#忘却の彼方

知ってのとおりわたしは
オカルト＆スピリチュアル方面には
かなり詳しいし




だから今の地球は牢獄で
人類は家畜か奴隷であることも
今さら言うまでもない基礎知識




牢獄を破壊して人類を奴隷状態から解放しよう！
という(宇宙規模の)運動はじつはいくつもあって
しかもそのどれもが『光の勝利』を告げている｡




つまり､
長い目でみれば､地獄はもう終わっており
人類はまもなく解放されます！




♡♡




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他人と足なみ揃える趣味はないから
人類を幽閉している檻が壊された瞬間
わたしは勝手にこの世から出ていく




ものすごく正直に言うと
『勝利の喜び』という感じはぜんぜんしない
『勝利の美酒に酔う』とか全く無い




あのさ､
人類が好んで鑑賞したがるストーリーあんじゃん､
ホントによくあるパターンのあれ！




悪の支配があり､正義の戦士が立ち上がり､
ひどい艱難辛苦の末に最後にやっと正義が勝って､
人々は救われる




っていうやつ｡
あたし､あれ大キライだから！
くだらん物語にあたしを巻き込まないでほしい




わたしに
武勇伝はいらない
わたしは
過去は語らない




この世界から解放されたなら
この世界の記憶を消す
こんな馬鹿げた世界のことは永遠に忘れる

この場所から
黄昏ていく街並み

光と影が溶けあって
輪郭がぼやけていく

憂いを帯びたインクを
滲ませたように

空は仄かに霞んで
雑音すら消してくれる

これから待つ
夜の帳が下りれば

見渡す眼下には
柔らかい明かりが灯り

心なしか
今日のことさえも名残惜しく

忘却の彼方へ誘い
私を連れ去ろうとしてくれる

秋の幻惑、空、彼方。

地では汚泥を吐き散らかし

空では煙管をくゆらして。

何処へ行こうか。

君は自由だ。

その自由に鎖をつけよう。

責任という鎖を。

羽は、もがない。

それ以上の呪を施し

生き永らえばいい。

あなたの　名前は　　はっきり　言えるのに

あなたの　顔は　・・・　　忘却の彼方


きっと　同じこと・・・　なんだろうね

あなたにとっても　　もう

わたしの　存在なんて　　　忘却の彼方


せめて　　今夜の　月くらいに

おぼろげにでも　残っていて　ほしいけれど

経過した　年月が　　記憶を　去らせるんだ

忘れてしまった記憶を

ふと、思い出すも

しかし、其処には何もなく

ただ、傍観者であるのみで。

＊

通り抜ける夏の終わりが

酷く、心を締め付ける。

私は一体何を忘れてしまったのだろう。

私は一体何処へ忘れてしまったのだろう。

時だけが過ぎる中

置いていかれたような

寂しさを表すかのように

何処かで高く、鹿が鳴く。

＊

私の周りには人が居るのに

何故だか私は取り残されている。

君のこと、一日中考えてる

そしてまた堂々巡り。

日が暮れる。

うーん、君にはもう過去のこと?

多分 もう忘却の彼方