#夜想録

夜ってさ静かだから

心臓の音聞こえるね

君に見えないように泣くから

笹の裏側には目を向けないでね

あのとき君はどうして

月を拒んだのか聞きたくなった

あのとき僕はどうして

太陽を憎んだのか知りたくなった

思い出したら泣けてくるような

苦い想い出はいつまでも消えないの

涙ひとつが星になって

眠れぬ夜に溶けていく

夜が更けたら明けるだけ

この苦しさも癒えぬままに

君と震わす月の鼓動が

止まった頃に私に行こう

溢れる星が孤独を裂いて

眠れぬ夜に響くmy lullaby

見上げても空はまだcrier

夜に呑まれそうだったから

今夜は詩を綴ろうと思った

夕焼けが夜を飲み込んで

朝を少しだけ先延ばしにする

哀しみの分だけ夜は咲いた

私の流れ星は気づかれない儘

花も木も空も海も夜も星も

私も君もあの子もあいつも

春も夏も秋も冬も

記憶も想い出も

それぞれに出会いと別れがあって

知れない何十倍の想いもあって

それが人生なんだなって

いいよ夜明けまで

君が雨で眠れないなら

僕がライトになってあげる

痛みも涙も喉に詰まる日々

いくら夜があっても足りない

夜行列車に乗っかって

君とふたりで永遠を謳おう