#微かな

君の手に触れた時

私の敏感な手は

微かな君の温もりを感じた


今でもその温もり

私の手に残り続けて＿

若葉の微かな薫りが風に乗り流れ
花の薫りに打ち消され

僅かな刻に触れる若葉の芽吹き



人も同じかもと思えた

微かな何かに



人の想いは感じた僅かなものを

人の廻り合いは微かな確かを


僅かに思える刻の後に




貴女(貴方)の感じ思えた



僅かな刻の想いに

うそつき
きらい
さよなら

思いつくまま砂の上に書いて

最後に君の名前
潮が満ちて波の向こうに

潮騒に消える微かな囁き

「だいすき」

哀情に溺れ愛情を失って
もうここに居ない君
もう一度、海に行きたい…

遠く遠く見果てぬ先には
小さな小さな微かな灯(ひか)り


諦めが願いと希望に押し込められれば
願いと希望に現実の悪魔が囁く


迷い悩み不安の自問自答が
繰り返される


繋ぎ留める一縷(いちる)の望みが
折れそうな 壊れそうな


最後(いみ)を離さなぬようにと



消えて無くならないようにと



今は



小さくも微かな灯(ひか)りに

死にたい時に思う

「死ねない」は

まだこの世に「微かな希望を求めてる」