重い鐘・2021-08-12
創作・ナウラ
ぷかぷか笑う 君の声
ふかふか跳ねる 縞模様
楽しそうな君だから
分けて欲しいと思うのだけれど
きっとそれより良い方法がある
一緒になって笑うんだ
欲しがるよりも 僕だって
ぷかぷか笑う 僕の声
ふかふか跳ねる 大きなしっぽ
楽しそうにしていれば
いつだって いつだって 君みたいに
船頭に立ち、陽を遮り、
波の揺らめく色を見る。
渇きを覚えると同時に満たされていく
とても不思議な感覚
体温は高く、高く!
まるで自分の高揚を映すように!
時にはじまる狂った鼓動も
触れた海面に溶け出していくようで
目指す方向が一緒なら、
何も問題はないのさ!
波紋が広がり、弾けていく
瞼の裏の風景を見ている
耳の中に響く雨音でさえも
昇る泡の勢いに掻き消される
見上げれば陽の光
見上げれば星灯り
仰向けになって両手を広げれば、
空を抱きしめているみたいだね
空の灯りは何模様にも
点々と繋ぐ 物語と軌跡
空の灯りは何の意味にも
大きな月に 横たわる命
遠い、遠い、それでも近い
きっと僕らに近いもの
読むのは僕ら、焦がれるのもそう
きっと僕らに近いから
見上げて笑ってしまうんだ
花を渡そう
君の為の花だよ
水は心
土は悔い
日に当てることでより強く育つ
声に出した願いの明るさは
君の心を照らす月になる
ガラスを通して揺れる色彩が
君の心を照らす太陽になる
花を渡そう
君の為に咲いた花だよ