#だいすきなあの人🍁

ねぇ、やっぱりあなたの隣じゃなきゃ嫌だよ。

もう友達には戻れないんだよ、私たち。

あなたが私を嫌ったとしても

私はあなたが好きで好きでたまらないの

友達に戻れそうにもない私が怖い。
あなただけを求めてる私が怖い。
あなたのことだけ考える私が怖くてたまらない。

でも、私はあなたが笑っていれば
幸福であれば、楽しんでいれば、

ただそれだけで、いいはずなのに…………。

もしあなたが私じゃない誰かに恋をして

その人の隣で笑っていたとしても

「本当のあの人じゃない」とか、勝手に解釈して、
「あの人には私しかいない」とかって勝手に思うんだろな。

あなたの幸せを1番に思うとか言っておいて

あの人の幸せを喜べないのも私なんだよな。

純粋な気持ちであなたに恋をしていた頃に戻りたい。

『絶対オールしようね』

初めてのお泊まり会
そう言ってパジャマに身を包んだあなたは笑った。

隣の部屋に私の親がいるから
声を潜めておしゃべりして、
ちょっとだけいちゃいちゃしたり。

オールしようねって言ったあなたが先に寝ちゃうから
私はそんなあなたの背中に額をあてて呟く。

「この時がずっと続けばいいのに」

さっき折ったばかりの百均のペンライトのあかりが
頼りなく灯っていたそんな夜。

あなたと恋人同士になった夏が

今年もやってきました。

過去ばかり縋ってごめんね。

ほんとに幸せだったんだよ。

もう一度あなたの手を繋ぎたいよ。
抱き合いたいよ。キスしたいよ。

また、戻れるかもしれないって、
今でも思っています。

嘲笑ってよ。見下してよ。こんな私を。

今でもファイルに閉じてある
あなたからの何十枚もの手紙の最後には
必ずひと言添えてある。

「だいすきなはむ。ちゃんへ
はむ。ちゃんが大好きな〇〇〇より。」

「昨日も今日も明日も
絶対はむ。ちゃんのことが好き。」

コピーして飾ってあるなんて死んでも言えないな。

残暑お見舞い申し上げます

今年の夏は暑かったね

バイトも順調そうで何よりです

初めてのお給料は、何に使ったのかな

この夏、ようやくあなたと同い年になりました

バイクの免許はとりましたか？
いつか私を後ろに乗せてください

もう夏も残り少ないですが、
体に気をつけて過ごしてね

来年の夏は、一緒に過ごせますように

あなたと行ったことのない場所に
あなた以外の他の人と行きたくないのが
今も以前も変わらないように

あなたの隣が1番安心することも
今も以前も変わらないんだよな

今でも、ラブソングの歌詞に重ねるのは
あの頃のあなたの姿で。

想像するだけだから、
あなたにも誰にも迷惑かけてないよね？

誕生日おめでとう。

明日楽しみだね。

遠足の前の日の気分なんて、忘れてしまったけど、
きっと今の気分をいうんだろな。

お菓子300円以上持って行ってた記憶はあります。

誰よりも、あなたの誕生日を祝える自信があります。

久しぶりに、あの人の夢を見た。

車の中の後部座席で2人で恋人繋ぎをしている夢。

そんな日もあったな。平日の部活終わり。

「暗くて危ないから」そう口実をつけて、
この時期は毎日のようにあの人を家まで送っていた。

どちらからともなく手を伸ばし、重ね合わせ、
指を絡ませる。

朝に持ってきたホッカイロはとうに冷たくなっていて、
「あなたの手がホッカイロ代わりだよ」というと
『ぎゅーしたらもっとあったかいかもね』
なんてあなたが小声で言うから、
運転してる親にバレないように、こっそり抱き合う。

幸せだった。あの頃は。

あの頃の私たちは

2人で知らない街に行って

愛し合いながら生きてくって、切実に考えて

一緒に死ぬことも何回も考えたね。

思い出になんてしたくないよ。

いつまで私は、あなたの写真を
机の上の1番見えやすい所に置いておくんだろう。

いつまで机の引き出しのひとつは
あなたとの思い出で占領されっぱなしなんだろう。

いつまであなたに貸した私のお気に入りのTシャツは
袋に入れっぱなしなんだろう。

あなたから、お手紙の返事が来ることはありますか？

一生忘れられない元恋人に会って

誕生日プレゼントに、とファーストピアスを開けてもらった

油性ペンで描いた、間違えた目安の印が
消えるがもったいなくて
タトゥーにしたいくらいです

なんて言ったら引かれるから言わないけど。

あなたのLINEを唯一ピン留めしていることも、
たったひとりお気に入りにしていることも、内緒。

距離感を忘れてしまって、
4年ぶりくらいにちゃんと会ったのに、
腰を引き、抱き寄せようとしてしまった。

拒否られなかったのは、呆れなのか、嫌ではなかったのか

当分あなたからLINEは来ないだろうけど、
ピアスホールが塞がらないようにだけ、お願い。

あの人のLINEのホーム画が更新された。

鏡越しにピースサインの、
バイク用のヘルメットを被ったあなたの写真。

無意識にスクショ。

あぁ、やっぱり好きなんだなぁって。

そしてあなたに手紙を書いた。
唯一の連絡手段。

近況報告と、今の私の気持ち。

思い立ったらすぐ行動。

「これからもお手紙書いていいですか」

最後にこの一言。お返事、来ますように。