#想い出

星や月が見えないなら

無理に見上げなくていい

物語の中を歩いてたら

そりゃあ転けるときも

あるでしょう

繰り返すあの日々に

嘘なんてないはずさ

始まり出しそうな物語に

微睡みながら何かを待つ

あなたはわたしが

1番好きになった人なの

だから簡単に忘れられないし

思い出を忘れたくないし

1番嫌いになれるわけがないの

一緒に見た景色、貰ったお土産、揃えた靴下
全部捨てて部屋から君の影を消したのに
食事をすれば君の好みが浮かぶ
景色を見れば君の笑みが浮かぶ
染み付いた君の色がなかなか抜けない

君をページに刻んでく
忘れたくない想い出も
笑顔も涙も
みんなみんな閉じ込めて
いつの日か君のこころに贈りたい

何も言わずに見つめながら

君は 悲しそうな顔をしてさ

手を繋がられた時は驚いて

初めての温もりを見つけたよ

冷たくされても大好きでいられる理由はね

過去の優しい思い出や人柄に

その人が美化されるからなんだって

あの場所に行ったら

好きだった頃の君に

会える気がしたんだ

ただの挨拶、ペアワークでのやり取り
映画のワンシーン分もない交わした言葉達
君にとっては学校生活の断片にすぎない
心に留めているうちに量が増え
諦められなくなりつつある昼下がり

冬の夜空は澄んで見えるらしい
２人で眺めながら君から聞いた
今は綺麗に見える理由が違うけど
いつかは、お揃いにしたいな
そっと強めた気持ちが記憶を濃くしている

君と見上げた

小さな公園にひっそり生えてる桜

この上なく綺麗に見えたのは

心が高揚しているから

君と共有する感情は

時が経っても朽ちないらしい

君からのおはようが無い朝は

何を理由に頑張ればいいの

寂しさもすべて想い出だから

忘れられない想いは

もう無理に忘れなくていいよ