#目

まっすぐな目の奥には
隠れた傷があって
辛さを知っているから
優しさを知っている

君と目が会う度に

私の頬が

夕日色に染まっていきます。

僕が僕として生きてても

人は完璧な人材以外に目もくれず

僕は塵と化してしまうんだ

今更だけど

あの時、私は貴方の事が好きでした

凍える冬には

温かいその目が救いでした


貴方が好きでした。

ファインダー越しに君と目が合うと
綻ぶ口元を隠すのに必死なんだ＿＿

貴方の目には
私はどう映っているの



私はそこまで
いい子じゃない
貴方を信用してないんじゃない
私が私を信用できないだけ……

傷ついた手首

泣き腫らした目

空っぽの心



こんなワタシ口が裂けても

好きです、なんて言えない

瞬きをするのが惜しいほど

君を目に焼き付けていたかった

視線が引き寄せられるように

目が合った瞬間"時"が止まる

遠くから見つめた貴方の姿

馬鹿みたいに笑ってた
あの頃にはもう戻れない

写真に残る昔の君と
レンズに映る今の君

そっぽ向かないで
ﾚﾝｽﾞ
僕の目を見てよ

微笑んでいるような
睨んでいるような
そんな目が好きで

ただ君のいない生活に
慣れたくなくて

後から後悔するって分かってるのに
また繰り返していた

夜の私のお楽しみを、
ふすまの隙間から小さな気配、
小さなお目目で覗いてます。

多分、寝れなかったんだね。

私は、小さな小さな女の子を
寝かせるために添い寝した。
絵本を読んでね。

あなたの目には
私がどのように写っているのかな

何も聞きたくないから

耳を塞ぐ



何も見たくないから

目を瞑る



何も話したくないから

口を閉じる






塞ぐこと瞑ることは簡単だけど


口元は正直だ

明日、
あなたは私の目を見てくれるんのだろうか。
私の心を奪った、あの目で。