、大嫌いだし



いいよ、もう』



うそ







ウソ



…嘘、



『…じゃあね』



そう言った桃香の声が



身体が



心が



震えていたって



気付いた、のに



嗚呼、馬鹿野郎



せっかくの短冊が



濡れんじゃんけ



きったねー鼻水で濡らすなよ



桃香にもし、もし



届いた時、笑われんじゃんか



でも、それでも俺は伝えたい



”あの時は、ごめん”って



”いつまでも、一緒に居たい”って



そして



”俺の願いは、桃香と結婚する事”って



そう、そう、



伝えたい



書けた



『…あの時、本当にごめんね



俺、桃香とずっと一緒に居たい



俺の一番の願い、桃香と結婚する事



叶いますように』



不格好で、下手くそな日本語で



俺の、精一杯で



桃香の元へと届ける思いで



笹の、一番上に通した



泣きながら歩いた帰り道



ふわり、と風が吹いた



そして、何故か



目の前に、桜の花弁がひらひらり



そっと手を広げると



ちょこんと、可愛く乗っかった



「…桜」



桜は、俺と桃香の



一番の思い出と言っても



過言ではない



来年も、再来年も



ばばーとじじーになってもって



そう、約束したっけな



この桜、桃香が降らせたのかな



「届いたよ!」って



そう、言ってるのかな



俺は、手元の桜をそっと握って



家までの残りの帰路を歩いた



自宅の自室にて



桜の花弁に、話し掛ける



「大好き」



勿論、返って来ることはない



ない、そう、



ないんだよな



ふぅ、と



溜息を吐いたその時



『大好き…!』



桃香の声が、聞こえた気がした



生き返って欲しい、なんて



無理な事は言わないから



だから、だから来年も



その次も、その次もずっと



七月七日、七夕の日



またその声を、聞かせてよ

Raimu・2020-07-07
七夕の願い事
小説
物語
病気
コロナ
カップル
手紙
七夕
彼氏
彼女
死にたい
読んで欲しい
君からの返事は桜の花弁で

先程17:00頃、息を引き取りました。
代わりに投稿させて頂きます。









たまにこんな投稿見るけどさ、これみんな信じるの?


代わりに投稿するのは家族だったり親戚だったり友達だったりするみたいだけど



仮に亡くなったとして




・亡くなった人のスマホ(アカウント)勝手に使って投稿する?家族でさえそこは慎重になるのに、親戚や友達がすることはあるの?



・亡くなってすぐ投稿する?俺だったら1週間ぐらいなにも食べれなくなるぐらい落ち込むと思うんだけど、1日経たずにアプリ開いて投稿できる?



・自殺なら、自殺の原因を調べるために証拠として投稿は警察が調べるはず。


・それなら、「死にたい」というタグがトレンドになるほど病んでるこのアプリを放っておくはずがない。







あのさぁ、みんな気づいてくれよ


その投稿は、

・現実世界で自分を認めて貰えない人が

・自己承認欲求を満たしてほしくて(みんなの反応がほしくて、かまってほしくて)

・ありもしない不幸話で

・みんなの気を引いている

だけなんだよ。


名前変えてアカウント変えてまたNOTE始めるんだよ

本名でやってないだろ?
その架空の名前の自分が死んだ(noteをやめた)だけで、やってる本人が実際には死んでないんだって



本当につらくて自殺する人は、そんなことすら出来ずに命を絶つんだって







この投稿は批判受けまくるだろうけど、消す気はない

意見ある人は贈り物してください

大輝(少し低浮上)・2020-06-28
独り言
自殺
病気
死にたい
俺のホンネ

全然ね、

疑ってるとかそういうんじゃないんだけどさ


まぁ、例えばよ。君から、

「学校で友達が……」


とか聞くとさ?


学校で僕以外の人と仲良くしてるのかも!(?)

って思うんよ。



思ったら……なんか……うん……

……何となく、ずるいな、とか思うよね。

うん。




いや、友達と仲良くするの大事だし、

大事って言うかなんか普通のことだし

それをねやめろって言うほど

僕も馬鹿じゃないんだけど

束縛したりしないんだけど……





ただ、普通に純粋に

同じ学校が良かったなぁァァあ!

隣の席で英語教えて欲しかったなぁァァァあ!!!!!!

うわぁぁぁぁぁぁぁぁあいいいぃぃぃぃぃい!!

という感情に陥るのです。



病気かよ。




ヤバいやつやんけ



へーんなの





あたおかやん








なんて思わないで(´;ω;`)笑笑


( '-' )独り言ですた。Hey。

凛斗🐬・2020-06-30
独り言
病気
愛と呼ぶにはまだ若い気がするんだ。
フレッシュプリキュア
ううん、何となくね。
好きな人

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に3442作品あります

アプリでもっとみる


兄が車で事故を起こしませんように。
姉が結婚出来ますように。
姉が病気の事で苦しむ事が少しでも減りますように。
妹が自分らしく生きられますように。

僕の幸せはすべてあげます
だから、みんなを幸せにしてあげてください

來音 斗空 学校!・2020-07-04
七夕の願い事
車事故
結婚
病気
自分らしく
僕の幸せは
いらない
みんなを幸せにしてあげて
僕の願い
僕の願い事
僕が抱える気持ち

泣きたいよ

悲しいもん


でもね。
昔みたいに心からの笑顔を見たいんだ。

大好きな君の笑顔__

莉子 一言見て欲しい・2020-06-26
病気
大好きな君へ
笑顔
泣きたいよ
あなたに伝わりますように



これが我儘だってことは


わかっているんだよ



君の健康は


傾けたグラスの中から


漏れ落ちる水のように


損なわれた


これまでのようにいかない


苦しみ、悔しさ


その感情を


ぶつけてくれた君の背中を


撫でることしか出来ない俺を


許して欲しい。



死にたいと漏らす君に


生きて欲しいと


わがままを告げる俺を


どうぞ、嫌ってくれ


怨んでくれ



それが底力となって


君を支えてくれるなら


俺はそれで構わない



生きてさえいてくれたら


また笑い合える日も来ると


信じているから。

ひとひら☘☽・2020-06-21
幸介
生きてさえ
わがまま
生きて
我儘
これはきっと雨のせい
ポエム
辛い
笑顔
健康
病気
障害
負けないで
なくしたくない
好きな人



_七色流星群_









夏の夜は風すらも熱を含んでいて


とても涼しいなんて呼べなかった。


今夜も例外ではなくて


うざったい位の熱風が


私の体の周りを纏っているみたいだった。


でも今の私には


暑さとか寒さとか


どうだって良くて


ただぼんやりと頭上に浮かぶ月を眺めていた。


正直どうやってここに来たかも覚えていない。


気付いたら屋上にいた。


今は月を綺麗だなんて思えなかった。


そんな余裕、今の私にはなかった。




『こんばんは。今夜は月が綺麗ですね』




ふと、後ろから声が聞こえる。


振り返ると男の子が立っていた。


綺麗な人だ、なんて


月を見ても思わなかったことを思った。


その人は私の方をじっと見つめている。


今私は酷い顔をしているだろうに。




「口説いてるつもりですか?」




初対面で『月が綺麗ですね』なんて


意味知ってて言ってるのだろうか。


そうだとしたらかなりやばいやつだ。




『いや、そういう意味じゃないです』


『言ってみただけですよ』


『初対面の人に告白するほど、俺はやばいやつじゃないですから』




どうやらやばいやつじゃないらしい。





「...そうですか」




そう言い元の位置に向き直った。


何しに来たのかさっぱりだが、1人にして欲しかった。


と、彼は何故か私の隣に来た。




『なんかあったんですか?』


「え?」


『いえ、すっげぇ悲しそうな顔してたんで』


『何かあったのかなと』


「......何も無かったら」


「こんな時間にこんな場所の屋上に来ないですよ」


『それもそうですね』


『夜11時半に病院の屋上にいる物好きは』


『俺たちだけだ』




彼はそう言い笑った。


つられて私も微笑んだ。


なんだか不思議な人だ。




『言いたくなかったらいいけど』


『何があったの?』




一瞬話すべきか迷った。


こんなこと聞いたってどう反応していいか困らせるだけかもしれない。


でも


私1人になった今1人で抱えているのは限界だった。


月を見ながらぽつぽつと話す。




「...今日、お姉ちゃんが死んじゃって」


「私にとってお姉ちゃんは誰より大好きで大切な人だった」


「なのに交通事故で病院に担ぎ込まれたって連絡があって」


「急いで来た時には、もう...」


『そっか...』


『あの...他の家族の人達は...?』




彼が恐る恐ると言った感じに聞いた。


月を見たまま答える。




「いないよ」


「お父さんとお母さんは私とお姉ちゃん2人を孤児院に預けて蒸発」


「まだ赤ちゃんだったから顔すら覚えてない」


『...そっか』




痛いくらいの沈黙が流れる。


やっぱり言わない方が良かったか。


隣を見ると同時に




『俺も今日、余命宣告されたんだ』




彼も口を開いた。




「...え?」


『俺、生まれつき心臓の病気でさ』


『今まではなんとか持ちこたえてたんだけど』


『とうとう余命宣告されちゃって』


『臓器提供がないと手術出来ないのに』


『それを待って下さいって』


『身体の方がもたないよな』




彼は諦めたように笑った。


さっきの笑顔とは別人のようだった。




『もうただ死を待つだけの身』


『俺には未来なんてないよ』




そう言う彼を見ると、数時間前の出来事が蘇ってくる。




「...そうだね」


「絶対って、言ったのにな」






《先生、お姉ちゃん助かりますよね!?》


〈大丈夫、絶対成功しますよ〉


〈だからここで待ってて下さい〉



〈_誠に残念ですが...〉


《そんな...お姉ちゃん!お姉ちゃん!目開けて!!いや、お姉ちゃん!!》






「この世界に絶対なんてないの」


「私はもう、いつ死んだっていい」




そこまで言って彼の顔を見る。




「お互い似てるんだね、私たち」


『...そうだな』




ふっと微笑むと彼も笑い返してくれる。


優しい顔のままで、彼は私に言った。




『きっとお父さんとお母さんも、君の幸せを願ってるよ』


「...え」


『遠い場所かもしれないけどね。きっと_』


「ふざけないで!!」




彼の言葉を遮って叫んだ。


言葉が喉から飛び出してきた。


彼のびっくりした顔が目に飛び込んでくる。





「あの人たちが私の幸せなんか願ってるわけない!!」


「まだ赤ちゃんだった私とお姉ちゃんを捨てたのよ!?そんな人たちが私の幸せを願ってる!?」


「そんな訳ないでしょ!!」


「あの人たちは私の事なんてどうだっていいのよ!!お姉ちゃんが死んだことも知らずに、何処かでのうのうと生きてるの!!」


「私はこんなにも苦しいのに!!」


「あんたに私の何が分かるのよ!」


「大切な人を失ったことなんかないくせに!!」




言い終わってから、とんでもないことを言ったと気づいた。


ハッとして彼の顔を見る。


さっきとは打って変わってとても怖い顔をしていた。




『お前だって俺の事何も分からないだろ!!』


『お前こそもう生きれないって知った時の気持ち、考えたことあんのか!!』




そう怒鳴る彼はとても怖くて


私は何も言えなかった。




『...もういい。帰る』




彼は私をチラリとも見ずに屋上の扉から出ていった。


残された私はただ呆然として


彼が出ていった扉を見つめていた。










次の日。


私はまた屋上に向かっていた。


彼に謝ろう。


元々酷いことを言ってしまったのは私だ。


私から謝らないと。


そう思い扉を開けた。


昨日と同じ場所に、昨日見た背中があった。


扉が開く音に気付いたのか、彼がゆっくりこちらを振り返った。


目が合って頭を下げる。




「ごめん!!」


「勢いに任せてあんなこと言っちゃって、ほんとにごめんなさい。貴方の気持ち何も知らないのは私の方だったのに...」


「本当にごめん!!」




しばらく沈黙が続く。


彼は何も言わない。


許して貰えないのだろうか...


と。




『俺も、ごめん』


『俺だってお前のこと何も知らなかったのに、勝手にお父さんとお母さんのこと言っちゃって』


『本当にごめん』




顔を上げると、彼も頭を下げて謝っていた。


お互い謝っているのがなんだかおかしくて


2人でまた笑った。


ひとしきり笑ったあと、昨日から気になっていたことを聞いてみる。




「あのさ」


『ん?』


「名前、なんて言うの?」


『あぁ、俺は快斗(カイト)』


『お前は?』


「私は星花(セイカ)」


『よろしくな、星花』


「こちらこそ、快斗」




お互いに名前を教えあって、目が合って笑って。


快斗といる時間は、本当に楽しかった。











「え...臓器提供が間に合わない?」


『あぁ。もう無理かもしれないって』


「嘘...」




しばらくしたある日。


私は快斗に話があると言われ、快斗の病室にいた。


そこで聞いたのは、快斗の余命宣告までに臓器提供者が出ないかもしれない。ということだった。




「でも、まだ分からないんでしょ??これから現れる可能性だって...」


『そうだけど...それ相応の覚悟はしておけって、先生が』


「そんな...」




声が掠れる。


臓器提供者が出ない?


快斗が、死ぬ?


嫌だ。


想像しただけでも嫌だ。




「快斗」


「余命宣告って、いつなの」


『それは...』




快斗が声を詰まらせる。




「快斗、教えて。お願い」




私が何度も詰め寄るので、観念したのか




『...7月8日』


「7月8日...って、明日じゃない!!」




今日は7月7日。


快斗が余命宣告された日付は次の日だった。




「なんで言ってくれなかったの!!こんな近くになるまで...!!」


『星花が悲しそうな顔すると思ったら言えなかったんだよ!!』


「...っ」




その言葉に思わず押し黙る。




『ほら、その顔。だから言いたくなかったんだよ』




そう言う快斗も、とても苦しそうな顔をしている。


快斗...


なんで快斗なんだろう。


どうして...


ふと、ある考えが私の頭に閃いた。




「...快斗、臓器提供者がいれば、快斗は助かるんだよね?」


『あぁ...臓器提供されても、その臓器が身体に馴染まずに拒絶反応を起こすこともあるらしいけどな』




臓器提供をすれば、快斗は助かる。


私が何を考えているのか分かったのか




『星花、お前まさか』


「私が、快斗に臓器提供する」




快斗が言おうとしていた言葉を引き継いで私が言った。


快斗の顔が歪む。


喧嘩したあの日のように。




『おまっ何言ってんだ!!なんで星花が_』


「だってこうしなきゃ快斗は助からない!!」




私は思いっきり叫んだ。


同じ病室の人達がびっくりしたようにこちらを見ている。


でも、そんなの今はどうだって良かった。


病院の中だから静かにしなきゃとか


そんなことは頭になかった。


ただ、快斗を説得しなきゃということしか考えていなかった。




『そんなことするな。いいか、星花が臓器提供したとしても、俺は手術は受けないからな』


「なんで!受けてよ!!じゃなきゃ快斗が!!」


『俺はお前の心臓貰ってまで生きたくはない!!』


「...っ!!」


『星花...もうしょうがないんだ。諦めるしかないんだよ』




苦しそうに、でも優しく笑う快斗を見たくなかった。


視界が滲む。


なんで笑うの。


快斗のが泣きたいはずなのに。


諭すように言う快斗に、私はもう何も言えない。


思わず快斗の病室を飛び出した。


快斗は、私に何も言わなかった。














その日の夜。


私は病室の受付からぼんやりと空を眺めていた。


ラジオが流れていたけど、聞く余裕なんてなかった。


頭には快斗のことしか無かった。


なんとかしなきゃ。


なんとか説得して、快斗に手術を受けさせなきゃ。


でも、どうやって??


今日の様子だと、快斗は私が臓器提供しても手術は受けないだろう。


どうしよう。


どうしよう。


ぐるぐるとその言葉だけが頭を巡る。


何も出ない。


もう時間が無いのに。




「どうしよう...」




思わず口に出して呟く。




『さぁ、今日は七夕!!年に一度、織姫と彦星が出会う日です!!』


『皆さんは願い事は決めましたか??』




ラジオの声が耳に入る。


願い事とかしてる場合じゃないんだよ。


ラジオの声すら鬱陶しく思い、思わず消してしまおうかと考えた。


その時




「七夕...」


「そうだ!!」




言うが早いが全速力で受付を飛び出した。


そのまま階段に向かい2段飛ばしで駆け上がっていく。


途中看護師さんから『静かにしてください!!病院ですよ!!』とか言う声が聞こえたがそれどころじゃない。




「はぁ...はぁ...っ」




息を切らしながら1階から7階まで階段を駆け上がっていく。


7階は屋上だ。


扉をバンッ!!と開け放って屋上に飛び出す。


着く頃には心臓はバクバクで膝はガクガク笑っていた。


空には満点の星空が広がっている。




「綺麗...」




1目見ただけで疲れが吹っ飛びそうだった。


少しでも近くで見たくてフェンスに近づいて行く。


手を合わせて目を閉じる。




「明日...快斗に臓器提供者が現れますように」


「お願いします...お願い...っ」


「快斗を助けて...」




願いながら涙が頬を伝った。


七夕なんて効果があるなんて分からなかった。


でも、今は神でも仏でも


快斗を助けてくれる望みがあるものには、なんにでも縋りたかった。


1ミリでもいい。快斗が助かる希望があるなら。


そこに縋りたかった。


私は一晩中星に願い続けた。












翌朝。


快斗の病室の向かった。


向かっている途中から、どんな顔で話したらいいかずっと考えていた。


もしかしたら、快斗はもう...


そんな可能性があるのが嫌で、早足で快斗の元へ急いだ。


深呼吸してドアをノックして開ける。




「快斗...」


『星花!!』




私が呼びかけ終わるより先に、快斗の声が聞こえてきた。




「な、なに!?」


『聞いてくれよ!!見つかったんだ!!』




快斗は興奮気味だ。


顔は赤くて早口になっている。




「な、何が見つかったの??」


『臓器提供者だよ!!見つかったんだ!!今日、これから手術するんだ!』




一瞬、快斗が何を言っているのか分からなかった。




「臓器...提供者??」


『ああ!』


「見つかったの??」


『そうだよ!!』


「ほんとに...??」


『こんな時に嘘言うと思うか?』




遅れて嬉しさが込み上げてくる。


臓器提供者が見つかった。


これで、快斗は助かる。




「やった!!!!」




思わず快斗に抱きつく。




『ちょ、星花!?』


「うわぁぁぁぁあ!!良かったよぉ!!」


『分かったから、星花!1回離れて!!』




慌てふためく快斗に抱きついたまま、嬉しさのあまり涙が零れてくる。




『ちょ、なんで泣いてんだよ!!』


「だって...嬉しくて」


『手術はこれからだっての...』





呆れながらも快斗は私の涙を拭ってくれる。


その手はとても優しくて、より泣きそうになった。




「いつ、手術するの?」


『これからだよ』


「これからって...」


『もうすぐ』


「え...」




思った以上に早くてびっくりする。




『大丈夫。俺、絶対戻ってくるから』


「快斗...」


『星花、待ってて。戻ってきたら、笑顔で褒めて』


「絶対って言葉、嫌いなんだけど...」


『そう言うなよ。じゃあ、約束だ』


「ほんとに??」


『あぁ。約束』


「...ん、待ってる。戻ってきてね」


『おう』




そう言って笑う快斗は今までで1番綺麗な笑顔で笑っていた。















快斗が手術に行ってから数時間。


私は手術室の前で待っていた。


いつ出てくるか。


先生が早く出てきて欲しい。


それだけだった。


ずっと座っているのも落ち着かなくて、席を立って歩いたり座ったりを繰り返していた。


と、手術室のランプが消えた。


「!!」


ドアが開いて先生が出てくる。


急いで先生の傍に駆け寄った。




「あの!快斗は...手術はどうなりましたか??」




言葉を待つ時間が永遠に感じた。


心臓がドクンドクンと鳴る。


先生は手袋を外し




『手術は無事に成功しましたよ。彼はよく頑張りました』


『落ち着いたら話も出来ると思います』




と優しく笑って言った。


その瞬間身体の力がふっと抜けたように感じた。


手術は成功した。


快斗は生きている。




「良かった...良かったぁ...っ」


「ありがとうございます...っ」




泣きながらお礼を言う私の背中を、先生は優しくさすってくれた。








しばらくして、先生から快斗と話す許可を得た。


病室のドアをノックしてゆっくり開ける。





「快斗...??」




声をかけてみる。




『せい...か?』


「快斗!」




急いで近くまで行く。




『星花...』


「快斗...よく頑張ったね...ほんとに...良かった...」


『うん...ありがとう』




快斗の声は少し掠れていて小さかった。


手術後すぐだからだろうか。


ベットに横たわっている快斗の手を握る。




『俺...頑張った...よ』


「うん...ほんとに頑張った...」




また涙が零れてくる。


後から溢れて止まらない。




『星花...また泣いてる...』


「誰のせいよ...バカ...」


『ごめん...』


握りしめた快斗の手は暖かくて、生きてることを実感する。


この手が冷たくならなくて、本当に良かった。




「快斗...私ね、お願いしたんだ」


『何に...?』


「昨日、七夕だったからさ。快斗に臓器提供者が現れますようにって」


「そのおかげかな。臓器提供者が現れて、手術成功した」


「七夕の願いが叶ったんだよ」


「織姫と彦星にお礼言わなきゃね」


『じゃあ俺もお願い』


「快斗も??」


『星花とずっと一緒にいられますようにって...』


「...っ!!」




その瞬間また涙が溢れた。


快斗と出会ってから、泣かされることばかりだ。




『1日遅れだけど...叶うかな...』


「叶うよ...私ずっと隣にいるもん...っ」


『まじで...星花泣きすぎだって...』


「...誰のせいよ」


『ごめん』


「ふふっ」


『やっぱ星花、笑ってた方がいい』




幸せを感じて笑う。


これからもずっと一緒にいよう。


今握っているこの手を、私は二度と離したりしないから。

不知火 日輪・2020-07-06
小説
いやくそ長ぇ。めっちゃ長いです
私短編小説とか書けないな今後絶対
予告したやつ
予告と違ったらごめんなさい()
個人的には手術してくれた先生が好き←
今度コメディぽいの書いてみたいなー
七夕
手術
病気
奇跡
大切な人
七夕
願い
願い事
ポエム
独り言
七夕の願い事
つぶやき恋日記
まだ見ぬ世界の空の色は

自己紹介です。

あやせ 2005.9.8
性別メタモン

3カ月間入院してました。今は不登校。
うつ病と起立性調節障害、その他精神疾患を多数患ってます。

歌い手さん、アニメが好きです。

好き、贈り物ご自由に。

# あやせのいきほめ
このタグで誰かを救えたらいいなって思ってます。

あやせ・2020-06-24
不登校
自己紹介
病気
まふまふ
あやせのいきほめ

母さんの病気が治りますように

鬼條縁操(ひとこと.自己紹介見てくれ・2020-07-07
独り言
ポエム
七夕の願い事
病気

私より苦しんでる人がいるから

本当に病気の人がいるから



そう思うと余計苦しくなる
自分が惨めに思えてくる

あぁ 何で
平凡な人に生まれてきたんだろ

有栖沢 さき・2020-07-04
私より
苦しい
苦しんでる
人間
いる
いるから
本当
本当に
病気
鬱病
そう
そう思うと
余計
余計に
苦しくなる
自分
自分が
惨め
惨めに
思えてくる
思う
あぁ
もう
嫌だ
何で
平凡
普通
何でだろ
生まれる
生まれて

今日は父の日ですね。
長くなるかもですが私の父について
独り言を語っていきたいと思います。(?)
思ったことしか書いてないけん語彙力とか文章?ばりおかしいけど気にせんとって🙇🙏

私の父は私が年長(5歳)兄は小4の時に
『脳幹出血』と言う脳の病気で倒れ、
今まで約8年間植物状態のまま
寝たきりでいます。
もちろん話せないので会話も出来ません。
でも私がお父さん!と言うと少し反応するので
きっと聞こえてはいると思います。

7月15日、忘れもしませんこの日。
父が倒れた、と保育園にいた時に聞きました。
何が起こったのかよく分かりませんでした。
急いで病院に駆けつけると、
事の重大さに少し気づきました。
『元気』だった父がよくわからない器具を
沢山つけられ、意識不明になっていたのです。
物心つき始めたばかりの私にはとっても
悲しい出来事でした。
母と兄は大号泣していました。そんな中、1人だけ私は涙が出ませんでした。

(割愛)

次の日、家に帰るといつもいるはずの父がいませんでした。いつもの家がとても広く、静かに感じました。
少しして母が帰って来ると、私は『お父さん、いつ治って帰ってくるかなー?』と言ってみました。
そしたら母は涙を流して『お父さんの病気ね、脳に近い所の血管が切れてるからね、危なくて手術出来ないんだって』と私に言いました。
私はその言葉にとてもショックを受けました。そこで初めて泣きました。
その時の母の顔を忘れる事は出来ません。

『手術が出来ない』
『いつ治るかわからない』
『このまま治らないかもしれない』
毎日のようにこの事を考えて泣いていました。
保育園に行くと、友達やその親、先生達みんなに大丈夫?大変だね、と言われました。
その言葉を言われる度、私は胸が熱くなり、今にも泣きそうな感じになりました。

(割愛)

小学校入学の時、私は父の実家に引っ越してそこで家族全員で暮らし始めました。
知ってる人が誰もいない学校。
最初の1週間は母に送り迎えしてもらわないと
行けませんでした。

そこからまぁ友達も出来てどんどん月日は流れていきました(適当)

そして小3の時。
親友だった子と私の家で遊ぶ日でした(?)

そんな時、『○○のお父さん気持ち悪い』と、
目の前で言われました。とても傷つきました。

まぁそこからもてきとーに日々を送っていきました。

小6の時。
その子が原因で私は不登校になりました。
父の悪口を言われた時点で縁を切っておけばよかったですよね。
そこでもう、私はほんとに信用できる人以外には父の事を話さないと決めました。
小学校卒業の日。この日も母しかいなくて、みんながいない所でこっそり。泣きました。

(割愛)

話してまた悪口言われるのが怖かった。
同情されるのが怖かった。
いろんな不安で学校を休む日もありました。
また不登校になりかけた時、ふと父の部屋にいって手を握っていたら、涙が出てきました。その時、父が私の手を握り返してくれたのです。
まるで私を励ましてくれているように感じました。
私はこの日毎日『笑顔』でいる事を決めました。

(割愛)

父はまだ寝たきりです。
年長だった娘が中2になり、小4だった息子は高3になっています。
いつ起きるか分からない。下手したら明日死んでしまう、一生起きてこないかもしれない。毎日ギリギリのラインで私たち家族は戦っています。
長かったですがこれを見て、世の中にはいろんな人がいる。偏見を持たずに生きていく。

そんな考えが芽生えて下さると嬉しいです。

ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございました(*・ω・)*_ _)ペコリ

華楓-カエデ・2020-06-21
私の父
独り言
病気
自分語り
父の日

病気でさ

芸能界復帰駄目んなった人に
劣化がひどいとか
変貌ぶりが草とか
ひどすぎる

別に怠惰のせいで
劣化したわけじゃない

体が上手く動かなかったり
心が辛かったりで

変わってく人に
そんなことわざわざ
YouTubeに
載せんの嫌だなあ

そんなこと出すくらいなら
コントでもやんなよ笑

ひとりでも笑わせてみな?
せっかく
YouTube開設したんだろ?

どーでもいい動画に
貴重な時間使わせんな笑笑

ひとひら☘☽・2020-07-06
kit
芸能人
病気
思ったこと

愛する君へ

君がこの手紙を読んでるということは僕の死を知ってしまったんですね。

僕は何があっても君の涙を見たくありませんでした。

君が僕のせいで苦しむ姿を見たくありませんでした。

だからさよならを言いました。

君が僕の死に気づかないように。

君が新しい恋をできるように。

僕はもう君と過ごすことはできません。

だからせめて君だけでも僕の分長生きしてください。

新しい恋をして幸せになってください。

僕は短い一生の中で君に出会えてよかった。

君と恋をして、愛し合えて本当に良かった。

僕と出会ってくれてありがとう。

君のことを心の底から愛してたよ。

さようなら。

君を大切に思う僕より

成瀬 碧海・2020-06-29
手紙風ポエム
手紙
手紙風
ポエム
愛する人へ
さよなら
病気
別れ
幸せ
愛してた
新しい恋
愛するということ
辛い
笑顔

目が覚めると

俺の前には血の海が。

恐怖で倒れそうだったとき

俺の手にはナイフがあってよ。

子供ながら察したよな。


『あぁ、俺がやったんだ』



















もう忘れかけていたこの記憶。

蘇ってくる闇の記憶。

まるで俺を壊してくるかのように

蝕んでゆく。





俺はいつになれば
























《偽物の俺》から逃げられる__?

和樹・2020-07-08
二重人格
病気
障害
ごめん
ごめんな
泣きたい
死にたい
消えたい

ちょっとお話。

私の彼氏?まぁ好きな人かな?笑一応付き合ってます
その人、病気なんですよね、心臓の。
あと4年くらいで死んじゃうんですって。
あと4年で、死なないようになるかもしれないですし
死んでしまうかもしれません。
それでも、好きだと言ってくれてます。
なのに、私も好きなのに余命宣告されていることを
聞いた時、泣く事も、励ましてあげることもできませんでした。
それから思うようになって。
本当に好きなのか。私の好きはその人の好きとは違うじゃないか。 
愛せていなかったでしょうかね。
怖くて一年前から、一度も喋れていません。
ラインでは話すくらいで。
もうよくわからず。
もうどうしたらいいんでしょうか。

momoka・2020-07-04
病気
怖くて
余命宣告
ごめんなさい
ちょっとお話

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