はじめる

#小説風

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全1184作品・

時効切れのお姫様は

王子様の前で愛を吐き

微笑みながら毒を呑みました

秘密さん・2023-04-20
可憐と甘い棘
貴方に捨てられる前に
小説風
ニゲラの眠り唄
雨上がり流星群
扉の先の哀音



君の”好き”と

私の”好き”が違うことなんて


とうの昔にわかっていたはずなのに、ね














今日も君に声をかける




”いつか振り向いてくれますように”




なんて僅かな希望を抱いて














「柚羅、おはよぉ」





のんびりとした声が私を呼ぶ





「月羽おはよ


また遅刻ギリギリだよ?」






と少しむっとすると





彼女は





「だって、道路に可愛い猫さんがいたから」





なんて相変わらず




のんびりとした口調で




言い訳を述べる





「はぁ、そんなんだから”のんびりさん”


なんて呼ばれちゃうだって」






そう、彼女ののんびりとした雰囲気や言動で



いつの間にか”のんびりさん”



なんて呼ばれるようになった月羽





当の本人は全く気にしていないようだけど



私はすごく腹が立った





だって私は___彼女が好きだから







「ん~、私は別にいいよ

どう呼ばれたって」





緩い口調を崩さない彼女は



そんなことを言いながら



こちらに微笑んだ





「柚羅だけは私の事


ちゃんと月羽って呼んでくれるじゃん?


それだけでじゅーぶんだよ」






嗚呼、彼女は私を沼に沈める天才だ





彼女の言葉を聞いて




私は改めて実感した





「ん、月羽のそういうとこ”好き”」




私は本心を告げたつもりだ





でも結果なんてわかっている





月羽はいつだって




「私も柚羅のこと好きだよぉ?」





なんて軽く言ってのけてしまうから





やっぱり彼女には




私の気持ちは届かないのかもしれない







︎︎ ︎︎

唯・2022-11-20
”好き”の違い
小説風
短編
失恋
片想い
同性愛
結び目


暗い部屋の中で、独り、

布団の中で、スマホを片手に

「 生きる 意味 」そう調べた。

時刻は 、 夜の12 時

これが 僕の日課だ。

死にたい訳じゃない。

ただ、生きたい訳でもない。


無機質に光る画面を見て

前向きな人のポエムを見て

またこれかと

溜息を付いては

明日に怯えながら、眠るんだ。







塞いでいたら

誰かが不幸になってしまう

それが 嫌で立ち上がれば

僕が不幸になる。


不平等だ 。時にそう思った。

僕が苦しいだけの世界なんだ

どこにいたって、僕より皆幸せなんだ

そう思うことしかできない僕を

作ってきたのは、誰なんだ?

親か ? 周りの大人か ?

否、きっと、他 ならぬ 僕自身だろう

何もかも、分からなくなって

だけど、 答えなんてなくて。

でも、分からなくとも、世界は 進む


僕だけに

重力10倍かかってんじゃないかと思う程

身体が重くて。胸も苦しい


神様って この世にいるのかな?

いるはずなんてないって。

信じてもないけれど

もし いるのなら

助けてなんて言わないから

この理不尽で不平等な世界を

ぶっ壊してくれ

それができぬなら、僕を消してくれ 。

悲しむ人がいるから

殺しはしないでほしい


僕の事で、悲しむ人がいるのは、辛いし

嫌になってしまう程に、嫌いなんだ


僕も。世界も。



なんて 。 叶うはずのない 願い事を

今日もまた零す。








本当に不平等で理不尽な世界だ。

オンリーワン やらナンバーワンやら

わんわん吠えて犬みたいだと

思っていた 時


個性を大切にって、

どこかの記事に書いてあった


でも、知ってるんだ。


現実で変わったヤツは、嫌われてる と


皆、平等に 扱われてない。


綺麗事の裏には、汚さが隠れ潜んでいる。


こんな 汚い世界で

息をしている意味は、なんなのか

意味を求めるのが間違いなのか

答えのない問いが 溢れ出る。


今 こうして、僕がまだ生きているのは

惨めに死にたくないと

きっと、どこかで思っている から


僕を貶め、苦しめた奴等は

笑って生きているのに

僕だけが死ぬ訳にはいかない。

今ある憎しみすら 、

笑い飛ばせるくらいになって から死にたい。


そう思ってる から、生きている。



色々と 矛盾だらけではあるが

死にたい訳じゃない

でも、生きたい 訳でもない

消えたいと思う事は、沢山ある。


誰かに言った所で

この意味は

きっと理解されないだろう


矛盾や沢山のものを抱えながら

人生という、何処まで続いてるか
分からない道を、これから先も

歩いてゆくしかない


幾度となく、明日に怯えながら


 ─

黎明(小説垢)・2022-09-13
独り言
長文
小説風
小説
不平等
理不尽
世界
消えたい
意味
フィクションとノンフィクション
不透明な僕ら
メイト🎀
届け
不幸の蛇口を捻って
感想聞かせてください

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に1184作品あります

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「脇役」じゃなくて

貴方 と 結ばれる 運命 の

「主人公」が よかった

黎明・2022-10-03
叶わぬ夢物語
花束を君に
解釈自由
小説風
独り言
大切な人
哀より愛を


随分昔のことだからキミは

覚えてないかもしれないけど

「肌寒く感じたら一緒に過ごそう」って

僕とキミを繋ぐ魔法のコトバ


今でも信じてる そして

今でも鮮明に覚えてる


こんな事信じてるのは僕だけ

キミは忘れてるだろうと

思って過ごしてきた、、



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



あれから数十年が経った。

今日は年に一度の寒気が募る日らしい。

ちょっと いや半分期待してた自分がいた。

逢える気がしたから

約束した場所へ向かってみた

公園で空の写真を撮りながら

滑り台に座ってたキミを見つけた。

僕の存在に気付くと真っ先に、

「流石キミだね、こっちにおいで~」って

言ってくれた、

懐かしい声 好きな声 落ち着く声

三拍子揃う この声が好きだった

ずっと一途に誰よりもキミを想ってた

信じてきて良かったと心の底から思えた

これからも末永く キミだけを守ります

藜・2023-12-13
短編小説
小説風
初めて
挑戦してみた
僕と君との物語
約束
クリスマスはきっと
魔法の言葉
記憶
信じる
公園
写真
懐かしい
一途
想う
末永く
大切な人

1番目は不思議な人だった。

目が大きくて、落ち着く声で話す、美しい手の持ち主。
彼の所作、立ち居振る舞いはすべてが正しく見え、
世界の掟を代表しているようだった。

足跡のついていない新雪のように、
汚してはならない神聖な人。

透明な硝子細工のように、
触れてはならない大切な人。

でも貴方は、私を大切にしなかったね。
私の心をぐちゃぐちゃにしていったね。

自分以外の硝子細工を知らなかったね。
不器用な人だから、私を上手く愛せなかったね。


2番目は優しい人だった。

滑らかな肌に埋め込まれた、綺麗な目を細めて笑う人。
彼はどんなときでも私に寄り添い、
どんなときでも私の味方でいてくれた。

凍った心を溶かすように、
壊れた硝子細工を直すように、
私の心を包む硝子職人。

でも貴方は、私に好意を見せすぎたね。
私の心をどろどろにしていったね。

硝子は熱すると溶けるんだね。
優しい人だから、私を愛しすぎたんだね。


3番目は妖しい人だった。

長い前髪から切れ長の一重を覗かせて、低い声で私の心の奥を抉る人。
視界に映るだけで心臓が飛び跳ね、声を聞くだけで子宮が疼いた。
彼に触れると、指先から伝わる甘い痺れが全身を支配し、
目に入る情報すべてが官能的に見えた。

指の骨、隆起した肩甲骨、ズボンの裾から覗くくるぶし、
軽く放った言の裏、仄かに香る寂寥、鋭い眼光に射抜かれる数秒。

腹が減れば何かを食べるように、
迎えに来た睡魔を受け入れ、日付を変えるように。

当たり前のように、貴方を好きになった。

でも貴方は、私を何度も泣かせたね。
そのくせそれを知ろうともしなかったでしょう。

熱した硝子の形を変えることを楽しんでいたんでしょう。
悪い人だから、私を弄んで楽しんでいたんでしょう。

柊晴・2022-12-17
独り言
散文
短編小説
小説
小説風
ポエム
歪んだ呪い
硝子細工を抱えて
ばいばい、二度と私のところに来ないでね
迷宮
別れ
恋愛遍歴

「僕は父がいないんだ」

いつしか教えてくれた

小学生の時に事故で亡くなったと。


そして、一人暮らしをしていた時、たまたまオフ会で訪れた名古屋で、同じオフ会に参加していた私と出会ったらしい。

一目惚れだったそうだ。
思えば、会った時から気づけば横にいたな、って今もたまに思い返している。

しかしそこでめでたくくっついたのに、私側の持病の悪化などで、これ以上あなたを巻き込みたくない、と、好きだからこそ別れて、と、別れてしまった

終わるはずだったのに

その3年後、虐待家庭から逃げ出し、親がいるのにいない状態になった私は、頑張ろうとした矢先に、ブラック企業に捕まった

毎日のパワハラ、モラハラ、まともに病院も行かせてもらえない。体調不良を笑い事にされる

涙の中で手に取ったのは、最後の賭け、私と彼の共通友人

「もう辛い、私一人じゃ抱えきれない。あの人の連絡先をください。また、繋げて欲しい。」

幸か不幸か、私の壮絶な生活を知ってるだけでなく、私達をお付き合いまで上手く取り持ってくれた友人に助けを求めたことで、また連絡を再開

またいつしか会えたらいいね、という話のはずだった

それは、私が音を失ったことで、一気に早まった


「まだ聞こえてるうちに、あなたの声が聞きたい」

既に聞けるか分からない状況にあった耳、だけど彼はすぐ動いてくれて、春に会うことになった


筆談会話、無音の会話、相手を呼ぶのは肩を叩くか目の前で手を振るか

未知の世界、その中で……私は復縁を申し込んだ。

その直後、彼が見せてくれた筆談ボードを見て、一瞬音が聞こえた気がした

『もし良ければ、結婚前提で、って付けたいかな』

『ほんとにいいの?』
『うん』
『過去のこと話したよね? 子供望めないよ、それに、先置いていく可能性が高いの。かなり早く。』
『それでもいい。』
『後悔しない?』
『雨音ちゃんがいいんだ。どんな人でも雨音ちゃんは雨音ちゃんだ。』


後に、海上自衛官になった理由を聞いた

「雨音ちゃんは、動きたくても長く動けない。音も上手く聞こえない。そんな大切な人を支え、国民の命を守る。」

「僕はそんな一員になりたかったんだ」

お父さんが亡くなった後から、大好きな人を傷つけることは、傷つけられることは、この世で一番嫌いになったらしい。


そんな大切な人が生きれる未来のため、国防の道を選んだと、少し照れながら、静かに教えてくれた

雨音・2023-07-10
独り言
備忘録
小説風
婚約者
海上自衛官
持病
難聴

君を好きになったのは小学5年生の夏だった

正直一目惚れだった

君を見た瞬間、
「私にはこの人しかいない」
そう思った





月日は流れお互い共に中学3年生になった

それまで仲良しグループとして一緒に遊んだり、2人きりで出かけたりもした

君に思いを伝えられないままで。







そんなとき
君が急に仲良くしだした女の子がいた

可愛い子だった


私は嫌な予感がした

「あの子に取られてしまうのではないか」と







予想は当たってしまった

君に
「最近仲良くしてる子おるけど好きなん?」
そう聞いた

冗談だった、軽く終わらせるつもりだった

「気になってる」
そう君が言った



言わないで欲しかった

自分から聞いたくせに

わがままだとわかっているけど

そんなこと君の口から聞きたくなかった



「そっか、応援する」
そう言った

内心泣きそうだった

でも必死に涙をこらえた

「ありがとう」
そう君は言った


私は後悔したくなかった
たとえこの恋が実らないものでも
この気持ちはだけは伝えておきたかった






「あのさ、言いたいことあるんだけどいい?」
そう聞いた

君は
「なになに?」
そう言った



14年間生きてきた中で1番、心臓の鼓動がうるさかった

「5年生の時からずっと好きでした」
そう告げた


君は
「ありがとうございます」
そう言った









あれから君の態度はよそよそしくなってしまった

当たり前のことだと思うけど

こうなるなら言わなきゃ良かった









君と友達のままの方が楽だったかな

にわとり・2023-10-21
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霜月☽ ໋꙳・2023-08-08
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ひまわり畑を遠くから見つめる。
僕は一年前、君にひまわり一本を渡した。

「あの、」
「?はい?」
「これ、ど、どうぞ、」
「ふふっ、どこから盗んできたんですか?」
「いやっ、盗んだっ、訳ではっ、、」
「そうですよね、買ったんですよね。」
「…へへ、」

なんて、話をしたけど、君は今年、男の人と腕を組んで歩いている。
さすがに覚えてないよね。
一年前のあのことなんて。
記憶に残らないよね。
勝手に期待した僕がアホみたいだ。

お元気で。




僕はその場を後にした。

🌸🌻🍁❄️・2023-08-16
ひまわり
小説風

魅惑の夜の街に独り吸い込まれて、消えてゆく

まるでリキュールの様な、魅惑的で誘惑的な、色っぽい街ね
まるで龍宮城の様ね
夢みたいな世界観
この街は、いつだって私を暖かく迎えてくれるのよ

でも、心無しか、何処か余所余所しくて、何処か冷たくて、何処か他人事で、何処か個人主義的で…………

まるで貴方みたいだわ

そうよ、ここが龍宮城なら、これは私が貴方に見た幻覚なんだわ…………

どうして今になってそんな当たり前の事に気付いてしまったの?

私、こんな所で独り、一体何をしてるの………?

嗚呼、私ったら、何て惨めなの…………

もう、家に帰ろう…………

さよなら、大好きなこの街、大好きだった貴方……………

空@空で繋がってる・2023-02-17
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走り寄る。貴方が振り返る。傘を差し出す。大きくて重い深緑の傘。

持ち手のビニール。私はすぐ剥がしちゃうけど、貴方の傘には綺麗に付いてた。
油性ペンで名前が書いてあった。そういうところが好きだった。

貴方が傘を投げ置く。コンクリートに落ちた傘が音を立てる。乱暴ぶってるだけだ。

ヘラヘラしてるくせに本当は弱いんだ。弱いくせに人との間に壁を作るんだ。
私は知ってたよ。弱いところも、それを隠したいのも。

貴方が靴を取り出す。部活用のボロボロの靴。大きな靴に足を入れる。

「いつまでいんの?」貴方の声が好きだった。低くて色気があって、落ち着く声。
少し幼い声で笑うところも、冗談を言うときのからかったような声も。

腰を下ろす。貴方が隣で靴紐を結び始める。手慣れた動作。何回繰り返したのだろう。

「なんかあったん?」なんもないですよ、ほんとに。なんもないからさ。
お願いだから、そんなにまっすぐ見ないでください。

見つめ合う。数秒。時が止まる。花の散った金木犀の木が、風に揺らされる。

「なんもないですよ」嘘。なんもなくない。なんもなくないんですよ気づいてください。
「そう。じゃ俺、部活行くから。大会近いし」

貴方が立ち上がる。綺麗に完成された蝶々結びがこちらを見ている。喧騒が遠ざかっていく。


行かないで。

行かないでください。


そんなこと言える資格は私にはないですね。はい。知ってます。ご期待どおりの末路です。
貴方が選んだのは私じゃなかった。簡単なことでした。それだけのことでした。

耳は風にさらされる。指はかじかむ。足は震える。
目は貴方の粒を吐く。脳味噌は貴方に毒される。心は貴方への愛を叫ぶ。

柊晴・2022-11-12
独り言
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二人の後ろに伸びる影。

口にされず墜ちた言葉。

吹き抜けていく一陣の風。

暗くなり始めた空と、
会話が減った二人の隙間。

明日に希望を寄せる、
普段と変わらぬ君の瞳。

それでもいつもと違う、
薄く哀しさの滲んだ唇。

一粒、二粒と、雨が降り出して。

空白の時間と隙間を埋めていく。

今、君は__

雨夜・2023-03-06
独り言
小説風
未練




水泳を始めたのは、
小学校1年の4月だった。


始めてプールに、入った日。

今でも記憶の片隅にある。


浮かぶことしかできなかったのに、

楽しいという感情が芽生えた。


約7年間、水泳を続けてきて。

簡単な事ばかりでは、無かった。

寧ろ、嫌な事ばかりだった。

小学校3年で、
自分には才能がないと気付き。

小学校4年で、
友達が辞めていった。

小学校5年になる頃には、
もう、辞めたいと何度も思った。

小学校卒業と共に、

スイミングを辞めた。

もう、水泳はやらないだろうと思った。


けれど、
スイミングへ出掛ける時間になると、
毎週落ち着かなかった。


中学校に入学して、水泳部に入った。

あれだけ辞めたかった、
嫌いだった水泳を、また続けた。


『水泳は、個人種目。
 この、1秒が自分との真剣勝負』

そう、先輩が笑った。

その先輩も居なくなり、

形だけの部長になった。
 

嫌いな水泳を続けてきて、

良かったと思った事がある。



いつまでも縮まらないタイム。

大きな0.1秒の壁にかける思い。

いつでも自分だけの勝負である。


この競技は、他のスポーツより、

自分と向き合えるという事。

水泳は、

たった一人で戦わねばならない。

その孤独の水中で、

僕はこれからも。

雨夜・2023-01-28
独り言
水泳部
小説風




空は何処迄も晴れていて、
今日も足取りは軽い。

いつも擦れ違う高校生に会釈して、
鼻歌を歌いながら短い通学路を急ぐ。


クラスメイトの眠たげな声と、
鳥のさえずり。

生徒指導の先生の明るい挨拶に、
僕の裏返った声。

後輩の快活な足音と、
お守りの鈴の音。


教室の扉を開ける時の小さな喜び。

電気を付けながら少し寂しさが浮いて。


机に鞄を置く鈍い音。

廊下からするざわめき。

扉が軋みながら開く音。

椅子が床をこする金属音。

それから、君の声。


朝の挨拶の適度に弛緩した君の声。

柔らかな声色と目を見開く様子。

布が擦れる音。注意する声。

忍び笑いと教科書が落ちる音。

ページをめくる音。

話し声と笑い声が交互に響いて。

気付けば君も笑顔で。

掛け替えのないものがあるのだと、

今頃になって気が付きました。

雨夜・2023-03-20
好きな人
片想い
小説風

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