#君と僕の物語

君の瞳の奥に　　　　僕は居ますか？


　私の未来に　　　　君は居ますか？



私はヒロイン　　　君はヒーロー


そんな物語が

存在するのでしょうか＿

君と

友達以上恋人未満なんて、

満足できないの。

この想いに蓋をしていれば、

君の隣で居られたかな_。

人を愛する大切さも

人に愛される幸せさも

時には喧嘩する大切さも

世界がこんなにも
キラキラして見えることも

全部全部

君が教えてくれたね＿。

冷たい雨の中出会った君と僕

ぬくもりがほしい僕と
少し寂しげな君

足もとすり寄る僕
大きな手が
僕のクビの後ろをヒョイと掴んで目線の高さまで

「ちっちゃいなぁ」と僕を見つめる大きな目

綺麗な色の瞳に視線を合わせて
一声「にゃー」と鳴く
きっと 君も汚い僕を追い払うよね？

フッと笑った君が僕を胸もとに
びっくりするほどあたたかくて
優しい匂いがした
僕とちがう音がする
まるで 子守唄みたいだ…

今の僕は 君の恋人であり 友達であり
家族
君の1番近くが僕の特等席

自由で　不自由で

誰かに近づくことが
誰かに気を許すことが　怖くて

物影から　優しい風景をみながら
ふらふらと歩く野良猫

ある日　突然　君は　僕の前に
煮干し（優しさ）を置いて行った

僕は食べなかった

次の日も　また煮干しを置いて行った
次の日も　次の日も…

何日もたったある日
君は僕に話しかけた
“君が無事ならいいよ”

無理に触れることなく

僕は　“にゃー”　とひと声鳴いて
君の前で煮干しにかじりついた

君は笑った
“よしよし”って　嬉しそうに

食べ終わるのを見ていてくれた
すり寄った手は　あたたかかった

もし 君が…

君が見たくないなら
そっと君の両目に手のひらを当てよう

君が聞きたくないなら
そっと君の耳をこの両の手で覆ってしまおう

君が知りたくないなら
そっと手を引いてどこかへ遠くへ行こう

君が話したくないなら
話したくなるまで聞かないでおくよ

君が涙するなら 僕が隠してあげる
たくさん泣いていいんだよ
もう我慢はいらないよ 僕がいる
ずっと傍にいるから

君がこの世界から去ったあの日

僕は君と同じように

この世界から去った。

あなたと出会って

恋のつらさを初めて経験しました。

春になって思い出すのは君の優しい笑顔

夏になって思い出すのは君の光が反射する横顔

秋になって思い出すのは君の突然の泣顔

冬になって思い出すのは君の安らかな寝顔

君との一期一会

ページを捲った

君との愛別離苦

ページを捲った

九千九百九十九

残りは零ページ

君の手から離れそう 手を離しちゃダメなのに

君は必死に僕の手を ぎゅっとしてくれる

君の手は 暖かい

この手を 離さないように

君の手を ずっと離さないから

君の温もりの手は 僕の命だ

僕の物語の主人公はいつも君だよ

僕の人生を全部捧げてもまだ足りないぐらい君には色んなものを貰った
それを返し終えるまでずっと僕の隣にいて下さい

「寒いね」
そう言って笑う君が
ただただ愛しい

手をのばしたら
届く距離にいるのに

僕は
臆病だから
手を伸ばせないんだ