#最後に君と

本当は
死にたいなんて
思っちゃいけない
けど
生きたいとも
思えないんだよね

最期の瞬間、泣かない君は

いつからさよならに備えていたの

君に恋してた自分は

いつの間にか過去の存在だった

僕の瞼の裏に浮かぶのが

君じゃなければ良かったのに＿＿。

もう"過去"になったのに

"まだ"過去にしたくない＿。

何一つ残さず

少しずつ愛し合って逝こう

ただ君に笑ってほしかった＿＿。

"ただ"

好きでいたかった。

最後の行為
残酷な表情
残酷な時間
何を考えたの？

離婚届の印を押す
残酷な時間
残酷な表情
何を考えたの？

美しい別れなんて要らなかった

醜くたって構わないから

最後くらい本当の私達でいようよ

ﾞ逝ってきますﾞを言う前に

『 』でも寄ろうか

最後の1秒まで
あなたと一緒にいさせて

この2年間であなたとの絆は
なによりも誰とよりも強くなって
あなただけが気にしていることは
私以外には予想できない事だった
あなたはいつも誰よりも
私のことを考えていてくれて
わがままに最後まで
文句も言わず付き合ってくれた
小言も沢山言われただけど
全部全部私を想ってのことだと
知っていたから余計に好きだった
そんなあなたともう会えないね…
先生の最後のわがまま
叶えられて良かったけど
もっともっとわがまま言い合って
叶え合いたかった…
ありがとうと何度言っても足りないし
先生への未練はまだまだ残ってるし
後悔がないと言えば嘘になるけど
笑顔で送り出せて良かった…
そう思おう…

今年もこの時期が来た

雨が降り頻り紫陽花が彩り

蛞蝓やカエル達が活気付く！

雨音は激しく地面を鳴らし

耳鳴りのようだが畑や田んぼ…木々や花…生き物全てにとっての恵みの雨だ！

実に素晴らしい！！


この時期になると外での稽古はできなくなるが

俺は雨が嫌いではない

稽古はどこであろうとやることが出来るからなんの問題もない！

今日も今日とて道場に場所を移し稽古に励んでいると
俺の名前を呼ぶ君の声がする


まだあどけなさの残る俺の妻だ

お茶と茶請けをもって来てくれたらしい

そのまま二人でお茶をする

雨戸を雨が叩き

音を鳴らす

妻とのたわいもない会話

俺はこの何気ない時間がとても落ち着く


雨の日は嫌いじゃない

二人で見る景色が俺は好きなんだと思う

…雨戸の向こう…庭先を見る君が


とても…艶やかに見え…

俺は無性に…君に触れたくなるんだ

婚姻してからと言うもの…俺は時々無性に君に触れたくなる

…触れてもいいだろうか？

こんな破廉恥な俺は嫌いだろうか

婚姻をして…

俺はしっかり触れた事があるのは数えられる程…

…今俺が触れたら君は…

一体どんな顔をするのだろうか…

笑うだろうか…

怒るだろうか…

驚くだろうか

はたまた……


・・・・。


よしッ！今日も外で素振り1万回だッ

君が最後に遺した言葉が

何年経っても心に刺さって

抜けないんだ