灰野 ラスタ・2025-04-23
慕情史
【閉じられた恋】
抱き合うことが全てだった時代に、虚ろな目をした君は窓の外を眺めていた。僕は君の影を失いそうで、肌を引き寄せ雫を浸した。君の声が部屋に響き、僕は安心してカーテンを閉める。