#君が、散った。心と共に。

あの時、君自身の希死念慮を

君より先に墓に入れられたら

君は生きるを選択しただろうか

短編小説




夢を見ました＿＿。




かつて貴女と歩いたあの道









何処へ行く訳もなく、











ゆらりと。






貴女は病気




余命宣告を受けた。




現実を受け入れられなくて。



それ以上に貴女の方が



辛いと思うけれど。







貴女とならば



何処へでも行ける気がした。


今は、貴女の香りや声なんて



曖昧で思い出せないけれど、






貴女は云ったあの言葉






「私が貴方を忘れてしまったら、





その時は私の事も忘れてね。」




そう告げられた時の



感情は何故か覚えていて、




心が"ギュッ"となったのを




今でも覚えている。



私が貴女の所に行くのは



まだ先でいいよって


言われた、そんな…

キミの中の私を

勝手に造り上げないで…

キミが放った言葉に

私の中のキミが弾けて散った


オマエはオレのモノ…


そんな言葉に浮かれていたけど

やっぱりワタシは私なの

素顔の私を見て欲しかったの…

「君が、散った。心と共に。」

使用解釈自由です。