#死にたがり

星や月が見えないなら

無理に見上げなくていい

物語の中を歩いてたら

そりゃあ転けるときも

あるでしょう

繰り返すあの日々に

嘘なんてないはずさ

始まり出しそうな物語に

微睡みながら何かを待つ

ずっと
ずっと探してるの

今日を生きていていい理由

明日を生きなくてもいい理由

15/陸上/受験
アニメ/ヘッドホン

わたしが誰にも愛されないって
断言できるのは

わたしが一番知ってるから
見てきたから

何も持っていないことも
自分がどんな人間かも

早く諦めて
死ねたらいいのに

私が死んだところで

誰も何も変わらないし

影響もない



そんなの

言われなくたってわかってる


死にたいって言ってないで

死ねばいい


それも言われなくたってわかってる

でもそれができるなら

もう死んでるし



生きていたくないが一番近くて

消えてしまいたくて

自分の存在を

今まで関わった人の記憶から

消してしまいたくて


そんなの無理だから

死にたいしかなくなって

死ぬのも怖くて

結局苦しくて

未遂にもならない未遂で


無様に生き残って

今も生き続けて


病気とかで

生きたくても生きられない人がいるとか

自分のことばかり

周りの人のこと考えろとか


そういうことを言われて


またその言葉のせいで

どれだけ傷つくかなんて

それこそ考えてないでしょ


そういう言葉を言える人は

一度も自殺なんて選択肢を

思い浮かべたこともない人だけ


一番自分が死にたいって思ってしまう

自分が嫌いだし

恵まれてるくせに甘えてって思うし


生きたい人に

残りの寿命をあげられたらって

思うけど


私にはとりあえず

臓器提供の意思表示を免許証に

書いとくくらいしかできない


死にたいって呟いてるのが

目障りなら読まなければいいだけだし

無視すればいいじゃん

なんでわざわざ贈り物でいってくるのか

わかんない


私がこういうこと言える場所

ここだけなのに


ここでさえそういうこと言われるなら

どうすればいいの？

恵まれてるくせに

嫌なとこばかりが目について

幸せを感じられない

自分が悪いのはわかってる


死を美化してるわけじゃない

結局の救いは

全てから解放されるのは

死しかないってだけ


何も知らないくせに

自分の考えとか

綺麗事とか

他人の人生とか押し付けてこないで


ただの偽善を振りかざしてんなよ

私を大切に思ってくれてる人が
いるのはわかってる

それでも一番じゃない
私だけじゃない

だから

生きている理由にはなっても

生きていく理由にはならないの

自分で消せたら
少しは自分のこと
赦せるのかな

全部全部全部
自分のせいのくせして
いつもいつもいつも
誰かのせいにして

逆恨みしてさ

どれだけ自分が嫌いでも
自分のことが何より大事で
いつも自分のことばっかりで

死にたいって
言うばかりで
死ねないまま
今もずるずる生き続けてて

ほんと嫌になるね

生まれてきちゃったのが
わたしでごめんなさい

命の無駄遣いだね

好きになってくれなくていいよ

嫌われないように
好かれるように
自分を偽ったって

使い捨てられるだけだったから

“わたし”が追い詰められて
らしさがわからなくなるだけだったから

それならどうでもいい存在でいい
嫌われないように最低限の関わりと
愛想だけ

深入りはしないしさせない

きっとそれが私にとっての最適解

寂しくても虚しくても

上手に器用に生きられない
“わたし”を守る唯一の方法だから

寂しい

その一言が

あなたに向けて発した

わたしのできる限りのSOS

自分の好きなとこも
受け入れられるとこも
認められるとこも
一つだってない

生きてたくない
とはいつものように思ってて

死にたい
とはたまにすごく強く思って

生きたい
とは一度も思えないくせに

死にたくない
とは思ってしまう矛盾に
嫌気がさすけど

死にたくないって思いを
大切にしていれば

生きたいとは思えなくても
いつかは死にたいって思わなくて
すむようになるのかな

月の無い夜
眠りに落ちつつある街を歩く

暗がりで何かが動く音がして
遠くて何かの鳴く声が聞こえる
自分の足音さえ 心をザワつかせた

星だけが僕を見ている
星すらも僕を見ている

街灯の少ない道を選ぶ

暗がりに融けてしまいたかった
暗闇も僕を拒んでいた


難しい事は望んでいなかった

人並みに暮らしていたかった
それすら実現出来なかった
僕はきっと 出来損ないなんだろう



小さな星が空を駆けた

ほんの一瞬だった
星の死に様に願いを乗せる
死に際に願いを託される星はどんな気分だろう

少し立ち止まって
また隠れるように歩き出す


何度願っても叶わなかった
今更 流れ星なんかに願う気にもならなかった