学園祭が私達・僕達の『運命を変えた』
7話(下)、桜
~島田家~
桜「わぁ、凄い!」
(綺麗!おとぎ話に出てくるお城じゃん)
亜莉紗「そうですか、ありがとうございます」
桜「ニコッ」
澤木「さぁ、こちらです」
桜「あ、はい」
メイド達「お帰りなさいませ、亜莉紗様」
亜莉紗「ただいま」
桜(うわぁ~、漫画で見るのと同じだ)
亜莉紗「?」
桜「あ、お邪魔します」
「私は、桜と申します」
「亜莉紗さんと同じ美術部で部長をしていま
す」
「今日から数日間お世話になります」
「どうぞよろしくお願いいたします」
メイド達「よろしくお願いいたします、桜様」
桜「あっ、これ……手土産です」
澤木「お気遣いいただき感謝します」
桜「いーえ」
亜莉紗「澤木」
澤木「はい」
亜莉紗「桜せんぱいを客室に案内してあげて」
澤木「かしこりまし」
「行きましょう」
桜「あ、あの」
澤木「何でしょう」
桜「私、亜莉紗ちゃんと話ながら寝たいです」
亜莉紗「えっ」
桜「ダメ?」
亜莉紗「大歓迎です!」
「本当のお泊まり会みたい」
桜「良かった」
~数時間後~
桜(亜莉紗ちゃん、お風呂だから寂しいなぁ)
ピコン
桜(?誰だろ)
(健司くんからだ)
ーーーーーーーーーLINE内ーーーーーーーーーー
健司「ねぇ」
「お互い学園祭の準備で忙しくて、最近会
えてないね」
桜「そうだね(泣き」
健司「あのさ、今何してる?」
「よかったらさ、練習に付き合ってくれな
い?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
桜(どうしよ……)
(亜莉紗ちゃん帰って来るかな)
(その時はその時で何とかなるかな)
ーーーーーーーーーLINE内ーーーーーーーーーー
桜「うん、いいよ」
「何か久しぶりな感じww」
「どこが気になるの?」
健司「○ページの◇行目のところ」
桜「あぁー、『フフ、かわよ』のところ?」
健司「うん」
桜「シンプルに本音が漏れた感じで言ってみれ
ば?」
健司「(ボイスメモ)フフ、かわよ」
「どうかな?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
桜「わぁぁ、かっこいいっ!!」
ーーーーーーーーーLINE内ーーーーーーーーー
桜「(,,>.<,,) ッ キャーーーッ」
「めっちゃいいよ」
健司「あのさ」……
LINEでの会話が弾む
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガチャ
桜「あ、お帰り~」
亜莉紗「ただいま戻りました」
ピコン
桜「ごめんね、いいかな」
亜莉紗「はい、良いですよ」
桜「ありがとう」
亜莉紗「どういたしまして」
ーーーーーーーーーLINE内ーーーーーーーーー
健司「ごめん、少し風呂に入ってくるわ」
桜「分かった」
「行ってらっしゃい(,,>.<,,)/"」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
亜莉紗「彼氏ですか?」
桜「違うよ」
亜莉紗「じゃあ、好きなんですね」
桜「えっ」
亜莉紗「せんぱい、顔が真っ赤ですよww」
桜「わぁぁ」
亜莉紗「せんぱいの好きな人ってどんな人です
か?」
桜「可愛くて、かっこよくて、面白くて、劇が上
手!」
亜莉紗「へぇ~、そうなんですね」
桜「あ、今度の学園祭で幼馴染み役を演じるんだ
よ」
亜莉紗「楽しみですね」
桜「うん♪」
「ってか、そう言う亜莉紗ちゃんはどーなの?」
亜莉紗「私ですか?」
「私は、もう結婚相手が決まってます」
桜「そんなんだ!」
亜莉紗「相手も大企業の息子で幼い頃からパティ
ーで良く話してました」
「ある年、私たちは付き合い始めました」
「最近は親から反対されました」
「私にお見合いの予定があったそうなの
です」
「でも、私は反対していました」
「一方で相手の親は賛成していました」
「反対を聞いてその会社より大きな会社
へと進化したんです」
桜「よっぽど亜莉紗ちゃんと結婚したかったん
だろうね」
亜莉紗「はい」
「そして、両親は大きくなった事で許可
が出ました」
桜「良かったじゃん!」
亜莉紗「はい」
「会社が大きいのもありますが、私の気持
ちが大事だと気付いてくれたみたいです」
桜「確かに大事だね」
亜莉紗「はい」
こんな感じで、会話が弾む
~数時間後~
亜莉紗「そろそろ寝ましょう」
桜「そうだね」
「おやすみ」
亜莉紗「おやすみなさい」
~次の日~
教えながらも楽しくポスターを仕上げていった