#愛鈴

僕ではなく…
違う人を選んだ君…

今日はそんな君の結婚式

欠席を選んだのに
出席に変えられた挙句

私を思うなら
幸せへの背中を押してと言う…

そんな君に…

贈ります
紙合わせ「ｼｱﾜｾ」の花束を…

幸せじゃなくて
紙だけの繋がりになれ…

ホテルまで行って
4人でたくさん遊んだ…
めちゃくちゃ楽しかった…

髪巻いてるの可愛い
服も可愛い
ネイルも可愛い
声も可愛い
全部…可愛い

ってたくさん褒めてくれた
海くん…モテる理由これだわ…

顔とか容姿じゃなくて
中身の良さなのね…

他の人が寄ってきちゃう…

ヤキモチ妬いちゃうなぁ…

私と柚ちゃん…
2人で出張に行ってた…

先に海くんの危機を感じて…
柚ちゃんが帰ってくれたのだけど…


恩師のお墓に寄り添って

これね…相棒から貰った！
誕生日プレゼントだって！
持ち歩いて欲しいと言われて…
宝物を持ち歩くの！？って
めちゃくちゃ悩んだw
一生の宝物なんだぁ！

って…泣きながら言う
海くんを見て
そっとしとくのに
離れたら…まさかの
海くん行方不明になって
朝方まで探し回って

とある山の木の下で
怪我をして座り込んでて
何時間も説得して
連れて帰ってくれたらしい…

帰ってきたばかりで
凄い情報量だったけど
無事で良かった…

さっき…私にも
ポーチとコースターを
見せに来て…

宝物っ！って大事に持ってたw

良かったね…海くん！

あなたの手に繋がる管

点滴をしているだけなのに

あなたが居なくなるんじゃないかって

不安で仕方ない…

初めて会うネッ友と

カラオケ行って

ご飯に行って帰ってくる！って

笑顔で言っていたのに…

帰り先が病室のベッドって…

ありえないじゃんか…

意識はあるし…

話もできてるけど…

怖くて震えが止まらない…

どこにも行かないでよ？

ネットに載った！って

めちゃくちゃ喜んでたじゃない…

私　んぇ？

海くん　何してる？

私　実家でゴロゴロしてる

海くん　んじゃ…良いw

私　なぁに？

海くん　今さ…駅前のホテルに居る

私　あそこって…

海くん　そう…w

私　誰といるの？

海くん　柚と凛と俺

私　私も行く！！

海くん　早くおいで

私　何して遊ぶ？w

海くん　何でも付き合ってあげる

私　何でも？ほんとに？

海くん　今日は特別w

私　よし…気合入れて行く！！

海くん　待ってるぜーw

私　うふふんw

海くん　可愛いw

私　めちゃくちゃお洒落するね！

海くん　早くおいで…

私　苦しい？

海くん　うん…

私　急ぐね!

海くん　うん


最近…香水を変えた…
海くんが落ち着く匂いに…

海くんが選んでくれた
服…鞄…靴…

全部海くん仕様で行く…

待っててね…
落ち着かせてあげるから…

私　海くん？

海くん　ふふん…ふふん…♪

私　酒くさっ…

海くん　あいりぃぃ！

私　海くん…お酒くさいw

海くん　飲んでたぁw

私　普段酔わないのにねぇ…w

海くん　これ飲んだ！

私　ハイボールストレート！？

海くん　えへへ

私　飲み過ぎ！！

海くん　良いの…

私　良くない！！

海くん　とるな…

私　依存症になるから駄目！！

海くん　嫌だ…

私　終わりにしよ？ね？

海くん　…

私　おいで！

海くん　うん…

私　寝てて良いよ？

海くん　気持ち悪い…

私　お水飲む？

海くん　大丈夫…

私　無理して飲むからぁ…

海くん　面目ない…

私　窓辺行く？

海くん　うん…

私　窓辺好きだよね

海くん　外を見てる時は自由になれる…


あなたの悲しそうな顔…

泥酔状態だから…
危ないから…ちゃんと見とかないとw

海くん…怪我しないでよ…

あなたの顔も
あなたの身体も

全部好きなんだから…

海くんが砂浜に敷いた
シートの上に座って
海を眺めている…

ボソボソ言ってる声に
耳を澄ませたら…

君は今…何してるんだろうか…
家でゆっくりしてるんだろうか…
それとも…お散歩かな…
お出かけが好きだからなぁ…
君の声が聴きたい…
君が俺の名を呼ぶ度に
一人で舞い上がってるんだよ…
でも…こっそり想ってるだけで
君に言うつもりはない…
君の人生の邪魔だったり
重荷になりたくない
ただ…君を見守っていたいだけ…

って…独り言にしては…
凄過ぎる程だよね…w

側に…あなたを想う人が
2人もいるのに
あなたは別の人を
信じ始めて
想い始めてる…

私と柚ちゃんの想いは
この先もずっと一方通行ねw

私…あなたと過ごせるなら…
例え心中する事になっても
あなたに着いていくわ！

だって…こんなに愛せるのは
私だけだと思ってるから…

海くん　なぁ…愛鈴

私　ん？どうしたの？

海くん　俺が死んだらさ

私　不吉な話ね…

海くん　相棒のさ？

私　うん

海くん　弾き語りを流してて欲しい

私　どうして？

海くん　生き返れる気がするからw

私　何それw

海くん　あの子の声には力があるよ

私　どんな力？

海くん　俺を救う力だよw
　
私　大好きなのね

海くん　むしろ…愛だねこれはw

私　なんじゃそりゃw

海くん　これからは…笑ってほしい

私　あなたらしい願いね

海くん　何よりも大切だからなw

私　幸せ者ねぇ…相棒ちゃん

海くん　そうなのかなぁ…

私　私はそう思うわw

海くん　そっかw

私　うんw

海くん　俺が死んだら…相棒を頼む…

私　あなた以外には務まらないわよ？

海くん　守ってやってくれ…俺の代わりに


まるで死んじゃうみたいじゃない…
やめて…怖い言い方

ベッドに寝転ぶ君
その横に座る私

犬や猫のように
横を向きながら
太腿に頭を載せてくる…
手を握っては
頭に誘導して
撫でろと言う…

甘える姿が可愛いのだけど…

これは限界が来た証拠…
沢山…撫でてあげるからね

もっといっぱい…
甘えておいでね…海くん