はじめる

#ぴた200に灰宮見参!(五月蠅い)(蠅叩きで落としてやろうか)

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全1作品・





『読書』





 必ず迎えてしまう結末に淋しい。



 頁の厚みを感じていたはずの左手が少しずつ、右手に変わっていく。



 私は左手に残った三十の厚みを名残惜しく、撫でた。



 それから、右手に募った五百の厚みを愛おしく、噛み締めた。



 読書はいつだって、この繰り返しだった。



 いつか迫る最後が嫌なのに、登場人物たちの行く末が気になる、この手元をとめられない。



 著者が書いた時間と世界でしか生きられない、この人たちはこの先、何処に向かうのだろう。











-あとがき-


 note15内の知り合いがあとがきを書いていたので、私も珍しく、書いてみることにしました。


 さて、私自身、あまり自分の創作活動と小説を結びつけて考えたことはなかったのですが。
 先日、学校から帰る電車のなかで読書をしていたら、思いがけず、残りの頁の厚みを撫でている自分がいました。そのとき、この小説の冒頭にある文章が浮かんできて、これは書き留めなければ、と筆を執った次第です。
 ちなみに、私が撫でた厚みは、ほんの四十頁ほど。名残惜しくもあり、愛おしい厚みでした。



 読んでくださった皆様。この小説の中で、惹かれた描写や表現はありましたでしょうか?

 なにせ当方は、小説の執筆よりも駄文を書き連ねることのほうが楽しくて仕方なく、そちらに注力している分、小説の作品数も少なく、小説の感想をいただく機会もさらに少ないのでございます。
 また差し支えなければ、感想に一筆頂けると幸いです。



 ちなみに、これを書いた当の本人は

著者が書いた時間と世界でしか生きられない、この人たち

 の部分がお気に入りです。


 とても後ろ向きでネガティブな描写ではありますが、書く側としても在る私は、「読者が登場人物を愛してくれるのならば、きっと著者が書いた時間と世界すらも越えていくだろう」と感じます。




 なんて。
 またまた文豪気取りの灰宮が、ぴったり200字の小説には似合わない、長いあとがきをお送りしました。
 本文よりもあとがきの方が長い小説は、そうはありませんよ?

 あとがきに限り、日本語の使い方が合ってるか怪しいですね。読みにくい文章に懺悔しましょうね?




 次に生まれてくる新たな小説にも、この「あとがき」が存在するか、確約はできかねますが、いずれまたここでお会いできたらいいなと思います。


 それでは。

       灰宮凪

秘密さん・2023-12-25
ぴた200に灰宮見参!(五月蠅い)(蠅叩きで落としてやろうか)
気まぐれ特典で「あとがき」も付いてます。御用とお急ぎでない方は、付き合ってやって下さいまし。
とりま、小説も読書も大好きです。
色んなものがとっちらかってる。
2023年最後になるであろう小説が、こんな出来でいいのやら……((
小説
創作
ぴったり200文字で小説書いてみようチャレンジ
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