#天使

いつもまっすぐ頑張るあなたが

報われる未来がくることを

たくさん笑える世界が

訪れることを

ただ心から願ってる

天使よどうか傍にいて

貴女が其処にいるのなら

この牢獄をも愛せる気がした

永遠の別れと恋の誤認識

貴女との別れを実感出来なくて

恋心に逃避する

君が天使になってからの方が

君のことを考えてる

きっと僕の傍に君が来てくれたんだね

君との別れは文面上で呆気ない

言いたいことは沢山あったけど

いつの間にか君は天使となっていた

貴女の来世が

死にたいの悪夢で

囚われませんように

太陽が輝く夏の日、病室に一人いるきみ

真っ白で、目を細くしてにっこり笑う

真っ白な肌は陽に映えて

陽の光に当たったら消えてしまいそうな

そんな、儚い人だと思った


いや、儚い人だった。

天使にならなければならないのが

君じゃなきゃいけない理由を教えてよ

天使の子なれば
　
きっと悪魔の私でも


空を飛べるはず

こんなにも広い世界で

貴方に出会えたことは奇跡なのでしょうか

それとも運命なのでしょうか。

天使の恋愛は夜を口づけで朝にする能力を持つ

初めて　　僕の　目の前に　現れた　君は

まるで　　雨に　溶けそうな

ブルーの　天使　だった

降りしきる　雨に　　湿った　髪は

僕の　心を　　縛って　揺らした


ピンクの　少し　にじんだ　ルージュは

微笑みを　淡く　たたえて……

その　くちびるが　　僕のために

愛の　言葉を　　形づくるのを

僕は　　待った

会っただけで

こんなにも幸せな

気持ちにしてくれるのは

多分君だけ

天使の涙は歪んでいた














天使と僕の8月

















｢ねぇ、君は、神を信じる？｣






｢私ね、もうすぐ消えるの｣

天使は微笑んだ。



ああ、彼女も僕と同じだ。



じゃあさ、僕と心中でもする？

8月の終わりに。


｢どうして8月なの？｣


その時になればわかるよ

で、するの？しないの？



｢…君は死ぬのが怖くないの？｣



怖くないと言えば、嘘になるけど

生き続けるのはもっと怖い


｢そっか、じゃあ、
また8月の終わりに来るよ｣


おう






｢久しぶり｣

久しぶり、逝こうか



僕らは手を繋いで、

せーので飛んだ。



8月の終わりだけはね、

世界と僕らの時間にズレが生じるんだ


堕ちる天使の涙は歪んでいた

きっと｢歪み｣は僕らじゃないのに

美しい魂が流れた
黒く染まりながら

美しい言葉聞こえた
悪意の心を添えて

美しい街を歩いた
やさしい人に出会えた

やさしい人は傷ついてた
やさしさは利用された
　　　　　　　　かほ