シロクマ・2017-12-23
百人一首
八十九番
式子内親王
玉の緒よ
絶えなば絶えね ながらへば
忍ぶることの
よはりもぞする
時に寄り添い
分かれ道はぐれて
それでも葛の蔦のように
離れても絡み合う
幾重に結ぶ我らの恋を
罪と人が呼ぶとしても
道なき道で巡り合う
恋路に残される
足の跡はふたつ
玉
の
緒
よ
絶
え
ね
ば
絶
え
ね
な
が
ら
へ
ば
忍
ぶ
る
こ
と
の
弱
り
も
ぞ
す
る
玉
の
緒
よ
絶
え
な
ば
絶
え
ね
な
が
ら
へ
ば
忍
ぶ
る
こ
と
の
弱
り
も
ぞ
す
る
【読み方】
たまのおよ たえなばたえね ながらえば
しのぶることの よわりもぞする
【意味】
命よ、絶えるならば絶えてしまえ。
生きながらえていると、恋心を秘めている力が弱ってしまうかもしれないから。
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらえば
忍ぶることの 弱りもぞする
玉の緒よ絶えなば絶えね
長らえば
いつかは隠しきれずに
戯れとは呼べないほどに
二人で紡いだ恋が
胸を溢れてしまう
玉の緒よ 絶えねば絶えね ながらへば
忍ぶることの 弱りもぞする