#囚人

君を好きなった刑で


嫉妬という処罰を受ける日々

二人の囚人が鉄格子の
窓から外を眺めたとさ。

一人は泥を見た。
一人は星を見た。

私は恋に囚われた囚人

あなたが牢屋に閉じ込めるの

笑ってわらって

泣いた顔なんて見てられない

お願いあなたの笑顔を見せて

君は罪を犯した囚人で
僕は君を担当する看守









鉄格子の中から
僕をじっと見つめていた君は
僕に近づき牢屋ごしに僕に囁く









「逃げ出したいんでしょ？」









その強気な彼女の一言で
弱気な僕は恋に落ちてしまった







「脱獄を考える
それが囚人でしょ？」








「君はまた罪を
犯すつもりかい？」







「貴方のためなら
なんでもするわ」








君はどうして
そんなに余裕なんだ









どうしてそんなに
美しく笑うんだ









そんな君が
僕には遠い存在に見えるよ









「私の服と交換してあげる
だから貴方は
囚人として脱獄するの」









囚人服を着た看守の僕と
看守の制服を着た囚人の君








「これでお別れね
またどこかで会いましょう」







別れを告げた君は
僕に優しいキスをした







「脱獄」








その言葉は
僕にぴったりの言葉だ








だって僕は









囚人に恋をするという
重い罪を犯した









　　　　　囚人だから







❤

君がいればどんな運命も 
笑顔に変えられる気がしたんだ

柵越しには彼と笑う君が僕を囚人にした

名前も知らない君とであって 
未来が輝いた気がしたんだ