Kir a・2021-01-12
脇役未満
綺麗事の何が悪いの
幸者の質問
君はただ僕の隣で一生
『死にたい』と唱えてて
その声を聞けるだけで
安心してしまうから
君と出逢えてよかった
ありがとう
君と出逢わなければよかった
ごめんね
“愛”ってなに?
“愛”ってあったかいの?
例え僕に足がなくても
君の想いはわからないし
例え君に耳があっても
僕の声は届かなかったでしょう?
“当たり前を当たり前と思うな”
なんて難しくない?
僕にとっては当たり前の明日が
君にとっては奇跡だなんて
そんなこと知りたくなかったよ
『誰かに殺されたい』って
つまりは独りが嫌なんでしょ
「死が隣り合わせって
どういう感覚なんだろうね」
どんな道でも
目を瞑って
走ることが
出来たのなら
どんな困難にも
どんな悲劇にも
笑って
全てを許せたのかな
『心ってどこにあるの?』
脳味噌かな
それとも心臓
「さぁ、どこだろうね」
「死にたい」
この言葉は生を受けた人間にだけ
声にすることを許されたモノ
生きているだけで幸せと思うだけでなく
あまつさえ、それを捨てたいと。
この世に生まれて落ちたことすらも
後悔するような言い草だ。
生きているだけでは満足できないらしい
なんと浅はかで強欲な生き物なんだろう
僕らは何故
こんなにも生きることが
苦しいと叫び、辛いと嘆き、
幸福なことに気付けないのだろう
僕の幸せと
君の幸せ
僕の不幸せと
君の不幸せ
言葉は同じでも
全く違うものなのだろう
僕が死んだら
君も死にそうだから
今はまだ
仕方なく生きてるだけ
君のために
生きてるだけ