秘密さん・2021-01-04
拝啓、その時の僕へ
紫翠
出来損ないの戯言
『明日なんか来なきゃいいのに』
そう思ったままでいいから
あと一日だけ生きて
そうしたらきっと
本当の僕を認めてくれたあの人に
出逢えるから
マフラーの可愛い巻き方
可愛いあったか帽子
可愛い冬の小物
可愛いに敏感で
クリスマスにバレンタイン
たくさんある冬の行事
その度
好きな人のために努力したり
可愛くなるために努力したり
女の子ってほんと可愛い
飽き性/あほ/愛されたがり
ストーリー
きみに愛される夢物語
夢の中でいいから
一度でも生きてみたかったの__
「じゃあね。」
そう言ったきり
君は過去になった。
――――――――――――――
あの日から数年
世界は変わらなくて
君がいないことを
僕は受け入れられないままだ。
世界にとっては
小さすぎる出来事なのかもしれない
"女子高生が自殺"
ただそれだけなのかもしれない
それでも
君がいないだけで
僕の世界はモノクロになった
あの日のことは
今でもはっきりと思い出せる
いつもなら
またねと笑っているのに
じゃあねと振り向かぬ君。
その違和感に気づけぬままでした
――――――――――――――
君の匂いに
君の声
あの温もりも
今じゃ
"なつかしい"と
過去形に変わってしまった
何かの間違いで
またふらっと戻ってこないかななんて
願っても叶わない。
君が残したものは
あまりにも大きすぎたんだ
ねぇ、思い返したら
君はいつも寂しそうに笑っていたね
声だってどこか震えていた
君は何を抱えていたのかな
今となっては聞けないまま
巡る月日を辿って
キミ
太陽のいない
冷たい暗い世界に
僕は独りで生きている
冷たい冬の風
冷えきった頬
空へ上る白い息
「綺麗だね」と笑う君
その笑顔が僕に温もりをくれたんだ
私が翔ぶのは
餌がある方向でも
寝床がある方角でもなく、
きみがいる、ただひとつの場所なのです
「いいこで待っててね」
君がそう言ったから
僕はずっとずっと待ってるのに
君は空に逝って帰ってこない
あの時いえばよかったな
「僕も連れてって」
この世界、僕だけじゃ
寂しくて、苦しいからさ
ドク
嘘を吐いて
綺麗な振りを。
偽りの関係で
シアワセ
居場所を。
怖 世ク
く 界ロ
な に
い 染
と ま
思 れ
っば
た。
薄い碧から
紫、ピンクの淡いグラデーション
南西の空にうっすら浮かぶ
乳白色の三日月
烏が翔ぶのは南東方向
少し涼しい秋晴れの日
風が気持ちいい夕暮れ時
瞬く間に消えそうなおぼろ気な三日月に
涙を飲ませた夕方5時
"君は空を飛んだ。"
寂しそうに笑った
ひとり泣いていた
そんな君になんと
言えばよかったのだろう
どんな言葉をかけたら
行動をしたなら
救えたのだろう
思いつくのは
綺麗事ばかりで
結局答えは出ないまま
増える後悔と
過ぎてく時間、
変わる風の香り
君がいない日々は
つまらなくて
過ごした日々を思い返す度
また君に会いたくなる
喪失感と見れない現実があるのは
僕だけで
今日も明日も
忙しなく地球は回って
誰かだって必死に毎日を生きてるんだ
何処かで誰かが生まれ
誰かが死んだ今日、
何処かで誰かが誰かを愛した
それが"奇跡"だというのに
何処かの誰かの
あらゆる"好き"を笑う権利が
何処の誰にあるというのだろう
どれだけ失敗したって、
みんなに笑われたって、
結局最期は死ぬだけなんだよ。
だから、
今は好き勝手生きてこ。
涙に明日を連れてこないよう、
歪んでいく視界の中で願ったのに
なぜ私は
今日も涙を飲んでいるのだろう__?
「涙」は、
誰よりも笑顔でいた証。
「成功」は、
誰よりも努力した証。
「死にたい」は、
誰よりも精一杯生きた証。