ハルユー・1日前
感情の葬列
人は簡単に
突然消えてしまうのだ…と
あの日知った
人は簡単に
願うだけでは消えることは
難しいものだ…と
あの日思い知らされた
ワタシの中から何故か
打ち消されていった
心の真ん中に置きたい感情達
花びらが枯れ落ちるように
色褪せて朽ちて…
自分を愛せない哀しみさえ
まるで絵画を観るようで…
そんなワタシに誰も
気づかず微笑みかける
傷口から溢れ出る
色の無い感情に
ひとりほほ笑む
自分を憐れむなんて…と
誰かを恨むとか
怒り嘆くことすら
疲れきってしまった
大切なものを
たったひとつ失くしただけの
ことなのに…
この手のひらで受け止めても
温もりは指の隙間から
抜け落ちてゆく
季節の変わり目に
気がついた時の
物悲しさと期待感は
一昔前よりは
少しだけ感傷的で
心に浮かぶのは
美しくコーティングされた
記憶の中の景色
雨上がりの空に
秋のため息
鮮やかにナミダを彩り
また少し
ズルさを覚えた
自分を隠す術ばかり