書くとココロが軽くなる
はじめる

【にらむ雨】

笑いを失った時刻につける仮面は
ピエロの形をしていた
頬に伝う刺青の涙が
怒りの象徴だとは誰も知らない

愛するが故の雷鳴は
虚しく肌を切り裂き
届かぬ想いが恐怖を燃やし
去り行く人の多いことかな

灰野 ラスタ・2025-04-21