#うらみ

　ある北の暗い海に身ごもった人魚がいました。

人魚はあまりにも海が寂しいので

子供がかわいそうだと思いました。

人間は優しい心を持っていて

町は楽しい場所だと思っていたので

海辺の町の神社へ行き、

子供を産み落としました。

翌朝、人魚の捨て子は

ろうそく屋の老夫婦に拾われました。

その子はとても大切に育てられ、

美しい娘に成長しました。

人魚の娘が白いろうそくに赤い絵を描くと、

たちまち評判となり、

ろうそく屋は繁盛しました。

人魚の描いたろうそくを神社に納めると、

日頃荒れ狂っていて

漁に出て生きて帰れるかわからない海でも、

無事に帰ってこれて

たくさん魚がとれるそうで、

ますます人気になりました。

　評判を聞きつけた商人が人魚に目をつけ、

老夫婦に娘を売ってくれと頼みました。

最初は、

今まで大切に育てた娘を手放したくない、

と主張していましたが、

「昔から人魚は不吉なもの」

という言葉と、

大金という欲に負け、

手放すことにしました。

娘は

老夫婦と離れたくないと懇願しますが

老夫婦は耳を貸しませんでした。

ある月の明るい晩、

娘は真っ赤に染めたろうそくを

作って店に残し、

商人に連れていかれました。

　その夜、

老夫婦の元にずぶ濡れの女が現れ、

娘が最後に作った真っ赤なろうそくを

買っていきました。

その女は、娘を産み落とした母でした。

母は自分の娘が最後に作った

真っ赤なろうそくから

伝わってくる悲しみを全て感じとり、

人間をうらみました。

すると、海が荒れ狂い

沢山の船が転覆し、

娘の乗った船も沈んでしまいました。

それからというもの、

神社に赤いろうそくが灯ると、

不吉なことが起こるようになりました。

老夫婦は神様の天罰が当たったのだ、

と考え、

ろうそく屋をやめてしまいました。

ろうそく屋がなくなっても

その呪いは収まらず、

神社も人が途絶え、

数年後、

その町は滅びてなくなりました。


ーElegy to the moonー

先生はいじめをとめれたらいい先生と言われる

ある日私は先生に呼び出された
いじめられてるのか聞かれた
否定した なのにどうして
いじめられてるだろ そう言った
確かにいじめられてた
でもみんなと遊ぶのは好きだった
私の人生を壊したのはお前だ
呪ってやる
呪ってやる

先生なんか要らない

嗚呼なたとの夏の思い出は
一瞬にして消え去った…

人は誰かに「うらみ」を持ってる。
もちろん私にも「うらみ」はある。
だけど誰にも「うらみ」をを持っていない人は羨ましい！