成瀬 做欺(赭海)@共同垢 質問募集中・2023-12-31
僕と初めまして。
??
考える間も無く開始の合図が鳴る。
と、同時に頭上をナイフが掠める。
『そうなるよなぁ))ボソッ』
1番弱そうな所から狙うよな。
誰だって、そうすると思う。
力任せの攻撃を捌きながら
打開策を考えていると何やら楽しそうに
コチラを見ている幹部様達の姿が目に入った。
光の無い藍色の目、
心にも無い笑みを浮かべる空色の目。
あの瞳が動くのを見てみたい、なんて
考える僕は子供っぽいのかな?
『まぁ、やってみるか…。』
袖に小型の注射器を隠して
態とらしく本物に似せて作った
ドッキリナイフに紫の液体を掛ける。
大衆の輩が視認したと同時に間髪入れず
近場に居た1人にナイフを刺す動作を
すると同時に隠しておいた注射器で
眠らせる。
市販の睡眠薬と同じ作用になるように
作ったから、その内起きる。
この隙を狙ったように僕のニセナイフを
蹴り飛ばす人が来たけど、…想定の範囲内。
蹴り飛ばされたのに乗じてニセナイフを
場外に飛ばす。
『痛っ。』
腹を狙った攻撃を受けたフリをして
蹲ったら、準備OK。
《絶好のチャンス》と言わんばかりに
僕の方へ近寄って来る人達が
作用範囲に入ったと同時に
隠し持ってた気化するタイプの痺れ薬を
地面に向かって投げ、1人を
さっきの余りの睡眠薬で眠らせて
中心部から脱出する。
痺れ薬と言っても動こうと思えば
動ける程度の軽いモノ。
ただ、紫に着色して
残留時間を多目に作っただけ。
それなのに、ほぼ全員が動けなくなってる…。
『プラシーボ効果覿面だなぁ…(笑)』
顔には出さぬ様、苦笑いを浮かべる。
Eチームは僕と他3人が残った。