はじめる

#どんぐり

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全24作品・

HM企画STORY


物語部門テーマ…どんぐり


題名 どんぐりまん







「あっ、どんぐりー!」


僕は弱虫です。


「おい、それおいらのどんぐりだっ」


「あっ…!」




いつも跳ね除けられて転ばされる



「何やってるのよ、たーくん泣いてるでしょ!」


「うわっ、化け物コウコだ、逃げろ」




僕は自分の身を守る術を知りません。



「大丈夫?」



君を守る術もわかりません。


心の中はこんなにざわつくのに。




「大丈夫…っ」


僕は涙を拭って、君の手をとります。






君の笑顔の半分には



どんぐりのような形の赤いあざがありました。




「はい、もうとられちゃダメだよ」



君に手渡されたどんぐりには



君の温もりと強さが宿っていました。



………………………………………



「あ!どんぐりまん!」


「本当だ、どんぐりまんだ」


「おーーい、どんぐりまーん」


「今日もパトロールごくろうさま」




地上で大声で「どんぐりまん」



そう呼ぶこどもたち。



彼らの憧れの眼差しが見つめるのは確かに僕だ。



弱虫だった僕はもういない。





ナカムラコウコ
幼馴染の中村虹子から



あの日もらったどんぐりは



何か特別な力があったようで



ある日、僕はお守り代わりの



どんぐりを握り締めたら



突然まぶしいくらいの光に包まれて



気がつけば僕は



全身茶色の「どんぐりまん」になっていた。



おできのような僕の力こぶは



普段の僕の何百倍もの力が



出せるようになっていたし



ジャンプしただけで



空を飛べるようになり



50メートル走13秒の僕が



リニアみたいに早く走れるんだ。



それをいい事に僕は



世界中をパトロールすることにした。



困っている人がいれば助けられる




僕はスーパーマンになったんだ。





そのうち僕には勝手に名前がついた。


「どんぐりまん」


世界中のメディアが僕をとりあげた。



正義のヒーロー


優しいスーパーマン


そんなかっこいい代名詞イコール


僕であること。



それを知る度に


僕は小さい頃みたいな


弱虫じゃないんだと思えた。



………………………………………


僕はパトロールを終えて地上に降り立った。



スターの中にどんぐり模様のバックルを



回転させると



どんぐりまんは僕の姿に戻る。




取り返してもらったどんぐりを



虹子から受け取ったのが六歳の時。




どんぐりまんになったのは



九歳か十歳の時だったと思う。



僕はもう、十六歳になっていた。




だけど



公衆トイレの鏡に映る僕は相変わらず



なんて貧相な姿をしているのだろう。




「ずっとどんぐりまんならいいのに」




僕は僕が嫌いだった。




トイレを出て、公園通りを歩いていると



「たーくん」



僕の名を呼ぶ声が聞こえた。




今、僕をたーくんなんて



可愛らしい名前で呼ぶ人間は



お母さんか、虹子しかいない。




振り返ると



「あ、やっぱりたーくん」



虹子が赤いあざのついた顔で


にっこりと笑った。




「たーくんってのやめろよ」


「変なこと言わないで?たーくんはたーくんでしょ?それ以外になんて呼べばいいの?」


「僕には匠人って名前があるんだよ」


「匠人……」


虹子は少し考えると、やっぱり笑った。



「たーくんはやっぱりたーくんの方が合うよ」



「……弱そ」


僕が卑屈に笑って自らを貶めると



虹子は首を振ってまた、笑う。



「弱いんじゃなくて、たーくんは優しいの」



虹子は昔から僕の前では



適当なことばかり言うんだ。



僕は虹子のこういうところが



大嫌いだった。



大嫌いで、大好きだった。





虹子は歩き始めた僕と肩を並べて歩く。




横顔を見てみると


虹子は真っ赤だった。



高揚しているというわけじゃない。


恥ずかしいわけでもない。


横顔余すところなく全面



広がった赤あざが目立つ。



僕が年頃の男の子で



たくましい体に憧れるように



虹子もあざのない自分に



憧れたりするんだろうか。




だけど虹子は



いつも自信満々だった。




小学の頃から度々



あざのことで弄られたが



いつも笑ってた。



顔が汚れてると言われても



「おしゃれしてるの」



そう笑って返していたし



血だらけお化けと笑われても



「血流れてない人いたらびっくりだね」



そうとぼけられる素質をもってた。




僕だったら…耐えられない。



虹子を見つめた。



じっと見つめていたら気がついた。





「虹子のあざ」



「ん?」



「前からこんなに黒くなってた?」



真っ赤なりんごのようなあざだったのに



顎の骨の辺りが絵の具でも吹いたように



黒いホクロのような細かい斑点が出来ている。




「そう?黒い?赤じゃなくて?」



「うん、黒子みたいな小さいのがいっぱい。それになんだか少し、盛り上がってるみたいだよ」



「えー?そーなの?赤に黒の模様なんてかっこいいね!神様また私にプレゼントしてくれたんだ」



「プレゼント?」



「そ、命もプレゼント。このあざも、プレゼント。だってさ、例えばどんなに長い間離れて、歳とっちゃってお互いの顔がわからなくなっても、たーくん、このあざがあれば私のこと忘れないでしょ?」


「まぁ」



虹子の顔がどんなに年老いても



わからなくなるなんて事は無いと思う。



でも、そんな事は恥ずかしくて言えなかった。



僕はただ、うつむいて道を歩んだ。



虹子は空を見上げて言う。



「だからきっとあざの中の黒子もきっとプレゼントだよね」




ふいに虹子が手を差し出した。



「何?」


「手、つないでー」


「は?やだよ」


「えー、何?たーくんもあざ女とか思ってるー?」


「…そんなこと」




ごめんね、冗談。そう言って


虹子はあははと声を上げて笑った。




嫌なわけじゃないのに。



あざ女なんて思わない。



僕は虹子の事が…



そんな感情、まさか言い出せず



心の奥底に押し込んで



僕らは隣同士の家を目指し



帰路を歩んだ。



僕は二人の距離が切なかった。


………………………………………

「DONGURI,MEN!!」
「DONGURI,DONGURI!!」




耳に痛いほどの声援を受けて



僕は、アメリカで鉄道事故を



起こした車両撤去のお手伝い。




幸い死者は居ないようだが



怪我人が多い。


血だらけの人達が大勢いた。



どんぐりまんでなきゃ


恐くて、人助けなんて出来ただろうか。




どんぐりまんになれる魔法のどんぐりは



僕が大好きな自分になれるアイテムだ。



勇気を出せる奇跡のアイテムだ。




僕はその日、大忙しで



家に帰った頃にはもう



22時を回っていた。





へとへとで、玄関から



そのまま僕の部屋へ向かおうと



階段を登ろうとした時



リビングから



険しい顔をしたお母さんが出てきた。




「たーくんっ」



「驚いた、何?」



僕は目を剥き出して


勢いのあまるお母さんに聞く。



「何じゃないわよ、虹子ちゃん入院したの」


「え?なんで?」



虹子が、入院?


きょとんと目を置いた。



「虹子ちゃんのあざ、癌化しちゃったんだって」



脳裏に黒い絵の具を



吹いたようなあざの上の



黒子が浮かんだ。




「ガン?なに?」



頭がついていかない。



「厄介なものみたいよ。手術だけではだめなんだって」



「あぶない、ってこと?」



「…どうなのかしらね」



お母さんは、心配そうに首を捻った。



だけど、そんな返事じゃ



虹子の様子は何も、わからない。




神様のところへ行きたかった。




行って聞きたかった。



虹子は助かりますか。



どうして虹子なんですか。







あんなあざを与えられて



それでも心無い言葉を



笑ってはねのけてきて



黒子すらも神様からの



贈り物と言っていたのに



どうしてあなたは



その黒子を…癌にしたのですか。




掴みかかりたかった。



その日僕は、眠れなかった。

…………………………………………



「今日こそ虹子ちゃんのところに行きなさいよ。今週末、手術なんだから…」



お母さんの言葉に僕は反応することなく



朝食のパンを口の中に詰め込んだ。



「聞いてるの、たーくん。虹子ちゃんたーくんのこと待ってるんだって。元気づけてあげて?」


「……行ってきます」


「もうっ、これだから反抗期は嫌いよっ」



虹子が入院したと聞いてから


二十日が経とうとしていた。



何度も、病院に行こうと思った。




でも、出かけると必ず


病院の前で足がすくんだ。



虹子が難しい癌なんて



実感したくなかった。



時間が経てば経つほど



今、虹子はどんな姿でいるか


今、虹子は苦しんでいないだろうか


今、虹子は泣いているのだろうか。



次から次に湧いて出る悪い予感は


あっという間に心を埋めつくして



病院へ行こうと思うことすら


躊躇するようになっていた。




本当は虹子に会いたかった。



会って、飛びっきりの笑顔で



「大丈夫だよ、虹子は助かるよ」



そう言ってあげたかった。



僕はいつの日も勇気足らずだ。







電気屋さんの前でふと耳にする


ニュースキャスターの声。



「どんぐりまんどうしたのでしょうか」


「姿を見たという情報が全くありませんね」


「町の子どもたちも心配そうです」


「そうですね、どんぐりまんはみんなのヒーローですから」





何が、ヒーローだ。




本当のヒーローは、


どんなに辛い事があっても


みんなの安全と平和を願い


勇気と責任感をもって


ヒーローで在り続けるものだろう。



僕はすっかり忘れていた。



虹子の病気を知って



動揺して恐くて……



ヒーローである自覚すら



なかったのかもしれない。




でも、思いついたんだ。




どんぐりまんなら



虹子のところへ会いに行ける。



虹子にとりかえしてもらったどんぐりは



きっと僕に力を貸してくれる。



どんぐりまんは、いつだって



僕に勇気をくれたから。




どんぐりまんになって



虹子を励ましに行こう。




思い立った僕はそのまま路地裏に入り込み



制服のポケットに



入れたままになっていたどんぐりを




強く握り締めて




虹子の病院へ向かって、飛び立った。



……………………………………


虹子の病室の番号はお母さんが


口を酸っぱくして言うのでわかっていた。



窓の外から覗き込む。



虹子は向こうをむいて


布団をかぶり、眠っているようだった。



窓を確認すると


1箇所、掛け忘れの鍵がある事に気がついて


僕はそこから虹子の病室へ入ることにした。




「誰!?」


静かに開けたつもりだったのに


虹子に気付かれてしまった。



虹子の落ちくぼんだ目と


サングラスの中の僕の目が合う。




「や、やあ」


「どん…ぐりまん…?」


「そうだよ、どんぐりまんさ」


どうしたって声が上擦ってしまう。


虹子の顔は疑念に満ちていた。



「どうして…?」


「そ、それはね、虹子…ちゃんが病気で苦しんでいる事がわかったからさっ」


「だから、何よ」


「虹子ちゃんを、なぐさめたく……でぇっ!?」



全て言い終わる前に


顔面めがけて枕が飛んできた。



どんぐりまんとしたことが


避けられずに顔面ストライクだ。



トサッと枕が足元に落ちた。



僕はそれを拾い上げて


手渡そうと虹子を見た。





「……っ、うっ、うう」


僕は目を見張った。



いつも笑顔の虹子が


僕の目の前で泣いていた。



どんぐりまんを睨みつけながら


目いっぱいの涙を溜めて泣いていた。



僕の頭は、一気にフリーズして


何も物が言えなくなってしまった。



虹子は涙に濡れながら


震える声を絞り出す。




「私が来て欲しいのはあなたじゃないっ。私が来て欲しかったのは…幼なじみ。臆病だけど、優しいの。ぶきっちょだけど、優しいの。恥ずかしがりで憎まれ口も叩くけど、優しいの。みんな私のあざを見て離れてく。でもたーくんだけは違うの。ずっとずっと私の…私の側にいてくれたの……ずっと辛かった、でもたーくんがいたから今まで笑って生きてこられた、た…くん、たーくん、たーくんに会いたい、会いたい」



とぎれとぎれに、息をつき


とぎれとぎれに、想いを語り


とぎれとぎれに、たーくん、たーくんって



僕のあだ名を呼んでいる。






僕は馬鹿だ。



大馬鹿者だ。





もう、勇気なんていらない。



今、欲しいのは



虹子を抱き締められる、僕自身の体だ。







僕は、静かにスターどんぐりの



バックルに手を伸ばした。



そして、ゆっくりとそれを回転させる。



カチッ



音が鳴ると、どんぐりまんは僕になった。




「虹子…?」


顔を覆った虹子の側に


静かに近づいて


その腕に手をかけた。


「え…?」


涙でべしょべしょになった、



虹子の顔が僕を見た。



「たー…くん?」


「ずっと頑張ってたね。知ってたよ」


やっと言えた言葉。


ずっと、虹子が頑張っているのは


わかってた。



虹子の目からは


また大粒の涙が流れた。



「たーくん…たーくんっ」


「虹子…」


僕は、虹子をしっかりと抱き締めた。




泣いてる虹子は、なんて小さくて



なんて頼りないんだろう。




「たーくん…私、死んじゃうよ…怖いよ」



これが虹子の本音。



「ずっと我慢してきたのにどうして私ばっかり…」



それが虹子がずっと抱えてきた想い。



僕は虹子を一際強く抱き締めて、言った。




「虹子は死んだりしないよ…」


僕の言葉に、どれ程の力があるのだろう。



「虹子は病気を治して、僕と付き合って、僕と結婚して、僕との子どもを生むんだよ」



勝手に漠然と考えてきた夢のまた夢。



まずは想いを伝えないといけなかったのに



虹子を失うのが恐かった…。




「たーくん…私のことが、好き…なの…?」



この期に及んでも



虹子にアシストしてもらうなんて…



格好悪いったらない。



僕は涙を落としながら



「うん…っ、うん、虹子が好きだ…っ好きだよっ」



そう、何度も、何度も虹子に伝えていた。




肩を震わせた虹子は


やがて僕を優しく引き離すと


僕の顔をじっと見つめてこう言った。





「私も…ちっちゃい頃からずっと…たーくんが好きだよ」



「ずっと両想い…だったんだね」


「たーくん…来てくれて、ありがとう…」



涙が零れ続ける虹子のあざのある頬は


朝露に光るりんごのように綺麗だ。



「僕…虹子のあざ、好きだよ」



何の飾りもない気持ち。



「あざのある虹子が大好きだよ」



少しでも伝えたい。



「強く生きる、虹子が大好きだ」




一度、伝え始めたら止まらない。



僕はこんなに感情豊かだったのかと思うくらい。



虹子も照れ笑いしちゃうくらい



僕は、僕になれた。




二人でやまほど泣いた後、



ベッドに腰掛ける虹子の肩を抱きながら



とりかえしてもらったどんぐりを取り出した。




「虹子…これ覚えてる?」



「幼稚園の時の」



「うん…虹子がいじめっ子から取り返してくれたどんぐりさ、今まで僕のこと、ずっと勇気づけてくれたんだ」



「どんぐりが?」



「うん、きっと虹子の強さがどんぐりに移ったんだと思う」



そう言うと、虹子は、やっと笑った。


虹子らしい笑顔を見て、僕は心底安心した。



そして、僕はどんぐりを



握り締めて力を込めた。



「んーーーーーーっっ!」



気張るように唸りながら


大袈裟に力を込めた。



くすくすと笑う虹子の手をとると


力をこめたばかりのどんぐりを



ころん、と落とした。



「…たーくん?」


「それ、あげる」


「え?」


「長いことお守りにしてたけど、もう僕には虹子がいてくれるでしょ?」


「…たーくん」


「僕の力も込めておいたからきっと虹子を守ってくれる」




虹子はおどける僕に微笑むと


どんぐりを包み込んで大きく、息をついた。



「たっくん」


「うん」


「このどんぐり」


「うん?」


「すごーく…あったかいね」



また涙を零しながら


それでも虹子はえへへと微笑んだ。

…………………………………………………



虹子は、あざを持って生まれた。



癌になった。



でも、いつだって負けなかった。



それは僕がいたからだという。




僕はひ弱に生まれた。



いじめられもした。



いつも何かに頼っていた。



だけど虹子のどんぐりが



僕に勇気の種をくれた。



そして虹子が僕の生きる理由になった。





長い闘いはここからはじまる。




虹子は病と



僕は自信のない自分と。




どんぐりには頼らず



どんぐりまんみたいな力は持たなくても




僕はこのひ弱な手で



誰かの命を救ってみたい。








僕は医者を、目指そうと思う。

ひとひら☘☽・2019-10-14
幸介
HM企画STORY
幸介による小さな物語
幸介による疲れた人へのメッセージ
幸せ
医者
どんぐり
どんぐりまん
死ぬ
死にたい人へ
僕は僕になる
生きる
本音
アシスト
小説
独り言
恋心
守る
正義のヒーロー
弱虫
贈り物
神様からの贈り物
神様
ポエム
愚痴
もはや小さくない笑
つぶやき恋日記

HM企画
物語テーマどんぐり



TITLE:俺、どんぐり



ある年の一月、突然嫁に言われた。



「どんぐりの木になって下さい」


「は?」


「大きなどんぐりの木がいいです」


「はぁ!?」



そこから
立派などんぐりの木になる為の
戦いが、はじまった。







月初め、必ず嫁と子供と
一緒にどんぐり拾いに出かける。


何故か。
食う為である。


生存競争だ。
リスにもやらん。
たぬきにも熊にもやらん。



どんぐりは俺のものだ。





俺の食卓に上るのは
いつも沢山のどんぐりだけだった。




どんぐり以外の味はもう
疾うに忘れてしまった。



どんぐりはわずかに苦くて
噛み締めると
ナッツのような甘みがあった。



嫌いじゃない。
むしろ、好きだ。


どんぐりしか食わなくなって
身も心もどんぐりになれる日も近い。



こどもたちが笑う。
俺を見て笑う。


どんぐり父ちゃん
そう言って笑う。



見ていろ、こどもたち。



父ちゃんは、きっと
立派などんぐりの木になってみせる!








その年の暮れ
手足が動きにくくなってきた。



嫁が言った。



「頑張りましたね、もう少しです」



愛しそうに頭を撫でる。


ああ、こんなに優しそうな妻の顔
見るのははじめてかもしれない。




手足が動きにくくなって
俺は山へいけなくなった。



妻とこどもがせっせと
俺の主食をとりにいってくれる。


なんて出来た嫁と子どもだ。




年初めには
指先が全く動かなくなった。


それでもどんぐりが食いたい。
無性に食いたい。


はじめは犬食いで
皿に盛られたどんぐりを
貪り食っていたが


途中から嫁が
食べさせてくれるようになった。




その年の7月のこと
俺は完全に動けなくなった。



顎すら動かない。


もう、どんぐりもいらない。


欲しいのはそう、水だけだった。




髪の毛は枝になり
枝先には青々とした葉が生い茂ってきた。



嫁と子どもはいよいよ俺を
家の外へと運び出し、
庭に優しく植えてくれた。




ああ、風を感じる度
さわさわと揺れる。


揺れて全てを想う。
幼い頃は確かに持っていた。


自然を愛する心
人を無垢に想う心



ああ、忘れていた
俺は忘れていた


当たり前だと思っていた。


今ある地球の環境も
今ある幸せも家族からの愛慕も
全てが特別なものだった


全てが奇跡のような毎日だった。






毎日、毎日
土から養分と雨水を吸い上げ
俺は1年、2年と年を重ねていた。



俺が生えるその場所には
女がひとりとこどもたちがいた。


彼女たちは俺をとても大切にしてくれる。
悪い虫がつけば、割り箸でつまんでくれる。


よく、俺に触れに来てくれた。


足元の幹に触られると
なんだかとても懐かしい気がした。





喜びは枝を伝わって
大きく葉を鳴らせた。



「ありがとう」
俺のその想いは人間に伝わるのだろうか。



秋になり、どんぐりを落とす頃になると
彼女たちは葉をかき集め
どんぐりと芋を焼く。


笑顔を見ると、心は綻んだ。




自然に生きる俺にとって
優しい人の温もりとは稀少なものだ。



この人達の為に
何かを成したい。









五年後、俺は凄まじいスピードで
どんぐりの大木になっていた。



ある秋の日
彼女たちは男4人を連れてきた。



男たちは俺を見ると、
何やらあれこれと相談をしていた。


女と子どもたちは
いつもより念入りに俺に触れる。



抱き締めさえしてくれた。



優しい温もり。
ああ、俺は幸せだ。



彼女は言う。
「あなた、約束守ってくれてありがとう」


こどもたちは口々に言う。
「父ちゃん、これからもずっと一緒だよ」



あなた、父ちゃん
俺のことを言っているのだろうか。




男たちがチェーンソーを持ってきた。
どうやら俺は切り倒されるらしい。



俺はもうわかっていた。
今日が、どんぐりの木として
生きる最後の日なのだ。


最後で最良の日だ。
彼女と、こどもたちに出逢えて
本当に、よかった。




これからは、そう、これからは。





キィィィィィィィィィン
激しい衝撃が、俺の身体へと伝わり
俺はあっという間に、切り倒された。





















「行ってきまーす」
「お兄ちゃん待ってよぅ」
「えー!?」
「まだランドセル背負ってないよぅ」
「もぅ、待っててやるから早くしろよー」


彼女が俺を踏みしめて
子どもたちのいる玄関へと降りてくる。


下の妹は、
俺にしりをついて靴を履いていた。

兄は俺にもたれるようにして、
妹の準備が整うのをじっと待ってやっている。


優しい子だ。



俺はもう、言葉を発せない。
葉を揺らすこともかなわない。



「準備できたかー?」
「ん!できた!」
「じゃあ母さん行ってきます」
「行ってきます」


「行ってらっしゃい」


こどもたちは笑顔で
行くべき場所へと羽ばたいていく。


彼女は
玄関からこどもたちを見送ると
静かな笑顔で俺の中へと帰ってきた。






俺は、人間だった。


俺は一本のどんぐりの木になった。



俺はどんぐりの大木になった。


そして俺は、彼女たちを守る家となった。





どの時代も俺は、とても幸せだった。

ひとひら☘☽・2019-10-14
IYORI
IYORI'sSTORY
HM企画STORY
どんぐり
食欲
幸せ
自然
今の幸せ
流れに添う
独り言
ポエム



子供が通った幼稚園には
『どんぐりの森』があって

彼女は 度々
折り紙で作った 蓋付きの箱に
いくつもの どんぐりを入れて持ち帰り

無邪気な笑顔で
私に プレゼントしてくれた。

時には
『いつもありがとう』
なんて つたない文字の手紙を添えて。

ある日も
幼稚園から帰って早々
折り紙の箱を
カラカラ
コロコロと
彼女は笑顔で私に差し出した。

私も笑顔で
宝物を受け取る様な気持ちで
受け取った。

蓋を開けると

そこには
カラカラ
コロコロ
沢山の

ダンゴムシ([[[[[)<( ´゚౪゚`)ギョェー


ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ
ヽ(´Д`ヽ)(/´Д`)/イヤァ~
私 虫は大の苦手ですハイ‪(ノД`)

お化けよりも
タンスの角に365日
小指をぶつけるよりも
虫が嫌い


そんな彼女も成長して
どこかを境に
ダンゴムシが大嫌いになった。

玄関先で見かけるだけで
大騒ぎ

途中までは大好きだったものが
ある日突然 大嫌いになる。

人の成長とは
不思議なものです。

凛花・2021-11-22
独り言
心のシャッター
どんぐり
どんぐりの思い出
徒然草
私の子供になりなさい

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に24作品あります

アプリでもっとみる

号令係頼まれたー。


号令ー。


HM企画STORY
テーマ「どんぐり」

発案*幸介


はじめ!


俺は今回未参加予定。

ひとひら☘☽・2019-10-14
riyu
HM企画STORY
どんぐり

HM企画STORY


【どんぐりと栗のせぃくらべ】



どんぐり


幼い頃拙者


どんどん増える栗の事だと


思っていたで御座るよ




どんぐり


その姿かたちを見てもなお


ああ、これが栗の子かと



思っていたで御座るよ。




嘘では御座らぬ。


誠の話に御座る。







ある時、どんぐりと栗が



喧嘩して居る所を見たので御座る。



「どんぐり、お前さぁ食べるのすげえ大変な」


「え!?どういう事で御座るか」


「だって小さいし、皮も固いし、その点栗の俺様はよー」


「お主は身体が大きいだけで、イガはちくちく痛いし皮は柔らかくて、それでは殿を守れぬよ」


「何をー?」

「主こそ無礼なっ」



そこで拙者、栗とどんぐりが


仲間割れなど可哀想になったで御座る。


何故と問われればこう申した。



「栗とどんぐりは親子で御座ろう?」


拙者、誠しやかにそう思っていた故。





まず栗に声をかけた。


「栗殿、そう申すな。幼い頃は誰にでもある故」
「あーん?なんだと人間」


栗殿は拙者をにらみつけておる。
その眼光の鋭い事。

拙者は震え上がって
今度はどんぐり殿に声をかけた。



「どんぐり殿、強きところも弱きところもあってこその人間で御座るよ」
「我等は人間では御座らん故、寝言を申すな」


ああ、拙者とした事が、どんぐりや栗を人間等と…。
完全にしくじったで御座る。

どんぐり殿はそっぽを向いてしまったが
あいや待てぃ
どんぐり殿、拙者とキャラが被って居る。


拙者は僅かながらけげんに満ちた。



しかし、この争いを止めねば。
どんぐりと栗のぱちぱちの戦など
誰が見たいで御座ろうか。




「そもそも、何をそんなにもめているので御座るか」


「栗どのが拙者は食べるのが大変だと」


「どんぐりが俺の皮はやわらけぇって」


「なるほど」



…拙者、どうすれば良いので御座るか?
どちらに身を振れば良いので御座るか?


解せぬ…。


仲違いを治める能力の無さにがくぜんとして居ると
どんぐり殿がこう言い申した。



「そうで御座る。人間殿、拙者らを焼いて食ってくだされ」
「え!?」
「そうだそうだ、そいつぁいいや」
「えぇ!?!?」

この…生きたどんぐりを
この…喋る栗を



拙者に食えと!?!?




しかしながら拙者
人に頼まれると嫌とは言えない質なので御座る。




「相、承知申した」


拙者、そう言って火をおこし、
栗殿とどんぐり殿を劫火の中に入れ申した。



火の中でも

「あちっ、いや熱くねえ、どんぐりよぉ、お前もう、あちち限界なんじゃねえのか」

「あちちち、んぅ、そんな事御座…あぢっ、らんよ」


「あちぃって言っ…あちちてるじゃねえか」
「栗殿こそ言って居……ぅあちっ、ろう」


見苦しい痩せ我慢大会に御座る。



いい具合に焼けてきたようだ。

どんぐり殿と栗殿が静かになったので
取り出してみると真っ黒で御座った。


「おい、人間!お前俺たちを焼け死なす気か」
「誠に御座る、せっかくのイケメーンが台無しに御座る」


「す、すまぬ…」

しくじった…。
でもこれだけ元気であれば少々焦げたとて
大丈夫で御座ろう。


「さあ、剥いてくだされ」
「いやいや待て、俺から剥けよ」
「待たぬ!人間殿、拙者からで相違ないな!?」
「ずる賢いな、このどんぐりめ!」

また此処でも喧嘩に御座る。
拙者、いい加減、飽き飽きして

両者少しずつ
ペリペリと剥いたで御座る。


「いて、人間よ、お前ら手先器用なんだからもう少し優しくしろい」
「やんっ、嫌で御座るぅーそんな所から剥くなんてえ」


生意気だし、気持ち悪いで御座る。
拙者だんだん、この者達を救おうとした事は
間違いだったような気がしてきたで御座る…。



黒い殻がきれいに剥けたどんぐり殿と栗殿が
いよいよ並んで拙者に申した。





「さあ、食ってくれっ」




「ど、どうしても食わねばならぬのか」
「食え」
「さあ、バクっといってくだされ」




ごくりと生唾を飲んだ時、
拙者の目にあるものが飛び込んできた。




「わ、分かり申した、目をつぶって下され」
「目を?」
「つぶる?」

「こちらを斯様に見詰められて居っては食えぬ故…」
「なるほどな」
「承知仕った」


どんぐり殿と栗殿が目を閉じるのを見計らって
拙者、両名を持ち上げたで御座るよ。


そして庭の片隅に居った猿を口笛で呼び付けると
その猿めにどんぐり殿と栗殿を預けて
















逃げたで御座る…。




1度は心通わせた者同士
どんぐり殿も栗殿も拙者には食えぬ。


許せどんぐり殿
許せ栗殿



「お弁様ー」
その時、乳母が拙者を呼んで居った。


そちらに出向くと顔の煤を
取り払ってくれた乳母は言った。



「まあまあ、斯様に黒くなってはお歯黒を付けた女子の様に御座います。一体何をして居られたのです」


「弁はな!どんぐりと栗の喧嘩を仲裁しておったのじゃ!」

「どんぐりと栗がいさかいを起こしておりましたか」

「そうじゃ!どんぐりは栗の子に御座ろう?何故あの様にいさかうのであろう…」

「お弁様、どんぐりは栗の子では御座いません」

「え?なにゆえ?」

「どんぐりと栗は全く別物に御座ります」


「え??どんぐり、え、栗??えーーー!?」








これが拙者の恥ずかしい過去に御座候。





ひとひら☘☽・2019-10-14
幸の華
物語
HM企画STORY
どんぐり
独り言
武士語
過去
黒歴史
独り言


どんぐりころころ

どんぶりこ

おいけにはまって

さぁたいへん

どじょうがでてきて

こんにちは

ぼっちゃんいっしょに

あそびましょ



街外れの小高い丘の上の神社

そこが私の"居場所"




物心ついた頃から

人間界に降りてきては

人間様の心を察知し

人と人との心や

その人自身の心を繋ぐことが

私のお役目



家族、恋人、仲間、友人

離れてしまった縁を

すれ違ったままにさせないこと



離れそうな自身の心を

その心に繋ぎ止めること



放置されたままでは

心も晴れない

本当に大切なものに気付けない



人間界は何かと

そういったものが多いのだから

厄介だ




石垣に座り

思わず口ずさんだ童謡に

懐かしい記憶が

頭を過る



「あれ…今のなんだっけ…」


目を閉じて風を感じ

記憶を辿る




そうだ、昔

此処で一人の男の子と出逢った

「そっか、一緒にこの唄

唄ったんだっけ」



笑うとえくぼが出来る

可愛い男の子だった



親は転勤を繰り返し

その度にお友達と

サヨナラしなきゃならないと

よく泣いてたな…




「ねぇ、君は、元気?」

風に乗せて言葉を一つ落とす




初めて

任務以外で

人間様と関わった思い出



"いつか、君とまた出逢えたら

君の心、繋いであげるね"



そんな優しい約束が

頬を緩めた





"琴葉"

風に乗って

私を呼ぶ声が聴こえる


「…はい」

"終わりましたか"

「はい、任務完了です」

"それでは一度、帰ってきなさい"

「はい…」




もう少し

もう少しだけ

此処に居たかったな


もう少し

時間があったなら

あの男の子を

探せたのに




石垣から降りようとしたその時

なにやら

おかしな唄声が聴こえてきた



「どん、ぐり、ころ、ころっ

どん、ぶり、こっ!」



…え、なに?笑



見ると

高校生くらいの男の子が

境内へ続く階段を

どんぐりの童謡に合わせて

大股で登って来る



「お、いけ、にっ、はまっ、てっ

さぁ、たい、へんっ!」



いやぁ、なんともおかしな唄に

なっている…



階段を登りきった男の子は

「あーつっかれたぁー」と

鳥居に背を預けて

制服のシャツをパタパタさせた



じっと見ていたからか

私に気付いた男の子は

しばらくこちらを見つめたまま

その場を動かない



二人の間を

さらさらと風が通り抜けた



「…琴、葉…?」



…え?


どうやら男の子は

私を知っているようだ



「どんぐりの…妖精の…琴葉だろ?」



…………はい?

今、なんと仰いましたか?



「なにそれ笑」


「だって、琴葉と会えなくなった後も

此処でどんぐりの唄口ずさむと

必ずどんぐりが頭に

落っこちてくるんだ」


「…だからって

どんぐりの妖精はないなぁ笑」



なるほど…

この男の子は

つい先程思い出したばかりの

あの男の子だ



私は石垣から降りると

男の子のそばに歩み寄る



「元気だった?…楓」

「やっぱり、琴葉…」

「うん」



そして、察知してしまった



こんなにも明るくて

元気に見えるのに


その、楓の心の中にも

闇が潜んでいることを



帰る前に

どうにか助けたい

楓の心を、助けたい




「楓」

「うん?」

「一年後、君の元に

一通の手紙が届きます」

「…うん?」

「そしたらすぐに返事を

書きなさい」

「…うん」

「その子に、自分の抱えている

苦しい気持ちを相談しなさい」

「うん…」

「そして、その送り主を

生涯大事にしなさい」

「…なに?」

「そうすればきっと

君の心は晴れます」




楓はゆっくりと頷くと

目に涙を滲ませた



「琴葉…」

「うん」

「また、居なくなる?」

「…」

「また、会えなくなる?」

「…帰らなきゃいけないんだ」

「…そっか…」



寂しげな表情を見せる楓

昔もこうやって

後ろ髪引かれたな…



「楓、笑っていてね

君の笑った顔が好きなんだ」



楓が初恋だったことを

思い出した私は

淡い恋心を言葉に隠した



せっかく出逢えたのに

またサヨナラだ



どうせなら

人間様に生まれたかったな



照れ笑いして頷いた楓を見届けた

まぁ、それだけでも充分

此処に留まっていた価値はある



「じゃあね、楓」


その言葉と共に

つむじ風が木の葉を巻き上げて舞う

目も開けてられないほどの

つむじ風だ




「…琴葉…?」

一人佇む楓の頭に

どんぐりがコツンと落ちてくる



「…やっぱり、どんぐりの妖精じゃん」

そう呟いて楓は笑った





どんぐりころころ

どんぶりこ

しばらくいっしょに

あそんだが

やっぱりおやまが

こいしいと

ないてはどじょうを

こまらせた





人は誰しも

心の中に闇を持つ



そのせいで

大切な人たちと啀み合うことも

すれ違うこともあるだろう



だけどそれでも

心が泣くということは

それだけ相手が

大切な人だからだということ




それを忘れなければ

どうすればいいのか

自ずと見えてくるものだ




誰も知らない天空の不思議

それは

ファンタジーの世界の中だけでは

ないのかもしれません



あなたの周りにも

いるかもしれませんね



人と人の心を結びつけ


あなたの心を繋ぎ止める

幸せの案内人

Mari・2019-10-14
Mari
HM企画STORY
どんぐり
KOTOHA
物語
独り言
つぶやき恋日記
切ない
ファンタジー
初恋
小説
琴葉
物語&小説/from:Mari

眩しい秋の日__。

優しい風が静かに吹いている。

今日の帰り、見つけたの。
落ち葉の下のどんぐり。
あの公園にもあるかなぁ…?

今年もまた一緒に、
色鮮やかで綺麗な紅葉を
見に行こうね。

🌻一ノ瀬 心美【𝑰𝒄𝒉𝒊𝒏𝒐𝒔𝒆 𝑲𝒐𝒌𝒐𝒎𝒊】🌻・2022-10-16
秋の日
優しい風
どんぐり
紅葉


ふと足元に目をやると

ちっちゃいどんぐりが

ころころ 転がってて

こどもの頃が

懐かしくなった


こどもの頃はさ

夢中になって

拾って集めたなって


いまはさ

ヒトの目が気になっちゃうの

おとながひとりで

どんぐり拾い

どう映るのかなって


でもね

どうしても欲しくて

1個だけ拾って帰ってきた


なんでだろうね

あの頃

普通にできてたこと

いまはできなくなっちゃった


おとなになるって

そういう事?

だとしたら

ちょっとつまんないね


でもさ

おとなだからこそできる

楽しいことも

たくさんあるよね


たとえば・・・


たとえば・・・


わたしはいままで

なにをしてきたんだろ・・・


楽しいこと

そのうち見つかるさ!


きっと見つかる(笑)











☆。.:*・゜

星降る夜は・2019-11-18
ポエム
どんぐり

子供たちが

どんぐりを見て
笑顔になった

どんぐりも
見えない笑顔で
精一杯笑った

旅人・2019-11-23
ポエム
どんぐり

オレノホウガデカインダゾッ!








︿
ボクノホウガオオキイシッ!

たかな・2021-11-21
どんぐり
どんぐりの背比べ
まさにどんぐりの背比べ
言葉
たかなの独り遊び
たかなの独り言

葵ちゃん…。葵ちゃん…。


蓮くん……。

また夢を見た………。あの時の夢を………。


怖くて何にも出来なかった………。

今はチーズ工房で働く日々でいつもどんぐりを投げられる………。


どんぐりってとなりのトトロじゃないんだからさ……。

投げるものじゃないんですよ、桐野香さん。

桃菜・2020-10-04
アレンジしてみた
蓮くん
悪夢
どんぐり

                
                *  )
     ‘ *          ( 
    ‘ /              )
    *              *
   ころん       ごろりん

春稀・2020-11-25
思いついたままに
どんぐり

雨も風もほとんど等しく感じるけれど

夜のどんよりした暗い景色を見てるけど

無理に色づく苦しみも知ってるけど

私達、身を寄せあうには似すぎてるんだろうね

カイコウ・2019-11-18
どんぐり
想像
包帯の詩

子供たちが集めるのを真似して、
ひとつ手に取ってみる

栄養が良かったのか、
よく肥えた原石は

色も形も素晴らしく、

もういい大人なのに、
思わず服で磨いてしまった

手の中で輝きを増したそれは

なるほど、宝石だ



ーーー

そのどんぐりは自宅に持ち帰り、
見よう見まねでキーホルダーにしました笑

どのくらい日持ちするかは分かりませんが
足元の幸せに注目してみるのも
いいかもしれませんね。

くーの すー・2021-09-13
どんぐり

どんぐりコロコロどんぐりこ🎵
なんて、気楽に歌えた時に戻りたいの。

☆estrela☆・2019-11-19
どんぐり

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