灰野 ラスタ・2025-04-02
慕情史
【求めた体の味】
壊れた心が織り成す君の涙が、僕の胸に刺さるとき愛の呼び名を哀しみとした。君がしがみついてくる夜の鳴き声は、途方に暮れた僕の孤独を照らす。明け方の三時に交わした口づけは、濃く甘い雨のメロディに似ていた。