つむぐ・2024-03-08
独り言
短歌
まだこない 思わず口から こぼれ出て
後ろを振り向き その繰り返し
「大丈夫」と言った君が旅立った
晴れてた今朝はゲリラ豪雨に
永遠を誓った愛は試される
焼かれた骨でも君と呼べるか
流れ星
子供みたいにはしゃぐ君
今なら隣に並べる気がする
寒くてもみんな楽しいクリスマス
一年後にも笑い合いたい
グータッチ
コツンと触れるこの手から
スっと伝わる〝頑張れ〟の声
届かない
重いスーツに身を包み
車で去ってく大人なあなた
一個だけあまった椅子に思い出が
貴方みたいな顔して座る
夜の帳 澄み渡る空 さらさらと
星も心も 揺られ鳴るかな
よのとばり すみわたるそら さらさらと
ほしもこころも ゆられなるかな
夜の帳が下りてきた。
冬の澄んだ空気で、星たちは鈴の音が
聞こえてきそうに揺れている。
同じように、
私の心も揺れて鼓動が鳴っているよ。
木の間より 映りくる月 想いよせ
今日一日の 我が身を写す
短歌
透ける橋臨んで虹の羽根ひとつ手と手の狭間に恋を映して
「いいじゃん!」と
笑うあなたが見たいだけ
もう少しだけ頑張ってみる
おはようと
聞こえる声が嬉しくて
でもおやすみは聞けないみたい
短歌
春の夜も君に捧げる星の音も近くて遠いぼくの片恋
角の席
覗けば会える この距離も
あと少しだけ もう少しだけ