はじめる

#廻りの空は主役なり

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全19作品・


何度目かの春。
懐かしい仲間と再集結をするために
立ち上げた副生徒会が本格的に
〔生徒会〕として始動する。

トン氏がコネシャオに仕事を任せたようだが
まぁ、アイツらなら大丈夫だろう。

兄さんに編入してくる生徒が居ると聞いた。
これで全員が揃うんだゾ!

新人組を体育館で待っていると
一緒に女子生徒は入ってきた。

『朝、教室に入ったら
 張り紙があって…
 それを見て来ました…。』

「おい!狂犬組!!!
 ちゃんと新人組の教室に
 貼り出してこいって言うたやろ!」

入ってきた女子生徒は
何やら呆れ顔で苦笑いを浮かべていた。

「まさか、貼り出す教室
 間違えたんちゃうやろな?」

ビクッと反応する2人。
なるほど…。
フロアを間違えたのか…
アイツららしいな。

「クソチワワが突っ走るからやろ!」

「はぁ!?平均化ポメラニアンのせいやろ!」

相変わらずやな。

『僕も確認せず
 来てしまったので…。
 すみません、失礼します。』

「すまんなぁ…。」

トン氏が女子生徒に謝罪をしていたが、
何より気になるのは[我々]を見て
大きく反応をしない所。
俺と目が合ったが怯むことなく会話をしていた。

面白そうなんだゾ!!

女子生徒が去ってから少しして
体育館に誰が入ってきた。

「…久し振り…。」

探しとった仲間やった。

「探したんだゾ!優!!」

後は、優とアイツを生徒会に入れるんだゾ!!!

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2021-11-13
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり
?????


《容姿》
(雑かもしれませぬ)
(目の色は自身から見たものです)

#桧浦 優[ヒウラ ユウ] 高1
(右)黒と(左)金のオッドアイ、
(ごく稀に右目が黄緑に見えるらしい…。)
腰までの黒髪
藤の花が描かれたメガネがトレードマーク。

#倉戸 汐[クラド シオ] 高1
黒髪で黄色のインナーカラーを入れている。
肩まである髪をハーフアップにしていて、
赤いヘアピンがトレードマーク。
黄色の瞳。

#色矢 梛[シキヤ ナギ] 中1
腰まである赤茶の髪を三つ編みにしていて
前髪が瞳に掛かっている。
藍色のメッシュが特徴。
(右)碧(左)紫のオッドアイ。
左手首のリストバンドがトレードマーク。

※主役の皆様は公式立ち絵と考えて下さい。

《keyWord》
「我々学園」
 エスカレーター式の共学。
制服は基盤となるモノが残っていれば
改造しても問題はない、という
校則ゆるゆる学園。

「生徒会」
 高等部が学園の生徒会主力となる。
但し、生徒会長の[例外]により
中等部の生徒が入る事もある。

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2021-10-15
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり
QQQ


※不快になる内容を含みます。自衛して下さい。※

朝から女子の悲鳴が五月蝿くて
授業サボっとったのがトントンに
バレてしもうた!

シャオロンとかシッマも一緒に
サボってゲームしてたから
3人でトントンから逃げとる。

「反省文と書類、やれや!」

「このままやと効率悪いなぁ。
 ゾム、シャオロン、別行動やな!」

「ふーん!分かったぜ!」

「俺より先に捕まんなよ!クソチワワ!」

その言葉を皮切りに、別々に逃げとるんやけど。

「高等部の校舎だけやったら逃げ切れへんな。」

「中等部の校舎まで逃げるか!」

丁度、窓が開いとったから
そこから校舎に飛び込んだら人と
ぶつかりそうになった。

「あっぶな!」

ぶつかりそうになった相手は
俺を見て無表情だったのが急に変わった。

『ビックリしちゃいましたよぉ!
 危ないですよぉ~!緑川先輩🖤』

中等部の女子制服、
高い作った声、変に伸びた語尾。
最悪や…。

「何や?怪我無いんやったら、さっさと帰れや…。」

よく見たら進級日に間違って体育館に来たヤツやん。
あの時は反応せんかったから大丈夫やと思ったのに
やっぱり、コイツも他の女子と同じなんやな。

『すみませぇん!
 じゃぁ、私帰りますねぇ~』

俺ら自身を見とらん。
見た目にしか興味ないんやな、って丸分かり。

俺にはアイツらしか居らんのやな。

「ここに居ったのか!」

ゲッ!!!!!!!!
捕まってもうた…。

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2022-02-04
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり
??

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に19作品あります

アプリでもっとみる


制服からパーカーとジーパンに着替えて
キャップを被り、罧と家を出る。

互いに特に会話も無くファミレスに着いた。
このファミレスは個人的には良い場所だと
思うけど、学校の生徒が多く来るから
滅多には来ない場所。

店員さんに席に通されてメニューを見ていると
不意に罧に手を繋がれた…。
疑問に思いながら罧の方へ目を向けると
僕の頭に視線が向いていた。

あぁ、そういうことか…。

『罧…僕は此処に居るよ…。
 もう、居なくならない様にするから…。』

家を出てからファミレスに入るまで
罧は僕の方を見なかったからキャップを
被ってたことに気付かなかったんだろう…。

コッチで初めて会った時にも言われたなぁ。
帽子に髪を束ねて入れると「むかし」みたいに
見えるって。
苦しそうな顔で僕の手を握る罧。

『罧、何食べる?』

罧が罪悪感を感じる必要は無いのに…。
悪いのは勝手に居なくなった僕なのにね…。

「俺はデミグラスハンバーグ。」

『じゃあ僕は、ミラノグラタン。』

あたかも「何事も無かった」みたいに、
僕より泣き出しそうな罧に笑い掛ける。

注文を終えて他愛無い会話を罧としていると
罧の視線が強くなった…。

同級生でも居たのかな?

「なぁ」

『ん?』

「今度、ハンバーグ作れよ」

『…良いよ。』

罧の言いたい事、気付いてるのに
知らないふりする僕を許さないでね。
「昔みたいに」って言おうとして
辞めたの気付いてるよ。

『ほら、ハンバーグ来たよ。』

「おん。」

不満げにハンバーグを食べ進める罧を見て
むかし が懐かしく思える。

『で、何で急にファミレス行こう、
 なんて言い出したの?…罧兄さん。』

「…嫌な夢見た…」

罧が子供っぽいのは むかし からだな…。
でも甘やかしすぎも良くないし…。

『ふーん。どんな夢???』

「むかし の夢。
 お前が居なくなる夢。」

まだ、立ち直れてないんだな…。
ちゃんと[ココ]に居るのにね…。

『そんなに不安なら、
 いっそ僕の事、閉じ込めてみる?』

出来るだけ不安を煽らないように笑い掛ける。
別に罧が、どちらを選ぼうと構わない。
閉じ込められるのも、縛られるのも慣れてるし。

「…馬鹿言うなよ…。」

『…冗談だよ。
 ほら、冷める前に食べ切りなよ。』

「ん。」

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2022-02-19
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり


生徒会の書類の多さにはビックリした!
そんなこんなで、
ゾムさん、部長、兄貴、シャオさん、俺の
5人でファミレスに来とった。

生徒会に入ってから部長の言っていた
「女子生徒の面倒さ」が分かった。

大先生が声を上げた先には
進級日に間違って体育館に来た子が
高そうなスーツ着た男性と店に入ってきた。

兄貴達も興味無さげに駄弁っていたり
届いた注文で苦しんだりしていた。

部長の言っていた事が本当なら
あの子は
「若手実業家と手を繋いでファミレスに来た」
って事になる。

面白いネタになりそうやん?(笑)

急いでカメラに納めて何食わぬ顔で
ゾムさんの食害を受ける…。

「ゾム…もう、無理やぁ…。」

「喋れるんやったら、まだ食えるやろ!」

「…」

「大先生!旨くて言葉失っとるやん!
 もっと食べ―や!」

地獄みたいなシャオさんと兄貴。

「おい!チーノ!
 何で今日、ロボロ達居らんねん!」

「ロボロさんはジム行きました!
 ショッピは予定あるって。
 エミさんは、恋愛教室行きました!」

「何でやねん!!!」

何や分からんけど「恋愛教室」で
モテるテクニックを習うらしい(笑)

何やかんやで、食べきった。
会計を終わらせた後、ゾムさんに
「2件目行こうか!」
と言われて俺は膝から崩れ落ちた。

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2022-02-14
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり
???


いつもより早く仕事が終わって
まだ誰も帰ってきていない部屋で仮眠を取った。
最悪な夢だ。
俺達の前から碧が、梛が姿を消す夢。

放心していると梛が帰ってきた。

『ただいま。』

「おかえり。」

梛は俺が先に帰ってるのが珍しいのか
驚いてる。

「なぁ、外に食いに行こうぜ。」

『取り敢えず僕、着替えてくるから。』

テレビから視線を逸らさずに
急な提案をする俺に驚きながら
承諾してくれる梛。

車と家の鍵を持って梛と家を出る。

互いに特に会話も無くファミレスに着いた。

店員さんに席に通されてメニューに目を通す梛を
見て驚いた。
キャップに髪を束ねて入れてるんだろうが
髪が短くなった様に見えて夢が甦る。
そんな思いを掻き消したくて梛の小さな手を握ると
驚いたような顔をした後、
俺を見て納得した顔をする梛。

『罧…僕は此処に居るよ…。
 もう、居なくならない様にするから…。』

家を出てからファミレスに入るまで
夢のせいで梛を見れなくて
キャップを被っていたのに気が付かなかった。

コッチで初めて会った時にも
帽子に髪を束ねて入れるのを見ると
1人で抱え込んで消えちまった「むかし」に
戻ったみたいで嫌だって言った事があった。

『罧、何食べる?』

そう言って俺を見る梛。

「俺はデミグラスハンバーグ。」

『じゃあ僕は、ミラノグラタン。』

あたかも「何事も無かった」みたいに
笑い掛けるから俺が泣きそうになる。

注文を終えて他愛無い会話を梛としていると
視界端に見覚えのある姿が見えた。
忘れもしない。
前世で幹部だった奴らだ。

次こそは俺が守るんだ…。

そう思っていたら急に
初めて碧が俺に作ってくれたハンバーグを
思い出した。

「なぁ」

『ん?』

「今度、ハンバーグ作れよ」

『…良いよ。』

「昔みたいに」って言おうとして辞めた。
碧を、梛を過去に縛るだけだから。

『ほら、ハンバーグ来たよ。』

「おん。」

俺が届いたハンバーグを食べていると
梛が急に聞いてきた。

『で、何で急にファミレス行こう、
 なんて言い出したの?…罧兄さん。』

「…嫌な夢見た…」

答えるか迷ったが、
どうせ見透かされるから正直に話した。

『ふーん。どんな夢???』

「むかし の夢。
 お前が居なくなる夢。」

まだ立ち直れてねーんだな、って自覚する。
ちゃんと[ココ]に居るのな。

『そんなに不安なら、
 いっそ僕の事、閉じ込めてみる?』

困ったように笑う梛。
その笑顔が一層、悔しくなる。

「…馬鹿言うなよ…。」

『…冗談だよ。
 ほら、冷める前に食べ切りなよ。』

「ん。」

梛の注文した物も届いて
食べ始めた梛。
グラタンが熱いのかハフハフしながら
食べてる姿を見ると むかし より
年相応な感じがする。

正直な話をすると出来るだけ梛には
年相応の望む事をしてほしい。
俺の記憶にあるのは
大切にしてた長い髪を短く切って
泥だらけになりながら練習していたナキと、
長い髪を揺らして痛々しい痣と
ワンピース姿の碧。
むかし の梛を思い出すのはいい気分じゃない。

その後、2人とも食べ終わって会計。

『奢ってくれて、ありがと。』

「お前は、未だ子供なんだから
 大人しく奢られてれば良いんだよ。」

俺は早く店内から出たくて梛の手を引いて
足早に店を出た。

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2022-03-05
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり
??


牛歩で進んでいる去年10月から投稿開始した
「廻りの空は主役なり」ですが
内容に人様を不快にさせてしまうモノを
含みますので読んでいて「無理だな」と
思った際には速やかに自衛して下さい。

並びに牛歩で且つ、拙い僕の文を
読んで下さる優しい皆様、
本当にありがとうございますm(*-ω-)m
これからも不定期、牛歩の投稿となりますが
もし宜しくば、引き続き御愛読の程
宜しくお願い致します。

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2022-02-07
成瀬のお知らせ!
廻りの空は主役なり


くそチワワとゾムとサボってゲームしとったのが
バレて逃げたは良いものの捕まってもうた…。

何とか終わらせて
俺とクソチワワ、大先生、ゾム、チーノで
「ファミレスに行こう」って話になってん。

「ふーん!!!腹が減ったゼ!!」

「…やっぱり予定が入ったから行けないです!」

「何、逃げようとしてんねん!チーノ!」

「チーノ!部長が許すと思ってるん?!」

最早、食害からは逃げられへん…(絶望)

「この後、マクドやから軽く食べるだけでええわ!」

ニッコニコのゾム…。

「ドリンクバーは全員やんな?」

「オムライス、ハンバーグ、ミートパスタ、
 マルゲリータ、サラダL、グラタン、を
 1人ずつでええ?」

「流石にゾムさん、それは…。」

「大先生、無理や。諦めろ…。」

ゾムが大量に頼んで注文したものが
届いたときの俺らの絶望感…。

「あれ?あの子って…」

大先生の声で顔を上げると
進級の時に間違って体育館に来た奴が
見るからに年上の男と一緒に店に入ってきた。

「あん時の奴やん!」

「部長!あの人、金持ちっぽくないですか?」

「よう見たら、
 若手実業家とか言われとる奴やん。」

「でも何で、そんな人と一緒に居るん?」

「援交とか、ちゃうん?(笑)
 女子とか、どうせ面食いやろ?」

向こうと距離があるみたいで
コッチの会話は聞こえてへんやわ。

「アイツ、俺と廊下でぶつかりかけた時に
 馬鹿高い声で媚びてきたから嫌やねんな。」

「アイツも他の女子と同じやんな。」

顔しか見てへん女子共は面倒やし俺も嫌や。

「にしても、あの子。
 男性の顔ずっと見てますね!部長!」

「さよか。どーでもええわ。」

注文の品が届いて(苦しみながら)完食した。

「ほな!次行こうか!!」

ゾム、まだ食う気なんか…。
俺ら死んだな…。

ゾムに(引き摺られて)連れて行かれるまま
俺らは店を後にした。

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2022-02-07
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり
???


《登場人物紹介》

(※分かりづらくて、スミマセン。)

【生徒会役員】

#黒沢 皇[クロサワ コウ] 高2 2-c
我々学園生徒会長

#赤木 灯[アカキ トン] 高2 2-c
我々学園副会長(書記長)

#緒津 満[オズ ミツル] 高2 2-a
我々学園美化委員長

#壱白 蘭[イチシロ ラン] 高2 2-a
我々学園風紀委員長

#青島 大[アオジマ ダイ] 高2 2-d
我々学園保健委員長

#水田 志真[ミズタ シマ] 高2 2-b
我々学園図書委員長

#黄士 詩竜[キシ シリュウ] 高2 2-b
我々学園広報委員長

#緑川 希[ミドリカワ ノゾム] 高2 2-d
我々学園体育委員長

#桃井 枦太[モモイ ロタ] 高2 2-d
我々学園放送委員長

#紫羽 翔[シバ ショウ] 中3
我々学園副保健委員長

#橙山 智野[トウヤマ トモヤ] 中3
我々学園副放送委員長

【教員】

#兄村 仁[アニムラ ジン]
我々学園生徒会顧問

#神崎 信平[カンザキ シンペイ]
我々学園保健医

#茶竹 永実[サタケ エイミ]
図書館司書

【女子】

#桧浦 優[ヒウラ ユウ] 高1

#倉戸 汐[クラド シオ] 高1

#色矢 梛[シキヤ ナギ] 中1

―――――――――――――――――――
驚きの仕掛けが?!

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2021-10-10
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり
QQQ


桜の舞う4月。
今日から我々学園の高等部に編入する。
だりぃな、と思いながらも職員室へ向かうと
見覚えのある姿が目に入った。

「…兄貴?」

私の声で振り返る、その人。

「…久しぶりだな。」

やっぱり、兄貴だ。
兄貴に手招きされて教育相談室に入る。

「お前も、覚えとるんやな?」

「勿論。皆の事、覚えてる。」

一瞬、険しい表情をした兄貴。

「今は、
 生徒会の顧問をしとる。
 兄村 仁って名前でな。」

「私は、桧浦 優。
 高等部に編入する事になった。」

お互いに自己紹介をして部屋を出る。

「優…アイツら全員居るから
 担任に挨拶したら体育館行ってみな。」

その後、担任にから学園の説明を受けて
兄貴が言っていた体育館へ向かった。

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2021-11-02
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり
??


新学期が始まり、僕は中等部になった。
"むかし"と変わらず腰までの長い髪を
目立たぬよう三つ編みにして教室に向かう。

教室には張り紙がしてあった。
【生徒会選出をするため体育館に集合】

早い時間に来て正解だったなぁ。

『そういえば体育館って何処だっけ…?』

誰かと一緒に移動なんて僕には
到底無理な状況なので朧気な記憶を頼りに
体育館に向かう。

風の噂で高等部には編入生が入ったと聞いた。
生徒会も副生徒会が繰り上げでメインに
なると偶然、耳にした。

…まさか。
想像しているような
偶然は無いと思いたい。

そうこうしている内に体育館に辿り着いた。
入口を開けようとした瞬間、
中から聞こえる爆音の笑い声…。

変わらないなぁ…
なんて思って開けるのを
躊躇していたら後ろから声がした。

「すみません、何やってんすか?」

振り返ると3年生の先輩が2人立っていた。

『教室にあった張り紙を見て
 来てみたんですけど
 大きな音が中からしたので
 ビックリしてしまって…。』

「とりあえず、
 入りましょうよ!」

そう言って2人は入って行った。
―――――――――――――――――
僕も付いて行くと、
ステージに高等部の生徒会が並んでいた。

「ん?
 誰や、あんさん。」

放送委員長さんが僕に気付く。
その声で生徒会の皆さんが僕を見た。

注目されるの苦手なんだよなぁ…。

『朝、教室に入ったら
 張り紙があって…
 それを見て来ました…。』

「おい!狂犬組!!!
 ちゃんと新人組の教室に
 貼り出してこいって言うたやろ!」

…なんか、流れが読めたかも…。

「まさか、貼り出す教室
 間違えたんちゃうやろな?」

ビクッと反応する2人。

「クソチワワが突っ走るからやろ!」

「はぁ!?平均化ポメラニアンのせいやろ!」

喧嘩が始まった…。
取り敢えず、長居はしない方が良さそう。

『僕も確認せず
 来てしまったので…。
 すみません、失礼します。』

「すまんなぁ…。」

困った顔をしている副会長さんに
頭を下げて、その場を立ち去った。

教室に戻ろうとしていたら
声を掛けられた。

「ねぇ、体育館ってどこ?」

『…この廊下の突き当たりを
 右に行くと着くと思います。』

「そっか。ありがとう。」

そう言って女性は体育館へ向かって行った。

パッと見では分からない見た目だから
流石に先輩にも気付かれなかったみたい。

この時、僕は想像もしていなかった。
悪い笑みを浮かべてる人が居たなんて。

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2021-11-04
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり


保健室から荷物を取りに教室へ向かう道中、
室内にも関わらず突風が吹いた。
さっきまで閉まっていた少し先の窓が開いてる…。

「あっぶな!」

特徴的な迷彩のパーカーが視界に映る。
それが誰か分かったと同時に
ニッコリ笑って高い声を作る。

『ビックリしちゃいましたよぉ!
 危ないですよぉ~!緑川先輩🖤』

僕の記憶が確かなら、
生徒会目当ての女子が多い、この学園。
他の女子生徒が、こんな感じで話してた気がする。

「何や?怪我無いんやったら、さっさと帰れや…。」

ここで僕は無意識的に
斜め後ろに仰け反ってしまった事を自覚した。
"むかし"の癖で、つい避けてしまった。

『すみませぇん!
 じゃぁ、私帰りますねぇ~』

背を向けて脅威様の前を通り過ぎるが
我ながら気持ち悪い。
思い出されないためとはいえ
普段出さない高い声はキツいな(笑)

にしても凄いな…。
厳しさこそあれど優しい方々が
ここまで嫌悪するほど一部女子生徒が酷いのか…。

聞いた話によると、
脅威様やチワワ様は分かりやすい嫌悪で。
他の皆様は多少なり愛想つきあいするらしい。

『暫くはバレない様に合わせておこう…。』

教室には僕以外居なくて、
鞄を持って帰路に付いた。
―――――――――――――――――――
『ただいま』

「おかえり。」

誰も居ないと思って家に入ると
返事が帰ってきた。

『あれ?今日、休みだったっけ?…罧。』

あの時、馬鹿みたいに躊躇って
教会のメンツに忘却薬を飲ませなかったのが運の尽き。

罧は僕の保護者代わりとして一緒に住んでいる。
正確には僕が罧の家に居候しているだけ。

「偶然早く仕事が片付いたんだよ。」

『そっか…。』

僕と罧は基本的に無言でも平気な人達。
わざと会話を変えたりしてもお互いに探ったりしない。
…嘘。僕は少し探るかも(笑)

『ご飯の準備するね。』 

「なぁ、外に食いに行こうぜ。」

ソファーに座ってテレビに視線を置いたまま
罧は言った。

『これ、また急だね。』

「悪いかよ!」

『別に。…ファミレス行こっか!
 取り敢えず僕、着替えてくるから。』

罧はレストランとか行きたがるけど
僕が貧乏性だったりするから
行き先を決めるのは僕。

リビングを出る時に一瞬見た罧は
物凄く悲しげな顔をしていた。

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2022-01-31
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり


桜の舞う4月。
舞台は幕を開ける…。
―――――――――――――
桜の絨毯と揺れる黒髪

「今日から此所に通うのか…。」

不安を浮かべ
今、踏み出し始めた。
―――――――――――――――
「これからが楽しみなんだゾ!」

太陽の光に輝くブロンドは
ニヒルな笑みを浮かべ玉座に腰掛ける。

その視線の先には…。
――――――――――――――――
窓の外を眺めて、そよぐ黒髪

「えっ!今のって!!!!」

黒髪の隙間から黄色を覗かせ
ある者を見付ける。
―――――――――――――――
「じゃ、行ってくるね。」

見慣れない藍色のメッシュが
桜と共に風に揺れる。

不安げな表情が物語るのは…。

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2021-10-23
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり
プロローグ


何とか教室へ戻り、
1日遣り過ごして帰ろうと思っていた。

《中等部 色矢梛さん 保健室へ》

この付箋が渡されるまでは…。

生徒会がアレなら
恐らく保健室には、あの人が居る…。

重い足取りで保健室へ向かう。

『失礼します。』

「はーい。…えっ!?」

そう言って振り返った養護教諭の先生は
驚いたような顔をして僕を見た。

僕も驚きそうになったけど
表情を変えずに、とぼける。

『僕が何か?』

「ちょっと待っててね。」

神崎先生は入口の鍵を閉めた。

座るように促されたので
距離を取りつつ座る。

「お兄さんからカウンセリングについて
 電話で頼まれてるんだけど…
 色矢さんは、どうしたい?」

『カウンセリングは今の所、考えてないです。』

「そっか~。」

兄さん、大丈夫って言ったのにな…。
まだ"むかし"の事を気にしているんだろうな…。

神崎先生はメモに何かを書き込んだ後
僕をじーっと見つめている。

ここに来るのを渋った理由の1つ。
この人は あの時、食堂に居なかったから

「ねぇ、
 どうして急に居なくなったの?…ナキちゃん」

僕を覚えてるんだ。
僕も"むかし"の事は覚えてる。
言わないでくれるよね…?

『忘れてないんですね、軍医様。
 いえ、今は神崎先生ですね。』

「…昔と容姿が大きく変わってたから
 最初は気がつかなかったけど、
 やっぱりナキちゃんだね…。」

『どうして僕だと?』

「仕草が変わってなかったからさ…。
 手を握る動作と目の動きで何と無くね…。」

軍医、もとい神崎先生が
ここまで覚えてるなら
先輩達や物資隊長様も
僕だと判断出来る材料があれば
気付かれるって事かぁ…。

『そうですか…。
 …用事があるので
 すみませんが、ここら辺でお暇します。』

神崎先生の質問には答えずに
逃げるように保健室を出て家に帰った。

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2021-12-07
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり


学校に電話が掛かってきた。
中等部の色矢さんって子のお兄さんから。
内容は[カウンセリング]について。
色矢さんの担任に付箋を渡すように
伝えて1日の業務をこなしてた。

夕方の下校時間。

『失礼します。』

「はーい。…えっ!?」

色矢さんが来たんだろうなぁって
入り口の方を見たらビックリした。

見間違い???
女の子の姿がナキちゃんに見えた!

『僕が何か?』

不思議そうに俺の方を見る色矢さんに
座るように促して入口の鍵を閉める。
内容を聞かれたら大変だからね!

色矢さんに
「お兄さんから、連絡があったけど
 自身にはカウンセリングを受ける気はあるのか?」
って聞いたら[今は考えてない]と苦笑いをしていた。

この姿、見覚えがある!
言い淀むみたいに視線を右往左往して
過剰に手を握って話をしようとする動き
困ったように笑う仕草…

もしかして……ナキちゃん???

「ねぇ、
 どうして急に居なくなったの?……ナキちゃん?」

一か八かで名前を呼ぶと
大きな眼を少し開いて困った様に微笑む彼女。

『忘れてないんですね、軍医様。
 いえ、今は神崎先生ですね。』

忘れる訳無いじゃん!
どれだけ、あの子達が困ったと思ってるの?!

「最初は気がつかなかったけど
 やっぱりナキちゃんだね…。」

『どうして僕だと?』

「手を握る動作と目の動きで何となくね。」

本当はガツンと怒りたいけど
ナキちゃんなりに理由があったんだろうな。

ナキちゃん、もとい梛ちゃんは
少し考える仕草をして
急いで保健室を出ていった。

まだ何か隠してるの?

成瀬 做欺(赭海)@共同垢・2022-01-01
尊敬する先輩へ格別な感謝を...。
廻りの空は主役なり
?????

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