書くとココロが軽くなる
はじめる

例えば主人公が教師に恋をする。禁断の恋。だめだとわかっていても、先生の優しさに触れていくうちにきもちが抑えられなくなって告白する。答えはもちろんノー。だけどその日を境に二人の距離は近くなる。

例えば主人公の恋人のことを好きだといいだす女が現れる。主人公とは正反対の、綺麗でコミュ力高めの女。二人が一緒にいるところを目撃する度に不安に押し潰されそうになる。身を引こう。そう思い恋人と距離をおこうとするのに、どうして避けるんだと喧嘩になってしまう。

例えば主人公が虐められている。虐められるのは主人公が地味で冴えないから。だけど王子様みたいなかっこいい男の子と出会い、どんどん綺麗になっていく。するといままで虐めてきたクラスの男子達がデレデレするようになり、主人公に告白をする。ごめんなさい、私いま付き合ってる人がいるの。そう言いながら王子様の腕を掴み虫けらを排除する。

それが王道。それがお決まりのパターン。
そんなもの私は望んでないの。
だってそれじゃつまんない。次の展開が予想できちゃうお話なんて、やっぱりねって落胆する。
私の予想を裏切るような展開になってほしい。私はこうなると思うけど実はこうだったみたいな展開に。
どうしてどの話もそっちに行くの。石橋を叩いて渡ればアンチはでないと思ってんの。
そっちがその気なら私が話を書いてやろうか。私が書けば、同じ轍は踏まない。皆の予想を裏切って、釘付けにしてあげる。
電車だって乗り過ごせばいい。寝不足になって寝坊して、遅刻して、先生や上司に怒られればいいんだよ。
そしてお前のせいだと罵って。お前がこんなものを書いたからこうなったとクレームを入れて。
そしたら私、にこにこしながら謝罪の言葉を述べるから。

皆、頭おかしく生きろよ。普通なんてつまんないでしょ。
要はやりたいことをやれってこと。皆いつかは死ぬんだし。

真鶴。🐰・2025-03-02
王道
つまんない
ありきたり
石橋を叩いて壊す勇気
ss