はじめる

#共同小説

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全79作品・



『青のパズル』第1話


パチッ…パチッ………パチッ……

誰もいないひっそりとした病室に、無機質な音が鳴り響く。



その音も、真っ白な壁に吸い込まれて、やがて消えた。




花奏(かなで)は窓際に位置するベッドで、一人静かにパズルのピースをはめていた。



隣には、小さな一輪の花が花瓶に挿され、何も無い病室を彩るようにそっと添えられていた。




それに見向きもせずに、花奏はただただ暇を持て余すようにパズルをはめた。




ふと、近くの市役所から聴き慣れた音楽が流れた。



5時を知らす町内音楽だ。



あと1時間経ったら、彼が来てくれる。




それを考えるだけで、つまらない一日も素晴らしい一日に変わる。




普段は長く感じる1時間も、君を待つ1時間ならあっという間だ。




(早く来てくれないかな……)

心の中で、強く強く願った。














日が沈みかけてきた頃、病室のドアが開く音がした。


「遅くなってごめんね。」



彼、新太郎(しんたろう)が息を切らしながら入って来た。



花奏は花瓶の横にあるスケッチブックを手に取り、『全然遅くないよ』とだけ書いて新太郎に見せる。


その文字を見て新太郎はホッとした。



丸椅子に座って、花奏と顔を見合せては笑った。




二っと白い歯を見せて笑った新太郎が、とても眩しくて、花奏はつい目を細めた。












それからは、他愛ない会話をした。


学校のこと、勉強のこと、部活のこと、今日先輩に怒られたこと……



その中で、新太郎がふと思い出したかのように花奏に尋ねた。


「今日の検査はどうだった?」


その言葉を聞いた時、花奏は一瞬だけ、ほんの少しだったが顔をしかめた。


だが、すぐにペンを走らせ、『いつも通りだよ』と、短く書いて見せた。



新太郎は少しの違和感を覚えたが、これ以上問いただすのも気が引けたため、何も言わなかった。



























今日のお昼頃。

花奏はいつもの検査をしていた。



その時担当医から、「奇跡でも起こらない限り、声が出ることは無いだろう」と診断されたのだった。






~To be continued~

律夏❀.*・゚・2020-03-01
小説
ユメビカリ出版
共同小説
短編小説
『青のパズル』
律夏❀.*・゚の小説



『青のパズル』第3話



新太郎が病室に来なくなってから3日目の朝を迎えようとしている。


日に日に、罪悪感が私の中で大きくなっていく。


何であの時「帰って」なんて言っちゃったんだろう。

素直に伝えておけば、今も新太郎と笑って過ごせたかもしれないのに……






なんて、変えられない過去を今も引き摺っている。



昔からの悪い癖だ。


いつまでも後ろばかり振り向いて前を見ようとしない。
変えられるのは未来だけだと分かっているのに。



自然とため息が漏れた。


つくづくこんな自分が嫌になる。



(このままは、嫌だ……!)




もう一度新太郎と話したい。

もう一度あの時間を過ごしたい。





そう強く願えば願うほど、自分が犯した過ちを後悔せずにはいられなかった。







(……ごめんってLINEしよう)


心に決めて、少し埃をかぶったスマホを手に取り、電源を入れた。













見るやいなや、画面を伏せた。



そこには、昔から大好きな歌手の姿があった。



次の瞬間、固く閉じて忘れていたはずの記憶が次から次へと思い出されていく。





















1年前。高校1年生の夏。



私はどこにでもいる普通の女子高生。


歌が大好きで、将来の夢は歌手になること。


幼馴染の新太郎は、オーケストラ部に所属してヴァイオリンを弾いている。


いつか二人でデュエットしたいと思っていた。



高校では憧れの軽音楽部に入り、友達も出来て充実した毎日を過ごしていた。




そんなある日、突然声が出なくなった。



担当医の先生からは、「喉の酷使とストレスによるもの」だと診断された。


それまで輝きに満ちていた私の日々は、一瞬にして、色を失った。




入院してからは、毎日毎日リハビリに励んだ。



『もう一度歌いたい』

『夢を叶えたい』


『新太郎と歌いたい』



苦しくても、辛くても、何とか続けてきた。


毎日病室に足を運んでくれる新太郎の存在も、私の中ではとても大きな心の支えだった。


きっと彼がいなければ、私は今頃全てを諦めて、何にもない退屈な日々を過ごしていただろう。












しかし、人の心はいつか折れてしまう。


それは私の心も例外ではなかった。


どんなにリハビリを頑張ろうとも、一向に声が出ない。


そんな日々がただ苦しかった。



そして、何も分からなくなった。

私は何を目指し、どこに向かって進んでいるのか。





途方もなく大きな壁に阻まれ、絶望に打ちのめされた。



こんな事になるなら、もういっそのこと「治らない」と言われた方が楽だった…





















着信音がした。


過去の苦い思い出に耽っていたが、その音で現実に引き戻された。


画面を見ると、そこには新着メッセージが届いていますという通知。



(もしかして………)


僅かな希望にかけて、LINEを開く。


そこには、新太郎からのメッセージがあった。




自然と背筋が伸びた。


深呼吸して、心を落ち着かせる。


恐る恐る、画面をタッチした。




~To be continued~

律夏❀.*・゚・2020-03-22
小説
短編小説
共同小説
ユメビカリ出版
『青のパズル』
律夏❀.*・゚の小説


『青のパズル』第5話



今日も花奏はリハビリの時間の前に姿を消した。



思わずヴァイオリンケースを落としそうになり、慌てて抱え直す。



ベッドのそばに置かれている小さなテーブルの上にケースを置き、新太郎は勢いよく病院から飛び出した。




(花奏の行きそうな場所なら、僕が一番よく知っている……!)





花奏の家、学校、近くの公園、図書館…手当たり次第に探すも、どこにも花奏はいなかった。





「どこにいるんだよ………」






日が沈みかけてきた。



時間の無さに焦りながら、懸命に花奏を探そうと周囲を見渡した。







ふと、耳が聴き慣れた音を拾った。





吸い込まれるように、音が聴こえた方に向かう。















辿り着いたのは、小さなライブハウス。




そこは、花奏が中学生の時、親に内緒で通っていた場所だった。






ここは新太郎しか知らない。






花奏が入院してから、ここに足を運ぶことは滅多になかった。






一縷の望みをかけて、新太郎は久しぶりに足を踏み入れた。





~To be continued~

律夏❀.*・゚・2020-04-27
『青のパズル』
ユメビカリ出版
短編小説
共同小説
小説
律夏❀.*・゚の小説

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に79作品あります

アプリでもっとみる

時を越えてキミを救う

シン「は、はい?」
医者「残念なことですが……」

そこからシンは何があったか覚えていない。
刑事さんが何を言っていたかも

ピッピッピッピ

やまと「ゔゔゔんー…………」

刑事「やまとくん!?やまとくん!」

シン「やまと……やまと!!」

やまと「うるさいわ笑」
シン「お前なにs!」
刑事「おいやめろ!やまとくんが目覚めたんだ。」

あきれたシンはやまととハグをした。

シン「何してんだよ。無理すんなよ。心配しただろうがァ!」

恋好 【ユメビカリ出版】・2020-01-04
時を越えてキミを救う
ユメビカリ出版
小説
共同小説
ryotao(*⌒―⌒*)o
恋好

時を越えてキミを救う

シン「まずは電気屋に行ってみよう。」
未来みたいに事故にあっては謎が解けないので
慎重に行った。

電気屋「いらっしゃい」
シン「あの10月21日の信号機の点検をされた方っていますか?」
シンは一生懸命だ。
でも電気屋の人は眉を寄せて
電気屋「誰だ?君」
シン(まぁそうだよな‪w)
電気屋に事情を説明した。
すると電気屋は俺が点検したと言った。
点検内容を見てみると……
そこにもおかしいことがあった

点検理由
信号機が点滅している。
しかも赤のみ。
青の信号機が暗い。

点検内容
赤の信号機のコードを変える。
青の信号機のあかりが暗くなっていたから
明かりを明るくした。


電気屋「でもこれは表向きで実は……」
シン「(°m°;)ゴクリ…」
電気屋「信号機を触って内部を触っていた人がいたそうなんだ。その人に声をかけた人は電気屋と答えていたそうだがその信号機はここで受け持っているんだ。でも従業員は俺とまさとっていうやつだけで、まさとは今入院してるからおかしいんだよ。」

恋好 【ユメビカリ出版】・2019-12-10
ユメビカリ出版
時を越えてキミを救う
ユメビカリ出版社長
共同小説
小説
ryotao(*⌒―⌒*)o
ryoren
恋好

『素直になれない君へ__世界一素敵で世界一素直になれない恋の物語__』

「かり…」

「あ、紅華ー!移動教室一緒に行こ!」

あの日から、私は胸の奥にモヤモヤとした何かがずっと気になって、
そのモヤモヤが、何故か「光一と関わるな」なんて事を言っていそうな気がして光一の事を避けてしまうようになっていた。


それが、何時も一緒に居る紅華にも伝わったようで、、

「ねー花凜、最近なんか動君のこと避けてない?」

「えー、そう?気の所為じゃない?」

「ん、私を舐めないでよ?こう言うのは結構勘良いんだから、、」

「………」
勉強は出来ないのに、無駄に勘はいい。困った親友だ。
まぁ、人のこと言えないけど……

「まぁ、大丈夫だから!気にしなくていいんだよ君はー!」

「うーん……まぁ、花凜がそう言うなら何も言わないけど…?」

何故かニヤニヤしながら紅華が言う。

お願いだから、変な誤解だけはしないで欲しいな。
いや、結構本気で。


……そんなある日

「なー、花凜!」

「……」

放課後の教室。突然光一が話しかけて来た。

紅華は吹奏楽部のコンクールが近くて忙しいし、他の人はそれぞれ部活か帰ったかで誰もいない。

まぁ、言ったら光一と2人きりだ。

あぁ……ギリギリまで紅華となんて話さなきゃ良かった……!

ほんの数分前の自分を恨む。

「…………」

まぁ、こんな時は多少無理な状況でも知らんぷりを通すのが勝ち。結構無理な状況だけど気にしない。うん。

「花凜、聞こえてんだろ?なぁ」

「ちょっ…やめ…」

光一に腕を掴まれる。
力は入っていないものも、やっぱり男子の力には敵わない。

「……ね、付き合って?」

「だからっ……嫌だっつってんじゃん!」

思ったより大きい声が出て、自分で自分に驚いた。

でも、光一は私の怒鳴り声なんて気にしない、とでも言うように続けた。

「……ばかりん」

「……は?」

『ばかりん』。もう二度と聞きたくない、最悪なあだ名。
いや、あだ名とも認めたくない。

「皆にさ、あだ名の事言っちゃおうかな?俺と付き合わねぇと。」

「え……?!おねが、やめて…」

「じゃ、付き合って?俺と」

「それは、……」

「……○○高校のーー!2年2組ーー!相葉花凜のーあだ名はー!」

突然、光一が大声を出し始めた。

辞めて。辞めて。辞めて……

「ちょ、ねぇ分かったからっ!付き合うから……辞めて…」

「え?マジ?ヤッター!」

皮肉にも万円の笑みで答える光一。

ああ。私の人生……


終わったな…………。

彗星∅・*:。✡*:・2020-02-23
素直になれない君へ__世界一素敵で世界一素直になれない恋の物語__
小説
共同小説
恋愛
NOTE小説部
ユメビカリ出版

時を越えてキミを救う

やまと「……少年どうした?」
シン「あっ。信号のことを話に来た。」

驚くやまとは体を乗り出した。
でも倒れたせいか頭を痛そうに撫でていた。

やまと「それで?何かわかったのか?」
シン「大斗さんから聞いたんだ。信号のケーブル、赤信号のケーブルがいじられてたみたいなんだ。」

眉間を寄せるやまと。

シン「しかもそれは確実に電気屋以外の人が弄っているってこともね。」

やまと「分かった。次りょうこが来た時詳しく聞いてみるよ。」

シンは頷き病室を出た。

病院を出ると大斗がいた。

シン「大斗さん!?」
大斗「おー!」

話を聞くと今からご飯を食べるそうだ。
シンはそのご飯に誘われた。
そしてカツ屋さんに行った。

カツ屋店主「毎度毎度ありがとーなぁーだいちゃん!」
シン「だ、だ、だ、だいちゃん!?」
大斗「やめてくださいよぉー‪笑」
カツ屋店主「だいちゃんは常連なんだよ笑いつもありがとう笑」
大斗「は、はいぃ笑」

照れている大斗を見ていい人だと思った。

恋好 【ユメビカリ出版】・2020-03-01
時を越えてキミを救う
ユメビカリ出版
ユメビカリ出版社長
小説
共同小説
ryoren
ryotao(*⌒―⌒*)o
恋好

時を越えてキミを救う

シン「えっと……誰?」
???「山本大斗だ。」
シン(は?)
???「あー悪ぃ。刑事だ。」
シン(は?)

シンは頭が真っ白だ。

シン「なんで刑事さんがここに?」
刑事「やまとくんだよ。」
シン(は?)
刑事「やまとくんにはね。深い関わりがあってなぁ。」

謎の雰囲気になった。

シン「深い…関わり?」
刑事「私の娘、蒼とやまとくんは付き合っててね。でも2年前に蒼は亡くなったんだよ。そっからやまとくんには負担をかけたし、色々とあったわけさ」
シン「やまとさんにそんな過去が……」

またまた謎の雰囲気になった。
やまとから教えてほしかったシンの気持ちと
驚きの気持ちがごっちゃになっている。

医者「お話の所申し訳ございませんが検査結果をお伝えしたいのでこちらへ。」

シン「はい。」
刑事「分かりました。」

恋好 【ユメビカリ出版】・2019-12-21
ユメビカリ出版
時を越えてキミを救う
ユメビカリ出版社長
小説
共同小説
ryoren
ryotao(*⌒―⌒*)o
恋好
小説

時を越えてキミを救う

やまと「あ。えっと……」
大斗「俺とやまとくんは深い繋がりがあってね……。」
少しの間沈黙が続いた。
その沈黙を吹っ切るようにやまとが話した。
やまと「俺には彼女がいたんだ。結婚の約束までしてた人がな。でも2年前に亡くなってしまってな。」
大斗「そのやまとくんの彼女の父親が俺なんだ。」

シンはなんて言っていいか分からなかった。
そしてまた沈黙が続いた。

シン「あの……大斗さん。」
大斗「なんだい?」
シン「事件のこと教えてください。あの事故絶対事故じゃないんです。被害者僕の彼女なんです!!」

恋好 【ユメビカリ出版】・2020-01-10
時を越えてキミを救う
ユメビカリ出版
共同小説
ryotao(*⌒―⌒*)o
恋好
ユメビカリ出版社長
ryoren

時を越えてキミを救う

シン「やまとさんどうしたんですか?」
シンは眉間にシワを寄せてやまとに聞いた。

その時開いていた窓の横にあったカーテンがふわっとなびいた。

やまと「俺の彼女が事故で死んだ時、情報提供してくれたんだよ。自分の娘だからっていうのもあるけどさ……」

やまとは黙り込んだ。
そして窓を見た。

シン「けどなんですか!?」
やまと「今回俺と同じ目に少年はあっている。なのに少年には情報提供をしない。」
シン「何がおかしいんですか」
ため息をふっと漏らしたやまとはやっとの事で口を開いた。

やまと「彼女が事故で死んだ後、あいつ『もう恋人が事故にあって悲しむ人は見たくない。』って言ってたんだ。だからおかしいんだよ。」

~その頃~
やまととシンの話を大斗は盗み聞きしていた。
大斗「鋭くなったな……やまと少年。少し教えてやるか……」

恋好 【ユメビカリ出版】・2020-01-15
時を越えてキミを救う
ユメビカリ出版
ユメビカリ出版社長
小説
共同小説
ryotao(*⌒―⌒*)o
恋好
ryoren

時を越えてキミを救う

シン「電気屋じゃない人が信号機のケーブルみたいなやつ触ってたかもしれないんだ。」
やまと「わおぉ……」

シンとやまとはしばらく沈黙が続いた。
すると……

やまと「ウグッ!」
シン「っ!?」

やまとがとても辛そうな顔をしていた。

シン「や、やまとさん!?」
やまと「く、くすり……」

そのままやまとは倒れた。

シン「や、やまとさん?やまとさぁぁぁん!」

シンは救急車をすぐ呼んだ。

シン(やまとさんが……助けて……)

恋好 【ユメビカリ出版】・2019-12-16
時を越えてキミを救う
ユメビカリ出版社長
ユメビカリ出版
ryotao(*⌒―⌒*)o
恋好
ryoren
共同小説




『青のパズル』第7話



白く細い手を掴んだ。

掴まれた先、驚いた顔で僕を見る顔。

目はどこか虚ろで、僕を見ていない。


手を振りほどこうとはしなかった。

僕はそのまま手を引いて外に出た。




音の無い空間はただただ居心地が悪い。

それでも僕らは何も言わなかった。

何を話せばいいのか分からなかった。

ただ黙って、病院へと歩を進めていた。




花奏の手を握る僕の手に、少しずつ汗が溜まっていくのがわかる。


緊張しているのか、それとも暑いからか。

どちらかは分からなかった。




このままだと気持ち悪いだろう、そう思って、手を拭こうと花奏から手を離した。



その瞬間、聞こえていた足音が一つだけになった。

振り向くと、俯いたままでその場に固まってしまった花奏が見えた。


「どうしたの?」


不安に思って近付くと、花奏が僕の手を取り、そこに言葉を綴っていった。



『ごめん』



掌に書かれたのは、明らかに謝罪の言葉だった。

こんな時、何を言えばいいのか。

何を言えば、花奏の心を救えるのか。



答えなんて分からない。

無いのかもしれない。

それでも、何か言わなければいけないと感じた。



「……何で、リハビリをサボったの?」



責めるつもりはない。

純粋に、理由を知りたいだけ。

この言葉を花奏がどう捉えるかは分からない。

だから極力、優しい声音で言った。



『辛かった』



返ってきたのは、ある意味予想通りの言葉だった。



「辛かったから、逃げたの?」



小さく頷いた。

僕の手を握る花奏の小さな手が、微かに震えているのに気付いた。



「それは、弱さから生まれたものだよ」



僕の掌に、一滴の水が零れた。

それに構わず続ける。



「辛かったら泣いていい、逃げていい。

でも、一人で逃げないで。

一人で全てを背負い込まないで。

花奏は一人じゃないよ」



それまでずっと俯いたままだった花奏の顔が上を向く。

今日初めて、目が合った。

小さく微笑むと、つられたかのように花奏も笑った。



久しぶりに見た笑顔は、涙で光っていた。




~To be continued~

律夏❀.*・゚・2020-08-02
『青のパズル』
小説
短編小説
共同小説
ユメビカリ出版
律夏❀.*・゚の小説

時を越えてキミを救う

翌日、スーパーで買い物をしていた大斗を見かけた。
シン「大斗さん!」
シンは大斗の元へ走っていった。
大斗「ど、どうしたんだい?」
呼吸を整えて口を開いた。
シン「あの!電気屋以外の人が弄った所って分かりますか!?」
大斗はしばらく黙っていた。
すると、
大斗「確か……あ、赤色のケーブルだよ。それを弄ると赤信号がおかしくなるらしいから。」

シン(赤信号のケーブルか……)

大斗「悪い。もう行かねばならない。」
シン「失礼しました!ありがとうございます!」
大斗と別れたシンはすぐにやまとの所へ行った。

ガラガラ
シン「やまとっ!」
そこには先客がいた。
どうやら大斗の部下の刑事らしい。

なんでここにいるんだ……

恋好 【ユメビカリ出版】・2020-02-23
時を越えてキミを救う
ユメビカリ出版
ユメビカリ出版社長
共同小説
小説
ryoren
ryotao(*⌒―⌒*)o
恋好

時を越えてキミを救う

シン「だ、大斗さんはいい人ですよ!?そんな駆けつけないなんて!!」
りょうこ「信じ難いが、すぐには来なかったんだよ。少年。」

泣きそうになりながらも話を聞こうとしているシンは崩れて座ってしまった。
あまりにもショックで腰が抜けたのだろうか。

シン「えっ。じゃあどこで何をしていたんだよ!」
りょうこ「カツ屋じゃねーの。そんなのしんねーよ。」


カツ屋に行くことにシンはした。

カツ屋「いらっしゃーい!あれっ?だいちゃんの連れの……」
シン「あ。シンと言います。」
カツ屋「シンくんね。どうしたの?あ!食べに来てくれたんだとか!笑」
シン「違います。」
カツ屋「い、意外と冷たいなぁー笑」

シンは強ばった顔をしていたから無理はない。

シン(僕らが初めてデートした日。思い出の日。楽しかった日っ!全部潰しやがった日!)

シン「8月2日大斗さんここに来ました!?」
カツ屋「えっ?あーその日さぁ!せっかくの神戸牛を仕入れたのに来なくてさぁー」

シン(なんで来なかったんだっ!)

そのままシンはカツ屋を飛び出した。

恋好 【ユメビカリ出版】・2020-03-08
時を越えてキミを救う
ユメビカリ出版
ユメビカリ出版社長
共同小説
ryoren
ryotao(*⌒―⌒*)o
恋好

時を越えて君を救う

やまとだった。

シン「や、やまとさん!?」
やまと「(◦`꒳´◦)ᵎᵎ」

すると大斗が言った。
大斗「俺は自首するつもりはないぜ。自分の行動に悔いはねぇからなぁ!」

ウウウウウウウウウ🚨🚨🚨

やまと「自首するつもりはないんだったら確保するしかないもんね。大斗さん……いや、お前!お前はもう終わりだ!」

やまとが怒った。
今まで見たことないほどの強さで。

大斗「ぅぅぅぅぅぅぅぅうわぁぁぁぁぁぁぁ!😭」

大斗は署に連行され、ニュースでは
『まさかの刑事がひき逃げ!』
と報道された。

シン「あ。やまとさん」
やまと「ん?なんだい」
シン「なんで銃なんて持ってたんですか」
やまとはにこっと涼しい顔をして
やまと「まだ少年には知らなくていいことだってあるのさ。少年。君は今回の事件にのめり込みすぎた。でも君の意思で動いたことは間違いねーよ。」


やまと「君のその思い、大切にするんだぞ」

やまとはシンの頭をなでて歩いていった。


後で聞いた話によると大斗さんの部下のりょうこさんがやまとに念の為ということで銃を渡していたそうだ。
「犯人はきっと大斗刑事だ。やまと。お前は1番危ない。これは自分の命のガードとして持っとけ。」
と言って渡したそうだ。

恋好 【ユメビカリ出版】・2020-04-28
時を越えてキミを救う
ユメビカリ出版
小説
共同小説
ryotao(*⌒―⌒*)o
恋好
ryoren
ユメビカリ出版社長
久しぶりの小説

他に79作品あります

アプリでもっとみる

その他のポエム

独り言
815358件

流れ星
2769件

好きな人
240246件

ポエム
454094件

380800件

自己紹介
63126件

片想い
193416件

人生
35626件

恋愛
154927件

トーク募集
49110件

辛い
133399件

好き
177810件

片思い
157493件

死にたい
67862件

44216件

先生
92818件

歌詞
111746件

苦しい
40726件

大好き
84302件

鳥のように
1338件

ありがとう
50529件

すべてのタグ