#密室

いままでの人生を振り返って｡
両親への想いを
ひとことでまとめると､､､､

























控えめに言っても
殺˙˙し た い 💖

























会いに行くとしたら､それは､
殺˙˙し に い く と き 💖
























でも確信がある｡
もう彼らとは二度と会わないだろう｡
宗教団体特有の弱点も
こちらは知悉している｡





口を開けば
宗教の話題しか語れない彼らは､
逆に言えば､
宗教をまったく受けつけなくなった相手とは
そもそも意思の疎通もできないし､
それだけでなく､
自分(たち)からは､
決して会おうとはしない｡



だから､こちらからフラフラと
『仮にも実家なんだから』的な
甘い対応をしないかぎりは
むこうからは
連絡ひとつ､よこさないはずだ｡
なぜなら､宗教の話題が通じないから！
そういう相手と会話するの､怖いから！！



逆に言えば
かつては､
あたしも信者だったことで
『悪しき秘密を共有しあう』関係
だったわけだ｡



悪しき秘密､
とは､
具体的に言えば､
部外者からすれば､なんでそれが問題になるのか理解に苦しむような､ほとんど厨二病みたいな内容なのだが､そうしたおかしな話が通用するから同じ教団の信者でいられる､という側面もある｡
(教祖の肖像画に礼拝する､とかだよ💦)



部外者には
意味不明な話が
教団内では
ひとつの常識として通用しており
それによって
部外者には理解不能な世界が
そこに出来上がる｡



すると､
(部外者への勧誘活動をどれほど熱心にやっていようと関係なく)
そこは実質的には密室になり



そして
密室には地獄が出現する━━━━｡






































宗教団体というのは
ようするに地獄の別名である､
と言ってまちがいないと思うのだが｡
しかし､
密室には地獄が出現する､
という現象じたいは､
宗教でなくても同じだ｡
場合によっては
学校や会社とかでも
部外者立入禁止の密室が出来上がり､
密室には地獄が出現する｡



わかりやすく
実例を挙げれば､
いじめは密室でしか
起こらない｡



そして､部外者が介入することで
『いじめを終わらせる』ことは
可能でも､
いじめの原因の解明とかは､
じつは不可能だ｡
なぜなら､
密室が密室でなくなった時点で
場の空気が変わってしまい､
その瞬間､密室でのできごとじたい､
もはや､誰にも､
再現不可能になるから━━━━｡































言っている意味､
わかるだろうか??
もしもあなたが
『確実にいじめを免れる方法』を
お探しなら､
確実性､という点では

部外者になる､

という方法が､いちばん確実だ｡
なぜなら､部外者をいじめることは
不可能だから｡
高等テクニックとしては
場の空気を操る方法をおぼえ､
決して自分を身内(関係者)だとは思わせない､
という方法もある｡
(あたしはその方法をよく使う)





ようするに､
『密室』の一員であると
見なされなければ､
決していじめの対象には､ならない｡
別の言い方をすれば､
密室地獄というのは､
ひとたび『洗脳』が解けてしまうと
そこ(密室)への入場資格すらなくなる｡




そうして､
地獄への入場チケットとは
罪悪感であり
したがって
罪悪感の克服こそが
地獄から完全に逃れる/抜け出すための
唯一の方法論だ｡







話があちこち反れまくりだが
結論はひとつ｡
控えめに言っても
殺˙˙し た い 💖

｢行ってしまうのかい｣


あなたが呟いた。


いそいそと


ピアスをつけていた手を止めて


卓上の鏡に映るあなたを見つめる。



｢こどもみたいな顔してる｣


私が、眉を下げて笑うと


あなたは眉間にシワをためた。



｢仕事、忙しすぎやしない？｣



｢仕方ないのよ、もう12月。師走だもん｣



｢……わかってるけどさ｣



｢普段はいかついくせに警察官ともあろう人がもしかして、寂しいの？｣



意地悪く笑う私にあなたは


ますます眉間に皺を寄せて立ち上がる。


そしてこちらに歩み寄ると、


ゆっくりと私を抱き締めた。



あなたの温もりが背中にのしかかる。


この重みが、愛しい。



｢なあ、仕事休めない？｣



あなたは私を誘う様に


耳元に息を吹きかける。



｢だーめ｣


あなたを側に感じながらも


冗談めいてあなたの誘いを躱すけれど


あなたも食い下がる。




｢…どうしても、だめ？｣


今度は首筋に吸い付かれ


身体の芯がゾクッとあなたを欲した。



｢ねえ、跡が残るでしょ？｣


｢残ればいいんだよ｣


｢嫌よ、恥ずかしいじゃない｣


｢どうして？君は俺のものだろ？｣



そんな風に言って


私をさらにきつく、あなたは抱き締める。



筋肉質な警察官の腕。


この逞しい腕に苦しいくらいに


抱き締められると


ああ、私この人に愛されてる



そう実感出来る。



｢仕方のない人｣



私はあなたに向き直り



｢10分だけ、好きにしていいよ｣



そう、笑った。




あなたは犬ころか


こどもみたいにキラキラと


目を輝かせて私と唇を重ねる。




深く、深く、愛しい。




あなたに埋もれていく。




あなたが好き


大好き



君が好き


大好き



甘いキスは二人の愛を…物語り



重なるふたつの想いを



溶かしていった。

密室に

年頃の男女が

二人きり…

中央のテーブルには

ねるねるねるねが

置かれている…

そのような状況下においては

むしろ…

練らないほうが

不自然なのだ。

密室で静かな空間も
揺すれば悲鳴をあげて
見つめれば頂上でキス

ゴンドラはこの恋のゆくえを占う