ハルユー・2023-11-08
冬の聲
白い言葉
赤い頬
繋がる温もり
ポケットの中の幸せ
星が雪に変わる夜
北風がガラスのメロディを奏でる
寒くてもなぜか暖かい
冬木立
失くした恋のカケラ集めて
また秋を通り過ぎる
色褪せたはずの
思いがなぜか
疼くのは
私の愚かさ
あなたにはきっともう
記憶にさえ
無かったことになっているのに
いつの間に
銀世界
肩をすくめ
まだ眠い眼をこする
昨日までの辛さを
眠らせてくれたなら
季節の移ろいにも感謝するものを
少しだけ
白くため息ついて
カーテンを閉めた
鮮やかだった樹々も
色褪せ
ハラハラと舞
やがて土に還る
生命は巡り繋いで
やがて大きく豊かに育ってゆく
もうすぐ白く大地は覆われる
しばしの休息
その束の間の眠りの中で
心を温め夢を描こう
今しか繋ぐことができない夢を
あなたにしか重ねてくことが
できないそんな生き方を
冬の優しさにそっと包まれて
星のカケラが
枯葉のカーペットに
舞い落ちる夜
まるで音が聞こえてくるみたい
スタッカートのように
トレモロみたいに…
北風小僧のイタズラか
時折窓をたたくような…
あなたと見た三日月の
涙の雫みたい
カサコソと踏みしめながら
ポケットの中の温もり
感じてた
心の中で
大好きを小さく叫びながら
泣き言も
戯言も
枯葉の下に眠らせて
やがて豊かな糧となる
明日のために
あなたのために
風の音
雲の色
光の揺らめき
雑踏の中
置いてけぼりの心抱いて
見渡す世界
聴こえる
聞こえてくる
言葉にならない思いが
静かに静かに
舞い降りてくる
少しだけ窓を開けたら
入り込んできた風に
キミは肩をすぼめた
見上げる空の色は
綺麗に澄み渡り
キミが投げた言葉が
少し白くオハヨウを告げた
気がつけば冬はもう
すぐそばにいるんだね
風に舞う枯葉の音がカサコソと
去年の今頃はどうしてたかな…
サヨナラを繰り返しながら
新しい自分を僕らはまた
出逢う旅を続けるんだね
真夜中すぎ
凍りつくよな
淡墨の空から
零れ落ちてきた星
手のひらで受け止めれば
とけては消える
微かな温もりにさえ
優しさを感じられる
季節の始まり…
手をかざし見上げるキミの
横顔にも星は舞い降りて
今この時を切り取れたならと
キミの手をとった
カーテンを開ければ
白い時の使者
遠く霞む山も薄化粧
少しだけ淋しく
少しだけ優しい気持ちで
今日を思う
あなたの明日が
ステキでありますように
私の今日を無垢に染めて
色鮮やかに染め上げた
燃ゆる季節を駆け抜けて
淡墨の空からは
キミの涙か小夜時雨
泣いて泣いて泣きあかしたなら
やがて白い花が舞い
悲しみを眠らせるだろう
ひと休み
優しさのチャージ
そしてまたあの笑顔で会おう
時にナミダ
ハラハラと
ポロポロと
いつも我慢してたキミ
いつも強がってたキミ
枝の葉がひとつ何かを得て
また新しい役目を迎える為に
纏ったモノを手放すように
泣いたらいい
呟いたらいい
優しさを添えて
また来る季節にまた
微笑んで生きる為に
ハラハラと
ポロポロと
それは
キミの糧になるから
風の揺らぎに
震える水面
止められない涙は
凍りつかない
冬が来ても…
心だけ冷え切ったまま
置き去りにされた恋心だけが
密かに燃えたまま
めぐる月日に追い立てられて
涙すら拭くことも許されず
立ち止まり手を振ることも
できずに前へ 前へ…
留まることへの罪悪感
弱音をはくことの自己嫌悪
誰のための人生か
誰に赦されたいのか
潜在意識に刷り込まれた
哀しい術を
凍てついた風が
刺すように痛めつける
パンドラの箱を開けるのはいつ
それは優しさを知った時
頬をつたう涙が勇気に変わる
その時
咽び泣くような風に
遠い記憶が疼く
寂しさを隠すために
強がっては
なんでもない…と笑ってみせた
キミは強いねと淋しく笑う
そんなあなたが哀しくて
素直になれなかった
似たものどうしは
傷の塞ぎ方を知らなかったのね
サヨナラさえも言えなくて
あの日 私は故郷を捨てた
思い出の中のあなたは
今でも優しい笑顔
それでいい
それで良かった
ズルい馬鹿な女は
風にそっとサヨナラの詩を歌う