まな・2020-09-07
大切なあの人に
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会いたい
大切なあの人に
伝えたいんだ。
あの日言えなかった言葉を
一本の美しい花を添えて
“愛してる”
私にとって君は
とっても大切な人
君の隣が私じゃなくても
君が幸せだったらそれでいい―
【さようならが苦手僕らの別れ方】
コラボ小説__榊 夜綴
「皐月先輩おはようございます!」
「今日もかっこいいですね!」
「これクッキー作ってきたんですけど」
『おはよう、ありがとう
手作り?美味しそう有難く貰うね』
得意の完璧な笑顔で手を振り
その場を今日もやりきる
俺は皐月 吏乙翔(さつき りおと)
高二だ
「この問題解ける人」
「皐月君が解けると思います」
誰も手をあげないといつもこれだ
「おお、そうだな
んじゃ皐月、ここ解いて」
黒板に字を書くのは正直苦手
「さすが、皐月合ってるぞ」
『ありがとうございます』
「今日は体力測定するぞ」
「ええー」
「うるさいぞ、まずば男子50メートル走」
「はーい」
「よーい、どん」
「さすが、皐月!!!
お前やっぱはやいなあ!!!」
『あ、ハンカチ落としたよ』
「え、あ!ありがとうございます」
『いえいえ』
「やっぱり皐月先輩優しい〜」
「勉強も運動もできて
しかも優しいしかっこいいし」
【完璧だよね、高嶺の花】
この言葉が俺は大嫌いだ
何が完璧だ
何が高嶺の花だ
誰が勝手に人を定義しているのだろうか
時々、笑顔を作るのがきつくなった時
俺は屋上へ駆け込む
僕の世界はいつも綺麗に黒に染まっている
特定の誰かの顔を覚えなくていい
特定の誰かと毎日話さなくていい
そんな僕だから
色のある景色なんてもう忘れた
屋上から見える景色は
さほど綺麗でもない
けど、どこか心地良い場所だった
朝は早く登校をする
で、無いと教室へ上がることも
ままならない
いくら早く行けども
必ず誰かしらに絡まれる
だから憩いの場として
朝学校に着くと大抵1人で屋上にいる
教室にいても話す友達なんて居ない
ただ、人にすごい眼差しで見られるだけ
別に1人が寂しいわけじゃない
1人の方が気を使わなくて楽だから
「きゃーーー」
「高牟礼先輩!!!」
「なにか持ちましょうか!!??」
屋上まで聞こえる声
気まずそうに笑顔を作る女
何となく他人事として捉えられない
そんな彼女の名前は
高牟礼 紗理(たかむれ さり)
隣の隣のクラスの高嶺の花と呼ばれる
まあ、みんなの言う″完璧”な女だ
「今日も大変そうだな」
そっと呟く
彼女の周りだけは
なんだか光って見えた
その日の昼休み
いつものように屋上へ駆け込む
するとそこには先客がいた
「あ、皐月くん」
『俺の名前知ってるんだ
話したことあるっけ?』
「いや、無いけど
皐月君のこと知らない人
この学校にはいないでしょ笑」
『ああ』
微妙な顔をしてみせる
「あ、ごめんね私は…」
俺の微妙な顔を捉え間違えたのか
彼女は自己紹介をしようとした
から、俺はそれをさえぎった
『高牟礼紗理だろ?
それこそ学校で知らない奴いないから』
そういうと彼女は笑った
「皐月くん負けず嫌いなんだね」
『まあな』
「私もだけど」
いたずらっ子のように
これ誰にも言ってないから秘密だよ
なんて笑う彼女に
つられて俺も笑った
数ヶ月ぶりに笑った
その日から昼休み彼女は毎日
屋上へ来た
「ねえ、皐月くん今日ね__」
「ねえ、皐月今日ね___」
「ねえ、吏乙翔今日ね___」
いつの間にか紗理は
俺にとって必要不可欠な存在に
なっていた
「きゃーーーー」
「高牟礼先輩が来たわよ!!」
「高牟礼ちゃんのお出ましか!!」
屋上でいつもこの声を聞くと
何となく安心する
時間が経つのは早くて
もう僕らは3年生になっていた
『紗理!!!!』
屋上から大きな声で叫ぶ
すると彼女はこっちを見て
向日葵が花咲かせるような
綺麗な笑顔を見せる
「吏乙翔!!!おはよう!」
「高嶺の花カップル遂に成立したね」
「悔しいけどお似合い」
「仲良しだもんね」
こっちに手を振る彼女は
僕の大切な恋人になっていた
「吏乙翔もう進路決まった?」
『うん、まあな。紗理は?』
「決めたよ〜!
もう決めなきゃ先生に怒られるしね」
『そうだなあ、どこ行くの?』
「吏乙翔はどこ行くの?」
『俺は東京行くよ』
「そっかあ、吏乙翔はどこでも
行けるし大丈夫だね」
紗理は進路の話になると
いつも自分のことは隠す
まだ決めてないのだろう
なんてあまり考えてなかったが
冬の終わりになっても
紗理は教えてくれなかった
『紗理、進路どうなってんの?』
「私ね、北海道行くんだよね
先生たちがゴリ押しで」
ただ静かに泣いていた
俺だけじゃない紗理も
2人でただ、声を上げるわけでもなく
静かに涙を流していた
完璧と言われた僕らの欠けてる部分が
あるとすれば
俺は感情表現が下手くそすぎるとこ
彼女は優しすぎるとこ
もっと俺が感情表現が上手ければ
彼女をこんなに悩ませなかっただろう
彼女を不安にさせなかっただろう
もっと彼女がものを言える人だったら
先生のゴリ押しも断れただろう
俺にもっと早く進路を伝えられただろう
なんてただの傲慢だ
季節はすぎ春になり
僕らは学校を卒業した
大学に入って沢山気づいた事がある
友人とはとても素敵なものであること
そりゃ、喧嘩もするけど
それ以上に仲直りをして
涙流してでも笑って
こんな事を当たり前だと言える
人達こそ完璧な高嶺の花だなんて
俺は思った
「皐月、夏休み彼女と遊ぶんだろ?」
『おう、やっと会えるからな』
「この前写真見せて貰ったけど
こいつの彼女ばか可愛いぞ!!」
「は?俺にも見せろよ!」
「俺にも!!」
『お前がいらん事言うから
野郎共が寄ってきたじゃねえか』
なんて言いながら大笑いする
俺の中で1番変わったのは
世界に色が現れたことだった
まだ薄い汚い色だけど
俺にとっては大きな変化だった
ふと、1人になって
春を思い出す
卒業式のあの日
別れが苦手な君は
「さようなら」が苦手な俺は
【またね】と手を振った
お互い涙を流さなかった
まあ、訂正すれば
彼女に背を向けた後俺は泣いた
彼女が泣いていたかは知らない
ただ、彼女の存在が無くなることが
怖かった
【もう、待ち合わせ場所着いたよ】
そうメッセージを送る
人が多くて誰が誰だか分からない
そんな状況でも
彼女は一目見てわかった
彼女はまだ俺に気づいてなくて
キョロキョロしている
一歩、また一歩近づく
もし、彼女が俺の顔を忘れていたら?
もし、彼女が俺の事嫌いになっていたら?
嫌な妄想が膨らんでいく
頭を冷やそうと後ろを振り返った
ガバッ
後ろから誰かの温もりを感じた
「久しぶり」
そういう彼女はあの時と何も変わらない
向日葵のような笑顔で
僕に笑いかけていた
『久しぶり』
「何泣いてんの」
そう笑う彼女に手を伸ばす
『お前も泣いてんぞ』
感情表現が苦手なのは俺だけじゃなく
彼女もで
俺達に欠けているところなんて
いくらでもあって
ただ強がりな俺たちは
自分の強さをアピールして生きている
別にいいじゃないか
かっこ悪いところがあっても
別にいいじゃないか
かっこ悪い所も愛してくれる人がいて
別にいいじゃないか
僕ら人を定義しなくても
別にいいじゃないか
自分を定義しても
俺はきっと弱虫だと思う
ほら、もう夜の暗い時間
彼女との別れは何度やっても
悲しいし、寂しいし、辛い
「吏乙翔、またね」
たった一言
それだけ言って
彼女は笑顔を見せる
その笑顔は僕を騙す最高の武器だ
もう明日に君はいないのに
また明日もそばにいる気がする
『ああ、またな、紗理』
いいさ、何度だって騙されてやろう
バカな俺になってやろう
俺達には弱点しかない
でも、その弱点は役に立つ事だってある
彼女にまた会って帰る時
彼女はまた俺に【またね】って言うだろう
それはきっと彼女の弱点の優しさで
でも、その弱点に俺はまた救われるだろう
君に背を向け見上げた空の星は
色とりどりに輝いていた
もう君に逢えないように
二度と話せないように
僕は君との糸を切り刻んだ
~タグ紹介~
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#大切なあの人に
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大切なあの人に何かを伝えたい時に是非。((語彙力皆無
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~例~
あの人に伝えたい事はたった1つ。
愛してます_。
(参考にどうぞ)←そんなんいらんわ
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是非使ってくださいな。
(使ってくれたら、贈り物行く…かも?)
し 君 絶
た 都 を 恋 対
く 言 合 諦 だ 叶 に
な い の め か わ
い 訳 い る ら な
ん に い っ い
だ は て
|
𓂃◌𓈒𓐍
さぁ、幸せを掴み取る時間さ
不幸の存在証明をしてやろうじゃないか
期待なんかしてないよ?
ただ、君が僕のことを
想ってくれたら良いなって__
君がやって来たら素早く開け
君が去ったら素早く閉じる。
あぁ。なんて分かりやすい扉なんだ_。
悪いのは貴方じゃない 。
この世界だ
だから 別に頼ってくれたっていいじゃん
貴方を巡った先に、
俺があるんだからさ。
君の頭の片隅でもいいから、
俺の記憶を
残してみたい。
君を巡った先に
俺があるから。