#お気に入りの言葉に星を飾って。

今日もまた
あなたとの幸せな記憶を
辿りながら
私は眠ります。

おやすみ。また会えるよね。

この知らない誰かとつながった赤い糸を
引きちぎって、
あなたの指に結び直そう。
「運命」なんていらないでしょ？
わたしは自分で決めるから。

女の子が女の子に恋をするのは
おかしいのだろうか。
大好きなあの人に
からっぽだった私を
何も言わないで抱きしめてほしい。

命を絶つ勇気すらない私は
一番近くにあったはさみを手に当てて―
切れなかった。力が入らなかった。
いつかのあなたの
「自分を追い詰めないで」
なんて言葉を思い出したから。
あなたに救われてほっとする気持ちと同時に
あなたのことをひどく恨んだ。
ごめんなさい。ごめんなさい。

わたしの大好きな先輩に
自分の利益だけを考えて群がる人たちに
心のなかでそっと毒を吐いた。
「残念。全部知ってるよ。」

優しいあの人の腕の中で泣いたのは

たぶんわたしの一生の思い出と後悔

夏が終わる今日は、ずっと霧がかかっていた。
霧の向こうにあなたが見えた。
話せないままに、
あなたは霧の向こうに消えていって。
霧があなたと一緒に
この想いを隠してくれたらよかったのに。

感情を紡いで綴って投げ続けても
答えは見つからなくて。
ただありきたりな言の葉は
そこに意味もなく漂っていただけ―？

あなたが愛情をくれたから、
優しさを向けてくれたから。
嬉しくて戸惑ってしまっただけなんだ、多分。
あなたのせいで少し捻くれてしまった
この感情の名前は、もう知る由もない。

たとえ夢でもいいから

月灯りを纏って

星を髪に飾って

あの空をどこまでも歩いていきたい。

感覚がずれていく。
初めは少しずつだったのに
だんだん軋む音がして
周りと合わなくなる。
彼らにまた「変わり者」と笑われる。
でもわたしからしたら
彼らの方がおかしいんだよ。

深い深い眠りに落ちていった

そこでまたあなたに会う

夢から醒めた世界でも

私のそばにいてくれたならいいのに。

真夏の深夜0時、あなたが
突然2階の窓から
「迎えに来たよ」なんて言って、
わたしの手を取って空へ舞い
星空の中を散歩する。
そんなことが起きたらいいのに。
ああ、でも、そんなことが
一生起きないことは、知っている。
そんな魔法はないことは知っている。
ただあなたはわたしに
たった一つだけ魔法をかけた
その名前は、私だけがまた知っているんだ。

あなたとふたりきりで笑いあった日は
とうに過ぎ去っていてただ言葉の温もりだけが
わたしの心に刺さっていて、そればかりで。
いまあなたはみんなに囲まれて楽しそうで、
切なくて、泣きたくて、嬉しくて、
でもやっぱり大好きなんだよ。
またあんな日が来るなら私は―

あなたが遠くなってしまう。
それは最初からわかってた。
わかってたけれど、それでもさ
あなたには大切な人が多すぎた。
こんなわたしにはこの想いは重すぎた。
もうあなたが幸せならそれでいいやって
思いたい。思ってたいのに。