永琉・2023-02-01
ヒーロー
悪役
傷
優しくて誰にでも好かれて
誰かを助けるヒーローでも
自分が傷付けて倒した敵は
傷付けたまま知らんふり。
英雄に憧れた悪役がいた
物語の主人公にはなれなかった悪役
公平を謳歌する世界を壊したい悪役
自分の手で壊すしか無くなった悪役
カナシイ
なんて素晴らしい世界なんだろうか
《悪役が傷つき》《悪役が不幸》
主人公が結ばれ、主人公が幸せになれば
誰もが"それ"を当たり前とし
『ハッピーエンド』と呼んだ____
どんなに頑張ったって傷ついたって
貴方への"好き"はいつだって"悪"で
結末はもう決まっているんだよ
"悪役の私"が"ヒーロー"の貴方と
結ばれる結末なんてないんだよ
真っ黒に汚れた私は闇から差し出される
"手を取った”
――――ヴィランの手とは知らずに。
《ハッピーエンド》
《あなたの幸せ》の中
"悪役の私"はいなかったこと
私は主人公ではなく、
主人公の恋を邪魔する
悪役でした。
君が悲劇のヒロイン?
笑わせないでくれよ
僕には君が悲劇のヒロインぶって
周りを傷つけているようにしか見えない
本物の悪役は、
君なんじゃないか?
"ハッピーエンド"傷つくであろう
この"結末"に憧れた悪役
傷つくであろうこの"結末"に
叶わないであろうこの"恋"に
憧れた悪役_____
ヒーローが人気になる理由は
悪役が存在するから
どんなときもヒーローのために
命をかけて戦うから。なんだよ
もしも僕が
ファンタジーアニメの中の
登場人物だったら
主人公なのかな
みんなを守る正義のヒーローなのかな
それとも悪役かな
みんなを苦しめるヴィランかな
それともただのモブかな
いつも誰よりも先に犠牲になるのかな
なんて今日も
机とにらめっこしながら想像してる
これは1つの日常茶飯事
君を守る為ならば
僕は悪役だろうがなんだろうがなってやるよ。
君が、主人公なら、
僕は、悪役だな、
たとえ君がみんなの嫌われ者でも
私は君が大好きです。