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#実体験を小説風に

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全11作品・

「6時半なら空いてるから、あそこで待ってて」

私は朝、先生に質問するために先生の予定を聞いていた。先生の優しい声を思い返す。

だけど、今はもう7時過ぎ。すぐ近くで先生の声が聞こえる。朝の約束が、昨日の事のように遠く感じる。

ある女の子の質問対応が終わったかと思えば、手が空いた瞬間他の女の子2人組が先生のとこに猛ダッシュ。

ほんと、人気者なんだよなぁ…

先生、私との約束なんて忘れちゃってるかな。


先生の声が聞こえるのが、辛い。
こんなに長い1時間を経験したことはあっただろうか。不安と切なさでいっぱいな1時間。

・・・

ようやく先生の手が空いて、私は一歩を踏み出す。ガランとした職員室で、貴方の背中がより大きく見えた。

「○○先生」

声が、震えた。でもきっと貴方は笑顔で振り返ってくれるのだ。ほら、こんなふうに。

「お、良かった、やっぱ来た」


それから、学校が閉まるまでずっと教えてくれた。

忙しいのに、疲れてるのにごめんなさい。先生、先生。大好きです。

メル・2018-11-10
実体験を小説風に

【2】

帰りのHRが終わって、掃除場に向かった。階段をそろりそろりと降りる。
朝転けた時の衝撃で、両膝が内出血で青く腫れてしまっていた。一段降りる毎に痛みが走る。

さっきから、後ろから誰かが同じ歩調で降りてきている。ちらっと見える、黒ズボンの裾。とんがった靴。

…もしかして。私はあまり不自然な動きにならないように意識しつつ、後ろを振り返った。

「おう」

やっぱり。!

「先生っ」

直後、とっさに先生と言ってしまったことを悔やんだ。昨日の帰りに話しかけようとして失敗したことを思い出したからだ。つくづく、自分は懲りない奴だと思う。

「実テ、難しかったです笑 出だしからわけわかんないし」

「あーww でもね、あれが一番大事なとこ!」

自然に、横並びになる。先生は片手に大きなゴミ袋を持っていたが、横並びになる時に通路側に持ち替えてくれた。距離が近い。

2階まで降りた所で、足を止めた。先生は私と違う場所へ向かう様だった。

「じゃ、しっかり復習しとってね笑」

それからまた一人きりになる。足取りが軽い。
私ってば、なんてゲンキンな奴。
朝のことなんか忘れて、今日はハッピーな日だなぁなんて。

そんな1分間の魔法のお話。

メル・2019-01-11
実体験を小説風に


[小説] proof





最近、どうも引っかかることがある。

それは、かっこいいと思っていた先生のこと。かっこいいだけ。ただ、それだけだった。そのはずだった。



「大丈夫!?泣いとるやん」



「今日集会の時、あんた先生のことずっと見とったね笑」



いつかの友達の言葉が頭をよぎる。違う。そんなんじゃない。そんなんじゃなくて…

いや、違くない。だって、こんなことって初めて。貴方を見て涙が出るなんて、気づいたら目で追ってるなんて、どんなときでも頭から離れないなんて…

私の様子を見た友達が、相談に乗ってくれた。


「それって、恋なんじゃない?」


恋?あの人に?そんなわけない。だって、だってだってだって。

なんで…?

嫌だよ、始まらせたくない。だって、そんな恋、始まった瞬間からもう終わりなのだ。絶対に許されない。叶わない。

自分の気持ちから逃げるように自己暗示を続ける。

ー嫌いだ。あんな人、大嫌い。

なんで?叶わないから?…違う。自問自答を繰り返しながら必死に理由を探す。貴方を嫌いだという証拠を。完璧な証明を。こんなことしたところで結局自己満足だ。でも、それでも良かった。何もかも否定してしまいたかった。



「◯◯ちゃん」


「恋はね、嫌いになろうとする時が始まりで、好きになろうとする時が終わりなんだよ」

















一瞬、時が止まったかと思った。


















16年間、恋に恋してきた私には
あまりにも痛すぎる言葉だった。

これが私の初恋の、
失恋の始まりだった。

メル・2018-07-26
初恋
実体験を小説風に

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

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【1】

最悪だ。

今日の朝寝坊して、起きたのが始業15分前だった。

仕方無しにコンタクトと朝ごはんを鞄に詰め込み、0.1も無い視力で学校へ向かった。珍しく髪の毛が整っていたのが不幸中の幸いだった。始業まで12分。ここから学校までは走れば5分程度。家に最も近い学校を受験していて良かったと思った。

しかし、慌てていたのが災いしたのだろう。校門に走って入った瞬間、濡れたタイルに滑って酷い転け方をした。恥っっっずかしい…!パンツ見えかけてたし。
同じ高校の知らない先輩が大丈夫ですか?と声をかけてくれる。ド近眼のせいで顔さえ見えない。また、女子校を受験していて良かったとしみじみ振り返る。

今日は散々な日だと思っていた。

メル・2019-01-11
実体験を小説風に


良かったら最後まで読んでください!
(そして好きを下さい😄💦)


















むかしむかし、あるところに
女の子がいました。
女の子は、他のお友達の輪に
どうやっても入れなくて
ついにはいじめられ
いつもひとりぼっちで、寂しく
泣いていました。

誕生日をお友達に祝われた
事もなく、仲良くなりかけたはずの
お友達にはいじめられ、
女の子の心は深く傷つき、いつの間にか
傷ついても涙が出なくなるほどに
なっていました。女の子はもうずっと
自分はこのままなんだと
思っていました。

でもそれは違っていました。
ある日、女の子が泣いていると
ある男の子が、女の子の涙を
拭ってくれたのです。

「あなたは誰・・・?あなたに
慰めて欲しいなんて言った
覚えなんてないの、早くどこへでも
行ってちょうだい」

女の子はわざと冷たく
男の子を突き放しました。
男の子まで仲間はずれに
されないために。でも男の子は、
ぎゅっと女の子を抱きしめて。

「もう自分の気持ちに
嘘などつかなくて良いのです。
大丈夫、僕があなたを守り続けます」
そう言いました。それを聞いた女の子の
頬には涙が伝っていました。

傷ついても涙が出ないはずの
女の子が、たった一言で涙を流しました。
男の子の言葉に、温もりに安心して
わんわん泣きました。
女の子は、ようやく自分の''感情''を
取り戻したのです。

自分の感情を取り戻した女の子は
自分の事をいじめてきていたお友達と
頑張ってきちんと仲直りし
そして末永く、男の子と共に過ごしました。

<終わり>

秘密さん・2020-06-08
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実体験を小説風に
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