NoName-0・2021-10-10
ひと休み
息を吐く
溜息って吐いた分だけ
しあわせが逃げていくんだって
溜息を吐く自分に友達が伝えてきた
僕はまた盛大に溜息を吐いてみせた
そんなもんで飛んでいく幸せを
僕はきっと幸せとは思えない
そう伝えると
ひねくれ者の愚か者と
友達は笑ったよ
幸せそうに笑うから
なんだか僕もわらえたよ
溜息だって捨てたもんじゃない
そう思いながらね
深く息ができたのだ
いつの日からか、
僕は、
とても静かな夜で、息を吐く。
あぁ、今日も。
知らない誰かに縋って、
淋しさを埋めた。