#何でもない日

君は
何でもない日を

特別に
してしまうような人。

先生の家の合鍵で

先生の言っていたプレゼントを取りに行った

プレゼントは

先生からする匂いの香水だった

それと、手紙

『春へ、何でもない日のプレゼントって知ってるか？春よく言ってたよな？『先生の匂い好きなの』って、だから俺と同じ匂いの香水をプレゼントする。俺は直接付けるんじゃなくて、部屋に少し付けるから、そのくらいが丁度いいんだよ。春、出会ってくれてありがとうな。Kより』

香水は、K先生の匂いがした。

煌めく街灯

華やぐ街並

輝くイルミネーション


君はケーキだけで満足そうだった。

君と別れる瞬間の
『じゃあね』『バイバイ』は

君と過ごした時間を
急に恋しくさせて

さっき交わしたばかりの
『じゃあね』『バイバイ』は
どんな夜よりも幸せで
どんな夜よりも切なくて

ストレスだらけの夜を
特別な夜にしてくれる


毎回繰り返される
『じゃあね』『バイバイ』は

どんなときよりも幸せで
どんなときよりも嬉しくて

早く終わってほしいと願っていたはずの今日が
急に愛しくなって


特別な日になる

12月9日 くもり

今の幸せが

何でもない日で良かった

なんでもない1日が幸せ
何も無いことだけを祈ってる
いつもと同じ時間に起きて
朝ごはんを食べて
準備をして
学校(仕事)に行く
勉強(仕事)を頑張って
お昼ご飯を食べて
帰ってきて
夜ご飯を食べて
お風呂に入って
寝る
何にもない普通の生活が送れたらどれだけ幸せなことか
知らない人が多すぎ

"愛を込めて花束を"

普段ならこんなことしないけど

気紛れに付き合ってくれるかな