はじめる

#感想下さい

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全16作品・











『愛があったら。』下











※大人要素あり











邪魔、しないでよ



言ってしまった



言って、しまった



嫌われた、終わった



私は怖くて



無言でその場を立ち去ろうとした



その時、蒼ちゃんが口を開いた



「邪魔やったか、ごめん。」



蒼ちゃんの顔は



悲しそうに歪んでいた



傷つけたのか



そんな想いでいっぱいだった



もちろん、そこには居れなくて



私は、家に帰った



いつもよりも寒い気がするのは



気の所為か



ご飯食べる気も何も無くて



私は眠りについた



その日から、五ヶ月経った



蒼ちゃんの店には行けてない



あの生活も、変わらない



今日は、初めての男と会う予定



場所は、蒼ちゃんのカフェ



着いてから、少しガッカリした



閉店中、と書いてあったからだ



帰ろうと思ってたその時



店が開く音がした



「…りーちゃん、俺。



頼んだの、俺。」



消え入りそうな声だった



私は何も言えないまま



久しぶりの



あのカフェへ入った



「…どうして?」



やっぱり、最初の言葉はそれだった



話を聞けば



私の事が気がかりで



Twitterを入れて



私の垢を探したらしい



私ばかだから、自撮りも載っけてて



それで見つけたらしい



あの時と、同じような気持ちになった



苦しい、ただ、苦しい



「…ね、する、の?」



いつまでもこのままじゃダメだから



私は蒼ちゃんにそう尋ねた



「…したい。でも、どうしよ。」



目が合うと、気まづそうに目を逸らして



少しの沈黙が流れた



「いいよ、しよ。」



私はそんな沈黙を破る為



初めて自分から



求めた



「お金、払うから。」



キスする寸前



蒼ちゃんのその言葉に



一歩、離れてしまった



乱れかけた服も治した



だって、だって



「…お金払ったら、愛じゃない。」



言っちゃった



愛なんて、最初から無いのに



でも、言葉は止まんなかった



「…今までの男と一緒じゃやだ…。



求めないで、?求めさせて、?



愛してよ…。私を。身体じゃやだ。」




バカなこと言ってるのは



分かってた



でも、蒼ちゃんだけは



今までの男と一緒じゃ嫌だった



「りーちゃん、愛しとる。



だから、助けたいから。



金は払うよ。絶対、払う。」



蒼ちゃんから返って来た言葉は



私の求めるものじゃなかった



おいで、と言うように



手を広げる蒼ちゃんの元に



自分から行く事は出来なかった



だから、同じように手を広げた



蒼ちゃんは直ぐに来て



直ぐに求めた



初めて、私からも求めた



零れる涙が止まらなくなって



寂しさで沢山な私を



蒼ちゃんは、抱き締めた



強く、強く抱き締めて



壊した



「…ね、あ…し、て?」



嗚咽で上手く喋れない私に



「愛してるよ。」



そう返してくれた



でも、本当の意味で



心は満たされなかった



終わった後



乱れた服を治す私に



蒼ちゃんは、お金を渡して来た



それも、10万も



「…ね、愛してないの?」



「言ったでしょ、愛してるからだよ。」



私は、全ては受け取れないと



半分だけ、受け取った



その日は



泣きながら帰った



受け取ったお金が



愛だとはどうしても思えなかった



家に帰って



急に吐き気が来て



吐いた



吐きまくった



ぐしゃぐしゃになったメイクを



ちゃんと落として



蒼ちゃんの垢をブロックしようと



Twitterを開いた



ホームに、蒼ちゃんのtweetが



流れてきた



「愛してる」



たった一言



その言葉を見て、泣いた



何となく、もう会えないと悟った



もう依頼も来ないと思った



だから、ブロックは辞めた



高校は卒業出来なかった



パパ活をしている事がバレて



いじめが始まった



だから、退学した



それからもパパ活はしたけど



途中で気持ち悪くなって辞めた



19になって、就活を始めた



面接先は、カフェだ



「ダメだったか。」



ふぅ、と息を吐いて



たまたまそこにあった



電気屋を眺めた



ニュース番組なんて



何年ぶりに見ただろうか



「本日は近頃話題の



カフェ、LoveisLeeの魅力を



徹底解説致します!



ここのカフェのオーナーは



たった一人でこの店を開業し



そんな中で出会った



ある女性を待っているとかなんとか。



そんな話題のカフェ



LoveisLeeのオーナー



新庄 蒼雅さんに



話を聞いてみましょう!」



「えーっと、新庄です。



こんなに人気なるなんて



思ってもみなかったですけど



嬉しいです。



この店の名前のりーは



僕が、一目惚れした人のあだ名で



傷つけてしまった、女の人です。



いや、子供なのかも。



そんな、りーちゃんの為に



僕は、23になった今でも



この店を離れてません。」



気付いたら、夢中になってた



少し髪の伸びた蒼ちゃん



少し声の低くなった蒼ちゃん



少し髭が生えた蒼ちゃん



少し変わった蒼ちゃんから



目が離せなくなった



私は、ヒールを履いてるのも気にせず



走った



私の記憶が正しければ



ここから10分程の所に



蒼ちゃんの店があるはず



しばらく走った所に



行列が見えてきた



きっと、ここだ



私は、お客さんの注意を無視して



店の扉を開けた



そして、注目を浴びてるのも



全部無視して



ただ1人



蒼ちゃんの元へ向かった



「…蒼ちゃん!」



広くなったカウンターの奥に



アルバイトの人と話している



蒼ちゃんを見つけた



蒼ちゃんは、私の声が届いたのか



カウンターから走って来て



私の事を抱き締めてくれた



「…りーちゃ…。りー、ちゃん、?」



「ただいま…蒼ちゃん!」



抱きしめ合う私達を見て



周りのお客さんが



私がLoveisLeeの



Leeだと気付いたのか



拍手が起こった



私と蒼ちゃんは



ここじゃ目立つからと



外に出た



「ごめん、あの金さ。



愛だった、本当に。



いや、愛ってか独占欲かも。



これ以上他の男に渡したくなくて…。



本当、ごめん。」



「…ううん、愛なんて無いって。



愛があったら、って、



勝手に思ってただけだから。



愛があったんなら、良かった。



私の方こそ、ごめんね。本当。



ねぇ、愛してるよ。蒼ちゃんは?」



「愛してるよ。愛してる。」



きっとここは



泣くシーンなんだろうけど



私と蒼ちゃんは、大爆笑した



それから、キスをした



カフェ、LoveisLeeは



奇跡の恋をした夫婦の運営する



少し、ロマンチックな



カフェになった



このカフェの人気メニュー



「愛はあったよ。」



と言う名のついたケーキを食べると



恋が成就するという



噂が出来てからは



更に盛り上がった



「愛してる?」



「愛してるよ。」



「私も、愛してるよ。」



愛は、ちゃんとあった



愛は、あったよ



こんなにも沢山の愛が、ここに



END

Raimu・2021-02-23
小説
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『名の無い雨が、降る明日に。』













全国ニュースで報じられた

一つのニュースに


目も、心も奪われた


「妊婦連続殺傷事件の犯人は


都内に住む、14歳の中学生でした。」


深刻そうなニュースキャスターの声


顔は隠れているが、確かに姿は

映っている中学生の犯人


まだ、興味程度だったんだ

この時の、僕は


------------------------


愛ってなんだ

ずっとそう思いながら生きていた


怒るのは愛なら

殴るのは何だ



腕に広がる傷と痣は

一体何なのだろうか


ずっと、そう思って生きていた



「子供なんてね!!

親の私達を良い人間に魅せる為の



道具でしかないの!!道具なんだよ!

そんな道具が、でしゃばんな!!」





「…ごめん、なさい。」




少し、本当に少し

口を挟んだだけだった


何度切れても鳴るコールに

応えたらいいんじゃないかって



それだけ、言った



だけど結果

母さんを怒らせてしまった


道具が喋ってごめんなさい

道具がでしゃばってごめんなさい



何度も何度も

心の中でも口に出しても謝って



いつもより殴られなかった


新たに増えたかさぶたを

捲って、流れる血を見て思う


生きてるだけで、本当にいいのか









「あーイラつく。


何であんたってそんなイラつく目なの?



あいつが捨ててきた時と同じ目。


気持ち悪い。さっさと消えろよ。」





「…ごめんなさい。」





もはや、何を言われても


「ごめんなさい」しか返せなくなった



他に意見を言えばきっと

後々苦しむのは自分なのだ



なら言わない方がいい



「お腹減った、母さん。」



普通の家庭はきっと

暖かい味噌汁やサラダや肉料理が


テーブルいっぱいに並べられて


学校の話とか友達の話とか

そんな他愛もない話をするのだろう



でも残念ながら、家は違う



「知らねぇよ。勝手に食え。」



そう言われる

勝手に作ろうとすると



「何で勝手に使うんだよ!泥棒!」



と、前は包丁を投げつけられ

腕に消えない傷を残した



でも辛くなかった

それが当たり前だったから



でもある日、本当にある日

いつもと、何も変わらない日


何かが切れた



プツーンって

切れた、私の中で



「バイバイ母さん。」



私は錆びた包丁で

母さんの腹を刺した



「…ま…え…っ。」


苦しそうな声を出し

床を這い蹲る母さんの上に乗り



また一回、更に一回と

段々とペースを上げて、刺した


気付けば母さんは動かなくなった


時刻は夕方四時

返り血も処理せぬまま


包丁を持ちながら

私は街中を歩いた



「もうすぐ会えまちゅかねぇ?」


「パパとママは、待ちきれないよー!」



「ちょっとぉ、声が大きいよ!」




「すまんすまん!つい!」




そんな会話をする

妊婦と、その旦那の会話が耳に入る



助けなきゃ



そう思った時には

もう行動してしまった




「…なに、何!やだ、やだやめて…!」




胎児が居るであろう場所に

ナイフを刺した



止めに来た旦那を振り払おうとした時

弾みで、旦那の顔に刺さった



邪魔する人は誰も居なくて

私はただ、胎児を刺し続けた



「道具にならなくて良かった。」



スッキリした気持ちで家に帰ると

母さんの姿が目に入った



今まで道具にされた仕返しとして

母さんを包丁置きとして、使ってやった



細胞や中の臓器が破裂する音が

聞いていて、心地が良かった



次の日のニュースで


昨日助けた胎児の母親と



その旦那が死亡したと報じられた



奇跡的にも

古びた防犯カメラには



蜘蛛が被さっており

私の顔は写ってなかった



私は、神様が

私の事を助けてくれたんだ


そう思うと嬉しくて堪らなかった


次の日、お腹が減って

母さんの肉を食べた


美味しくはなかった

でも、勝った気がして嬉しかった



その日も私は

人助けの旅に出掛けた


防犯カメラに写ったら

もう二度と助けられなくなるから


深くフードを被った


「…な…ん、で。」


二人目は一人で歩いている所を

一旦後ろから刺して


倒れた所を前から刺した


「良かったね。もう、大丈夫。」


私のように

道具としてしか使われない


そんな人生、送らせたくない



だから助けた

人情が出来る前に



だから助けた

その姿を保つ前に


助けたかったんだよ、どうしても


次の日のニュースで

この前殺った妊婦とその旦那と


関連性があると


大々的に報じられた


殺り方

刺す場所


等、全く違う事まで

勘ぐられていた


一ヶ月、いや、もっと


救い続けていた

自分自信を救う事を忘れて


ただ、がむしゃらに


----------------------------


彼女の初公判があると聞いた

僕は、何故か無性に行きたくなって


初めて裁判所の中に入った


彼女は、全ての罪を認めた

「助けたかった」と


泣きながら語った


彼女の言葉に

狂ってると話す人達が


余計彼女を苦しめた


彼女の手が震えていた

彼女の声が震えていた


見ているだけで、辛くなる程に

--------------------------------


気付けば、30人

救っていた


救えているのかな

そう疑問に思う時ももちろんあった


でも、それでも救える可能性に

かけていた


ある時、刺した妊婦が

奇跡の復活をしたとニュースで見た


そしてこう言った


「私の赤ちゃんを奪ったのは


中学生くらいの、女でした。」


そこから捜査が一気に進んで


等々、逮捕される事になった


初公判の日

目が、怖かった


私を道具だと言った母さんの目と

一緒な人が殆どだったから


でもただ一人

泣きそうに目元を潤まし


こちらを見ている男の子が居た

心がギュッと苦しくなった


そんな時、こう質問された


「被告は何故、30人もの妊婦を

極めて悪質で、残虐な方法で


命を奪ったんですか?説明どうぞ。」


被害者の方の弁護士が

鬼のような目と声でそう言ってきた


母さんの声が浮かぶ

母さんに言われた言葉が浮かぶ


殴られた腹が痛く感じる

私は、私は、ただ、ただ


「…たす…け…っ、た…かった…!」


息が上手く出来ない

苦しい、苦しい苦しい


「サイコパスかよ。」

そんな声が聞こえた


「何でお前が泣くんだよ。」

遺族の人の声が聞こえた


「あいつ、狂ってる。」

笑いながらそう話す声も聞こえた


痛かった

痛くて、たまんなかった


-----------------------------


未成年犯罪者としては異例の

死刑判決が言い渡された


その判決に賛成する人が多数で

反対した人はネット民に潰された


僕は、死刑判決が下るまでの

僅かな期間に


どうしても会いたくなって

面会をさせて貰う事にした


久しぶりに見た彼女は

酷く痩せ細っていた


あの怯えるような目が

僕の姿を捉えていた


どう話しかけようか迷っていた時

彼女が重い口を開いて


「…ありがとう。」と言った


「え?」と聞き返すと


あの時たった一人だけ

優しい目って感じがしたの、と


彼女は微笑んだ


その目には諦めの色が滲んでいた

僕は、それに気付かぬフリをして


彼女と話し続けた


面会が許可されたのは

たった一時間


僕は、せめてその一時間だけでも

彼女を幸せにしてやりたいと思った


「私ね、虐待されてたの。


親にお前は親を良く魅せる為の



ただそれだけの道具だって言われて。

私、自分が道具だったから。


道具の気持ちが、分かるから。


だから…だから、ね。


道具には…させたくなかった。

助けたいって、それだけ想ってた。」


彼女は泣きそうな目で

僕に訴えかけてきた


私も被害者なんだよって

私も辛かったんだよって


僕は、少しでも彼女を救いたくて


「…道具じゃないよ。」


と、声をかけた

彼女は少し驚いたような顔をして


「…ありがとう。」と

また言った


その日から一週間後

被害者家族の強い要望の末


彼女は星になった

僕は、死刑判決の報道で


初めて泣いた


表だけしか見ていない人らは

簡単に彼女を貶したし


その死を心から喜んだ


辛いなんて言葉で収まらない

それくらい、彼女は辛かったんだ


それを知らず喜ぶ人らの

気が知れなかった


ただ僕は、悲しかった

そして辛かった


せめて僕だけは

彼女の幸せを祈った


星空を見上げて思う

これが、彼女にとって


幸せだったのかも、と

------------------------

死刑目前

あの、男の子が面会に来た


近くで見るととても綺麗で


そしてとても優しかった

優しく包み込んでくれた


カレーが好きだと話した

食べた事が無かったから


食べてみたいなぁと言うと


激辛ってやつ食べてみ?と

イタズラな笑顔で言われて


激辛の意味は分かってたから

「おいっ」と突っ込んだ


彼になら話せると思って

母さんの事を話した


色んな言葉をくれたけど


「道具じゃない」

その言葉が何より嬉しかった


また、会いたい


そう思った矢先

死刑が求刑されると言われた


最後の晩餐には

カレーを選んだ


思った以上に辛かったけど

癖になる辛さだった


最後の晩餐を終えて

一人部屋に移された


事情を知った藤井さんと言う

女の警察官の人が


暖かな毛布と

ふかふかの枕を用意してくれた


その優しさに、涙が出た


死刑の日は、雨だった

死に場に行く途中で


明日は雨だと流れていた


気持ちも天気も雨なんて

何だか笑えてしまった


死ぬ瞬間まで祈った

「せめて彼が幸せであるように」と

----------------------------

彼女が居ない世界は

雨が降った様に暗かった


彼女が居なくなって数日

彼女の遺言が伝えられた


「幸せになってね。」と


その日の天気は

やっぱり、雨だった


次の日の予報も、雨だった


僕は雨に紛れて

また泣いた


暗い帰り道

ほんの少し、陽が差した


僕は、その陽をじっと見つめて思った

「幸せになろう。」と


泣くのは今日でおしまいだ、と


名の無い雨が、降る明日に

ほんの少しの期待を抱く


彼女の分まで幸せになれたら、と


やがて、雨は止んだ

眩しい程に明るい陽が


明日の方向に咲いていた


「カレーでも食うか。」

僕はそれから、カレー屋に向かって


激辛カレーを注文した



end

Raimu・3日前
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幸せ
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君にさよなら
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名の無い雨が、降る明日に。
自分でも何か泣いてしまった←
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『片割れ時の神様』





「僕には感情が無い。」









『起立___礼』

日直の声が響き渡る

『________』

『________』

耳を塞ぐ

名前を知りもしないクラスメイトが

騒ぐ 騒ぐ 騒ぐ

まるで僕を嗤っているようで

この時間が1番嫌いで。

SHRが終ってからも抜け出せないまま

いつもこの時間は独りの筈だった

今回だけは違っていた





『_独りなの?』

新学期が始まってから

誰とも話さなかった僕は

違和感を感じ後ろを向くと

窓際のカーテンの側で君は居た





誰だろうか

他に教室に人は居なくて

僕に話しているということは解った

でも見たことも無い人で

転校生など来ていない筈で。





「誰、ですか」

露骨にそんなことを聞くのも失礼だが

気になって堪らなかった。




『誰でしょう。』

少し置いて出たのはその応えだった




僕は俯く

駄目だ、話せない

そう思った時に下校のチャイムが鳴った

今がチャンスだ、と思い鞄を取る

「僕はこれで失礼します。」



後ろを振り返ろうともせず_


僕は立ち去った





________




『曖昧だね』

『成瀬くんって何時も暗いよね』

其ればかりなんだ。

もううんざりなんだ。

死んでしまいたい、すっきりしたい

もう飛び降りれば_





「死」なんて直ぐそこなんだから。


________







次の日もまた次の日も

SHRが終ってからも教室に居残っていた

また君は居た

いつも通り、何も喋らずに。

ひっそりと佇む君の瞳は

いつでも此方を向いていた

時偶、話すことはあったものの

そのまま時間は過ぎていくばかりで




「××」

『なーに、玲於くん』

下の名前で呼び合うようになってから

僕達は僕達を隠した


_僕は感情が無いなんて言えない





_私は神様だなんて言えない






翔びたいと思ったのも

死にたいと思ったのも

君が堪らなく愛おしいからで。








_実行開始

________



はじめて下の名前で呼ばれたのは

いつだったかな。

くぐもった声、君の声


そうだ、



玲於くん。




________






「玲於くん、」

私は問い掛ける

一緒に居れるなんて夢にも思わなかった

『なに、××』

好きだよ、なんて言えなくて

「何にもない。」











後悔ばかりなんだ、いつも


でも今は違う









2人で空に駆けて

一緒に笑い合おう















「この夕焼けの空で」

まだいます城塚なのです・2020-08-08
感想下さい
参考にしまくります
空の彼方へ響く唄
小説
ポエム
独り言

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に16作品あります

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『ワスレナグサ憲法10条。』下













「…さん?お姉さん?」



「ん、ん…。みーくん、?」



差し込む光が眩しくて



中々目が開けられない



そっと、目を開けてみると



警察官の人が二人



私の前に立っていた



「ここ、どこですか…?」



「丘の町ですよ。」



「丘の町…。」



確か、私の住んでる所の



隣の町



「お姉さん、どこから来たの?」



「…隣の、町です。」



警察官の人は目を見合わせて



少し困った顔をしてから



警察車で送ってくれた



「ありがとうございました…。」



過ぎ去る車に深く例をしてから



家のドアを開けた



ただいま



そう言う前に



どこか久しぶりな



あの温もりに包まれた



「…り…っ、り…ん…?」



みーくんだ



「…ごめん。ご…め。」



「…良かった。良かった、良かった。」



みーくんは、繰り返し



"良かった"と言った



怒んなかった



見捨てなかった



なんで



「…怒んないの?」



みーくんに聞くと



「帰って来てくれたから。」



と、笑った



離しちゃいけない人って



こーゆー人の事を言うんだ



と、改めて思った



「…ね、何したら、怒るの。」



「…どして?」



「だて、だって、私…。



怒られなきゃだもん!



病気って時点で迷惑かけてるし



その上勝手に家出てくし…っ!



なのに、何で?何で怒んないの?」



不満、だったのかもしれない



怒られない事が



愚痴を零されない事が



何より、捨てられない事が



「何で、って。



生きててくれてるじゃん。



俺の横で。傍で。



それ以上の幸せなんて無いよ。



不満なんてない。怒る所も。



凛が生きててくれたらいいよ。俺。」



何か、腑に落ちなかった



やっぱり、怒られなきゃだと思った



「…傍に居なくなったら怒る?



浮気したら怒る?なら、なら私



今から浮気する!傍居なくなるよ?」



自分でも何言ってるか



分からなかった



何で泣いてるのか



何で自分が怒ってるのか



本当、分かんなかった



「凛、俺から離れられるの?」



「…離れられるよ。」



「なら、1m離れて?」



「え?」



「早く。」



ちょっと意味が分かんなかった



でも、みーくんの言う通り



一歩程、後ろに下がった



「じゃあ…。」



もう2m下がって



そう言われてまた下がった



それを繰り返す内に



我慢出来なくなって



離れた分、近づいて



みーくんに抱きついた



「ほら、離れらんないじゃん。



だからその心配はしてないかな俺は。」



「…何それ。」



みーくんの優しい香りが香って



優しい笑い声が聞こえた



私も、不思議と笑ってた



「…大好きだよ。」



「俺の方がね?」



私にはやっぱ



みーくんしか居ないんだって



そう思った



「ね、凛。ちょっと来て?」



ある休日の日



コーヒーを飲んでいると



みーくんが大きな画用紙と



マッキーペンと



インクを持って、椅子に座った



そして、私を手招きした



私はソファの上から



みーくんの向いの椅子に座って



そっとみーくんが話すのを待った



「法律、作らない?」



みーくんから出た言葉は



以外過ぎるものだった



「法律?」



私は少し笑ってしまったけど



みーくんは気難しい顔を



変えなかった



「法律。と言うか



俺と、凛。二人だけの守り事。」



「…それも、忘れちゃうよ?私。」



シーンとした空気の中



コーヒーカップを置く音だけが



そっと、響いた



「忘れてもいい。俺が



凛の分まで覚えとくから。」



少しの沈黙の後



みーくんが



ワスレナグサ憲法10条。



と画用紙に書いて



その下に、1と書いて



ワスレナグサ憲法の内容を



一つ一つ、書いていった



そして、1条1条読み上げた



「1。凛も俺も、自分を責めない。」



「…みーくん、自分責めてたの?」



「そりゃね。凛が苦しんでるのに



俺は何も出来ないんだから。」



「…何も出来てないなんて、逆だよ。」



「…次、読むね。」



みーくんは半ば無理矢理



次の法律を読み始めた



「2。迷ったら、絶対電話。



何時でも、俺がもし仕事中でも。」



「…迷惑、なるよ?」



「ならないの。てか



迷惑かけて?俺受け止めるから。」



「…ありがとう。」



「いいよ。次、3。」



気付いたら涙が溢れてた



でも、それでも



みーくんの言葉を聞き続けた



「9。忘れてもいい。



忘れてもいいから。



俺の居ない所で、泣かないこと。」



「…う…ん…っ。」



「10。これ、一番大事だよ。」



私は、必死に必死に涙を消して



ちゃんと聞く準備をした



「…10。俺をもし忘れても



絶対、嫌わないで欲しい。



…いや、これは違うか。



法律、てかただの願望だった。」



へへ、と悲しそうに笑うみーくんに



「忘れないよ。」



そう言った



「…ありがとう。」



気付けば、みーくんも泣いていて



二人で泣きながら



キスをした



それから、みーくんが



インクに指をつけて



画用紙の左端の方に



指紋をつけた



「ワスレナグサ憲法10条。



ここに可決。俺の指紋はつけたし



はいここ、凛の指紋、つけて?」



小鳥の鳴き声が良く聞こえる



暖かな日が注ぐ日



「…はい、お…っけ!」



私とみーくん



二人だけの法律



"ワスレナグサ憲法"が



可決した



「…俺忘れてもいいから



この法律は忘れないでね?」



「みーくんも忘れないよ。」



「そっか。うれしっ。」



優しさに溢れる涙を



止めるすべを、私は知らない



でもいい



この涙が



みーくんの優しさの象徴になるなら



それでいい



「…みーくん、手繋ご。」



「今インクで汚れてるから



手洗ってくるから待ってて?」



「んーん。今のみーくんと



手を、繋ぎたいの。」



「えー?変なの。



手繋いだら、涙止まるかな。」



「止まんないよ、多分ずっと。」



「そりゃ困るわ!」



笑いが込み上げてきて



久しぶりに二人で笑った



しばらく笑って



お互い汚れた手のまま



恋人繋ぎをした



お互い、手を繋いでない方の手で



ワスレナグサ憲法の画用紙を持って



部屋の、一番目立つ所に



画鋲で止めた



それから、手は繋いだまま



久しぶりのデートに出掛けた



この人だけは



何を忘れても



きっと、忘れない



世界最高級の宝石なんかより



何億倍も綺麗で



優しい優しいこの笑顔を見て



そう確信出来た



end

Raimu・2021-03-01
小説
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ワスレナグサ憲法10条。
おす


『堕落人生』

初短編小説

















開始1ページ目で主人公が死ぬ小説って

よくあるじゃん?






全部、目障りだ。

パンッ!

頬に鈍い痛みが走った後、

遅れて痺れがやってきた。

「お前なんて産まなきゃよかった。

この出来損ないが!!」



別に生まれたくて生まれてきた訳じゃないし。

あー、何で生きてんだろ。

部屋中に漂うタバコの匂いも

散らばっている空き缶も怒鳴り声も

外で女と遊ぶ父さんも八つ当たりする母さんも

全部、全部、大嫌いだ。

何よりこの汚れた世界が憎かった。




「お前さえいなければ…

何とか言いなさいよ!!」

暴力が続くと感覚がなくなる。

死んでたと思っていた心に

また1つ傷ができる。

カッターを手首にあてれば赤い液体が

荒んだ心を穏やかにしてくれた。

こういう時は黙るのが最善の方法だ。

どんな言葉も母さんの怒りを鎮められない。

時が経つのを待つしかない。

だからどんなに痛くても声は出さない。

顔を殴られても痣だらけの身体を蹴られても。

これが一番母さんの怒りを鎮められる方法。

火に油を注ぐような行為だけは

絶対にしてはいけない。



幼い頃は頑張れば愛してくれると信じてた。

だけど結局何を頑張っても両親が私を

大切にしてくれることは一度もなかった。

そんなに憎いなら殺せばいいのに_



「ねえ、何で学校来てんの?w」

「あいつ親に捨てられたらしーよw」

「かわいそー」

誰も私を必要としていない。

私は何のために生きているんだろう。





"学校に行きたくない"

そう思うようになったのはいつ頃だろうか。

偶然同じ年に生まれて

同じクラスになった他人。

そんな奴らと1年間も同じ空間で

同じ時を過ごす。

「学校」「教室」という小さな世界に

閉じ込められてランク付けされる。

作り笑いを浮かべた教師。

馬鹿げた友情ごっこ。くだらない日常。

全部つまらない。


私は弱い。強くならないといけなかった。

そのためには金が必要だった。

金さえあれば幸せになれる。

そう信じてた。

金のためなら何だって平気でやった。

人生は簡単なゲームだ。

人なんて信じるものじゃない。

コロコロ騙されて滑稽だった。

なんて単純で簡単な生き物なんだろう。

信じるのは愛でも友情でもない。金だ。

人なんて道具だ。必要な時に利用して

要らなくなったら捨てる。

代わりなんていくらでもいる。

こんなの基本中の基本だ。

信じる価値のある奴なんて

1人もいないんだから_




キーンコーンカーンコーン

地獄を告げるチャイムが鳴った。

中身のない教師が自信満々に

何かを話している。

それを真面目に聞く生徒。

みんなな心にはこんな安っぽい言葉が

響いているのだろうか。

「人はみんな平等ですよ」

「努力は必ず報われる」

説得力のない言葉を聞く度に

心の中で嘲笑った。

「生きていればいいことがある」

「命を粗末にするな」

綺麗事を言われる度に死にたくなった。

私の全てを知っているみたいに話す

お前らが大嫌い。

「あなたのために言ってる」

別に頼んでないし。余計なお世話。

そう言って私を縛り付けておいて綺麗事を

並べて自分に酔いしれるおめでたい奴ら。

反吐が出る。





理想を語る。誰かのためだと優しさを語る。

薄皮一枚剥げば欲望があって打算がある。

結局はみんな自分のため。

そこにいる人が誰だっていい。

あるものなんて何だっていい。

自己顕示欲や金のために人を利用できる。

全ての人が特別なら

全ての人が平凡だということ。

みんながみんな特別なわけじゃない。



先生、人間なんて所詮みんな一緒ですよ。

どうしていつも私に正解を

教えてくれないんですか。



「先生、気分が悪いので保健室に

行ってきます」

「気をつけろよ」



誰もいない屋上は広くて自由だった。

もう不正解の授業を聞きたくない。

もうこれ以上、苦しみたくない。

だから私は鳥になって遥か遠くへ

飛ぶことにした。

さよなら、汚れた世界。

バイバイ、私。





















END

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『ワスレナグサ憲法10条。』上














「ワスレナグサ憲法10条。



ここに可決。俺の指紋はつけたし



はいここ、凛の指紋、つけて?」



小鳥の鳴き声が良く聞こえる



暖かな日が注ぐ日



「…はい、お…っけ!」



私とみーくん



二人だけの法律



"ワスレナグサ憲法"が



可決した



「…俺忘れてもいいから



この憲法は忘れないでね?」



「みーくんも忘れないよ。」



「そっか。うれしっ。」



優しさに溢れる涙を



止めるすべを、私は知らない



でもいい



この涙が



みーくんの優しさの象徴になるなら



それでいい



「…凛、何か焦げ臭くない?」



「え?あ、確かに。」



最初は、私の忘れっぽさが



悪化しただけだと思ってた



「鮭、焦げてる…。」



「俺、二個食べるよ。」



「いや、私も食べるから大丈夫。」



料理を作ってるのを忘れたり



お風呂を入れてるのを忘れたり



昨日の事を忘れたり



20歳の誕生日すら



忘れていて



そんな私を心配したみーくんが



こないだ、病院に連れてってくれて



「…じゃ、じゃく…??」



そこで、こう診断された



「若年性アルツハイマー。



つまりは、認知症です。」



「え、?」



どうやら私は



忘れてしまうそうだ



最終的には、みーくんも



「チキン食う?」



「いい。要らない。」



「俺が要るから、一緒に食べよ。」



こんな些細な会話でさえも



忘れてしまうそうだ



そして、早く死ぬ、らしい



「はい、チキン。ちな骨無し。」



「…今、要らない。」



「食え、ほらほら。」



「んも!顔汚れちゃうじゃん。」



私、てっきり



捨てられると思った



なのに、みーくんは



何事も無かったかのように



チキンを買ってきてくれたり



ゲーム買ってきてくれたり



何か、優しかった



「凛、寝るよ。おいで?」



「ええ…まだ九時じゃん。」



「進行遅らせる為だよ。



はいっ、いいからー、来る!」



「…もー。」



みーくんは、私よりも



私の事を心配していた



若年性アルツハイマーの



進行を遅らせる為のものなら



何でも買ったし、やった



アロマも買った



食事も睡眠時間も変えた



「みーくん、どこ行くの?」



「今日は、同窓会行くって



昨日言ってなかったけ?」



でも、やっぱり



忘れる事はあった



「…ごめん、言ってた、ね。



行ってらっしゃい。楽しんで。」



みーくんが居なくなったら



必ず泣いてた



「ただいま凛。遅くなっちゃった。」



「いいよ。待ってなかったし。」



病気のせいで



精神不安定になって



素直になれない日もあった



でも



「待ってなくっていいよ。



俺が勝手にどっか行って



勝手に帰ってきたって思えばいい。」



「…そっか、ごめん。」



みーくんはいつだって



見捨てなかった



「凛、一人で行ける?」



「何かあったら、電話するんだよ。」



「分かってる!行ってくるね。」



毎日毎日



みーくんに迷惑かけちゃだめだ



そう思って



自分で何とかしようと思った



でも



「…ここ、どこだっけ。」



分かんなくなって



迷惑をかけた



「凛、無理しなくていいよ。



買い物くらい俺が行くから。



行きたい所あったら



連れてくから言ってな。」



でもやっぱりみーくんは



私を見捨てなかった



幸せをくれた



優しさもくれた



満たしてくれた



笑わせてくれた



私は、何も返せてないのに



日に日に、自分を責める心が



大きくなっていった



「みーくん。私



ちょっと行きたい所あるから



行ってくるね。」



「薬、持った?」



「持ったよ。行ってくる。」



「迷ったら電話ね!」



「うんっ。」



若年性アルツハイマー発覚から



三年後



23の時



私は、戻らない覚悟で



家を出た



「…どこ、だっけ。」



案の定、すぐ分からなくなった



でも、分からなくなったことすら



分からなくなった



辺りが暗くなり始めて



何でここに居るのか



何でみーくんは居ないのか



分からなくなって、泣いた



その内何で泣いてるのかすら



分からなくなった



「…みーくん。」



自分から離れたのに



私はやっぱり



みーくんに助けを求めていた



辺りが真っ暗になった



眠気に襲われて



どこかも分からない所で



私は眠りについた



ーContinueー

Raimu・2021-02-28
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『100輪目の薔薇を君に。』上
















私の人生は



物凄く散々だ



中三の時



テロ犯に親と親友を殺られ



その影響で鬱になり



笑えなくなっていた



テロ犯は当たり前のように自爆し



残された怒りと苦しみの吐き場は



無くなってしまった



コトン、コトン



少しぶわぶわしている



高校の 屋上の床を歩き



フェンスの前で立ち止まる



”立ち入り禁止”なんて文字も



まるで見えない



輝きを失った足元の靴も



私の死に場である方を向いて



私が飛び立つその時を待っている



そっと乗り越えて



下を見る



五階分の高さなだけあり



死ぬには充分な高さだ



ふう、と息を吐き



少しだけ怖いから



フェンスの方を前にして



死に場から目を背けた



「え。」



よし、飛び降りるぞ



そう思っていた時



予想外の人と目が合った



「せ、先生…。」



名前が思い出せないから



〇〇先生、と



名前は呼べない



「君、死ぬの?」



サラッとそんな事を言われ



「はい。死にます。」



サラッとそんな事を返した



先生は少し考えてから



何と、フェンスを超え



こっちにやって来た



「ひゃー、怖いね。



君、何で死にたいの?」



いや、馬鹿なんか



そう突っ込みたくなった



「いや、あの、関係ないです。



そして、どっか行ってください。」



面倒臭い生徒だなと



思ってくれたらいいのに



「どっか、か。



なら先生、先に君が行く所



行ってみようかな。」



”君が行く所”



つまりは、空の上



いやいやいやいや



馬鹿なんか



うん、や、馬鹿だなこいつ



そんな言葉が頭の中を埋めつくした



「何でそうなるんですか。



いいから、フェンスの内側



戻って下さい。」



今度は”どっか”とは言わず



ちゃんと”フェンスの内側”と



言ってみた



「一人で戻んの先生ヤダなー。



一緒に戻んない?」



にっこり微笑んで



私に手を差し出して来た



手なんて、取るはずない



そう思ったのに



不思議と手を取って



フェンスに足をかけてしまった



コトン、コトン



二度と戻るはずのなかった



屋上の床を



今、歩いている



「よーく戻って来た。おいで。」



そんな事を言って



両手を広げる先生の顔は



よく見ると、凄く整っていた



「行きません。」



そう思うと尚更



恥ずかしくて行けなかった



三歩下がると



いいからいいから、と



先生の方から抱き締めてきた



「…セクハラ、です。」



逃げようとしても



やはり、男性の力には叶わない



それに、段々



逃げたくなくなってきた



鼻の奥がツンとした



必死に泣くのを堪えた



「よく耐えたな、偉いじゃん。」



よしよし



本当に、本当に優しく



大きな手で頭を撫でる



甘くて、落ち着いた声が



また泣きたくなる



ずっと、このまま



「あ、そろそろ昼休み終わるぞ。」



神は、意地悪だ



こんな時に限って



チャイムを鳴らすんだ



授業中は



あんなに鳴れと願っても



中々鳴ってくれないのに



「分かりました。戻ります。」



パタパタパタ



少し駆け足で屋上を出る



先生は両手で手を振ってくれていた



「何なんだよ。」



思わずそういいたくなる程に



真っ直ぐな先生



名も覚えてない



チャラそうな先生



ほんの少しだけ



心を掻き乱した



罪な先生



「えー、ここ、分かる人ー。」



五限の始まりを知らすチャイムが鳴り



社会科の先生が入って来た



ずっとあの先生の事が頭から離れず



授業もまともに受けられなかった



「これで終わりまーす。」



気だるげな声と共に



一斉に帰宅する



私もいつもは直ぐに帰るけれど



今日は、違う



職員室に寄る



そっと覗いてみると



あの先生が、居た



「セクハラ先生。」



少し嫌味を込めた言い方で呼ぶと



他の先生と共に



先生も此方を振り向いた



「こらこら。そんな呼び方すると



先生、他の先生に嫌われます。」



他の先生にペコリとお辞儀をして



先生が此方にやって来た



「だって、抱き締めてきたし。



それに名前分かんないし、仕方ない。」



「仕方ないっておい!


チョキチ
俺は、宮嶋楮吉。



ちょー先生ってあだ名聞いた事ない?」



古っぽいその名前は



確かに聞き覚えがあった



「あー、知ってます。



チャラ先生、ですよね?」



「あー、バレてたかー。」



へへへなんて笑う宮嶋先生は



やっぱ悔しいけど、カッコイイ



「あ、ちょー先生ー!



あたし、テストの点上がったんだ!



いつもみたいに褒めてー!」



明らかに陽キャって感じの



女の子三人に囲まれたちょー先生は



あっという間に手の届かない存在に



なってしまっていた



「やっぱ一人が楽だわ。」



自傷気味に笑って



私は帰路に着いた



誰も居なくなった家への帰り道



必ずヒソヒソ話が聞こえる



「あら、あの子。例のテロの…。」



「気の毒にね…。可哀想。」



「全く笑わなくなったよね。」



「ねー。本当に怖い。」



おばさんから、JKから



みんな、みんな私を笑う



可哀想なんて言うくらいなら



お父さんとお母さんと



真実を、連れて来てよ



「君、一人?



一緒に飲み行かなーい?」



家まであと少しって時



見覚えのない顔の男が数人



私を囲んで立っていた



「未成年ですので。」



足早に帰ろうとする私の前に



一人の男が立つ



しまった、囲まれた



そう思った時には遅くて



無理やり肩を組まれ



連れて行かれた



このまま、殺ってくれたら



そんな事が頭を過ぎる



何故だかちょー先生の顔も



頭の中を過った



幻覚だろうか



ちょー先生が見える



男の人らをぶん殴って



私の手を取って…って、え、?



「ちょー先生…?」



本当に、居るじゃん



「ちょ、早く!走れ!」



先生は少し焦った感じで



とにかく、かっこよかった



「先生、何で…?」



着いた先は先生の家だった



不思議と、何かされる



何て想い、沸かなかった



「水居る?それとも俺要る?」



「水で。先生は要りません。」



そんなバカみたいな会話だけど



久しぶりに少し笑えた



先生はコップに水を入れ



毛布と共に持って来てくれた



「毒物とか入ってないからね。



安心して飲みたまえっ!」



シュッ、と



コップを突き出してきた先生を



チラリと見てから



そっとコップを取った



味などない、のだけれど



自分で飲む水の



数倍は美味しかった



「そうだ。君、名前何?」



「茶川 涙奈。涙に、奈良の奈。」



「涙奈か。可愛い名前だね。」



何年ぶりだろ



誰かに名前を聞かれて、言って



「可愛い。」なんて言われるの



「そーだ、涙奈。



あの男ら、お前の知り合い?」



「あ、ありがとうございました。



知り合いじゃないです。」



「いやー、明らかに迷惑そうだったし



何か、殴りたかったし?まぁ



結果救えてたなら良かったよ。」



サラーっと怖い事言ってますよー



気付いて無さそうな先生は



ニコニコ笑ってた



「そうだ涙奈。先生毎日



君に薔薇を一輪贈るから。



だから、毎日生きててくれよ?」



何処から持って来たのやら



先生は赤い薔薇を一輪



私に差し出していた



その仕草はまるで、王子様だった



「…ありがとう、ございます。」



スっと薔薇の花を抜いて



手元に置く



「いえいえ。何本やったか



ちゃんと数えてろよー?」



「え?あー、はい。」



「よろしい。んじゃ、そろそろ



帰った方が良いんじゃない?」



「誰も居ないんで、どちらでも。」



言ってしまった



そう思った時には



もう遅くて



ちょー先生の驚いた視線が



私を捉えていた



でも、何かを察してくれたようで



「そっか。なら、



俺ん家、泊まってく?」



手に顎をつけて



少し恥ずかしそうに言うもんだから



私も少し恥ずかしくなって



「…お願い、します。」



声が震えてしまった



特に何もしないし



する予定も無いけど



意識せずには居られなかった



「えっと、風呂、どーする?」



「今日は、やめておき、ます。」



「おけ。俺ソファーで寝るから



涙奈ベッドで寝なよ。低反発で



めっちゃ気持ちいいぞ!」



そう言われ、渋々ベッドを借りた



物凄く申し訳ない気持ちになったけど



低反発マットの気持ちよさと



ちょー先生の甘い匂いのお陰で



私は普段の数倍早く眠りについた



「おはよ。」



久しぶりにそんな事を言われたな



と、少し複雑な気持ちになる



でもそんな事バレないようにと



「おはようございます。」



普通を装ってそう返す



昨日貰った薔薇は



花瓶に入れてある



少し開き始めた花弁が



やけに綺麗に見えた



「今日泊まった事、内緒ね。



言ったら先生、かなりやばいから。」



ははは、と笑って



コーヒーを嗜む先生



「言いません。言ったら



私もかなりやばいので。」



そっか、とまた笑う先生は



やっぱり、かっこよかった



見惚れてしまう程に



「あ、そうだ。これこれ。」



先生はふとキッチンの奥に消え



一本の薔薇を持ってやって来た



「今日の分ね。今から学校だから



終わるまで家に置いておくよ。」



下心なんて感じられない



そんな言い方だった



「ありがとうございます。」



私はそうお礼をして



先生と一緒に登校してはなるまいと



急いで準備して家を出た



慣れない通りでは



誰かに見られる事もなく



物凄く心が楽だった



学校に着いてずっと



本を読んだ



授業中もずっと、本を読んだ



きっと数年後には居なくなる



だから、勉強なんか必要ない



そんな考えだ



授業終了のチャイムが鳴る



またあの時間がやって来る



昼休み



今日も懲りずに



私は屋上へ向かう



「ちょー先生は、居ない、か。」



嬉しいような、残念なような



変な気持ちだ



フェンスを乗り越えて



暫く宙を見つめる



チラリと職員室の方を見ると



ちょー先生と目が合った



やばい、そう思った時には



ちょー先生は居なくなっていた



早く、飛び降りなければ



またちょー先生が来てしまう



来て欲しくない



はず、なのに



助けを待っている私が居る



「…先生。」



気付けば私は



ちょー先生に助けを求めていた



「涙奈!!ちょ、お前、



何で、また。」



今度は手なんて差し伸べなかった



力強く私を引き戻し



離してと言っても



離してくれなかった



「…セクハラ先生。」



「ばか生徒の前だけだわ。」



その言葉に、一気に頬が暑くなった



嗚呼私、恋してるんだと



その時、気付いてしまった



ー Continueー

Raimu・2020-12-09
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.

……
………
……………
…………………
…………………………




片思いしてる君
片想いしてる僕

君は彼に振り向いて貰えず

陰でいつも泣いていた。

そんな君を"綺麗だ"と思い

つい、抱きしめてしまった。

ずっと、言いたかったのに言えなかった

いつも君は、笑っていたから。

泣いている君を見て綺麗なんて言葉は

似合わないに

不意にそう思ってしまった。



俺が今、気持ちを伝えたら…
君は俺を選んでくれるだろうか。
弱ってる君につけ込んで…
それでも伝えたい。振り向いて欲しい。
俺を見て欲しい。意識して欲しい。



























" 俺にしとけよ…… "





泣きそうな声を必死に堪えて
一言だけ。

すると君は、


『ごめん、
 私あの人の事が大好きなの…。』

その一言と表情で直ぐ分かった。



あぁ、俺は。
この表情が、君が彼を必死に想ってる
君の姿を俺は、好きになったんだ。


俺は"頑張れよ。"と伝えると


君は『ありがとう』と一言だけ返し

彼の元へ走って行った。


…………………………
……………………
………………
…………
……

.

病みナルセ    TOMO🐺🌙浮上・2019-08-01
短編小説恋愛編
暇だから書いた笑
贈り物下さい
感想下さい

天気の子のストーリーで、
オリジナルの歌詞を作ってみたいと思います!

『空と君に。』

空は 雨が 降っているー......。

寂しくて 冷たくて 真っ暗な夜も
独りぼっちで ただ不安で
渦に巻き込まれそうで
そんな僕に手を差し伸べて
笑顔を咲かせて くれたんだ

晴れ渡る空ー......。

心も晴れて 君はまるで
太陽のように
輝いていて みんなの笑顔が
世界に 咲いて

君は輝いて 僕はときめいて
この思いに気付けなくて
そばに居たいって思えるんだ
君となら どこにでも 飛び立てるよ

君が好きー......。

小さな体 小さな心
大きな空を背負わせて
消えていく君を
僕の力で 守りたくて

好きだって 好きだって
気付いた気持ち
どうしても 君だけは
守りたかったんだ
走っても 走っても
叫んでも 叫んでも
君に届かなくて......。

空へ向かって 今なら叫べる
君のもとへ 羽ばたいて
掴んだ手は 離さないよ

君で良かったって
これは奇跡だって

空よりも
空が雨でも
辺りが海に変わっても

君の隣に居たかったー......。

感想くれたら嬉しいです!
天気の子を見れば、よく意味が分かるかも......

宙色__Sorairo@・2019-08-09
天気の子
歌詞
誰でもいいから贈り物して
感想下さい
作詞

寒い冬の夜空は

憎たらしい程に輝いている

寒いでしょ?と渡された缶コーヒー

貰ってからさほど時間も経っていないはずなのに

既に温くなっていた

「好きな人いないの?」

ふいに問われた私は視線を缶コーヒーに移す

「いるよ、好きな人」

「ふーん、いるんだ」

ゴクッと喉を慣らして飲むキミの気配に

心臓がドクンッと鳴り響く

「どんな人?その人」

「自由が好きな人」

そう言った私を鼻で笑う

「大変そうだなー、付き合ったら」

「そうだね、本当に大変そう」

クスクスと笑う私を見て

でも、楽しそうだ

とキミも笑う

遠くで私を呼ぶ声がする

「じゃあ、行くね」

そう言った私に

またな

なんて笑うキミ

「もう!どこに行ってたの!?探したのに!」

「ごめんごめん」

私を呼んだ友達がそう怒る

「1人でこんなとこいるなんて.......」

1人じゃないよ

なんて口にはしない

「もう.......9年だね」

そう悲しそうに見つめる彼女に

そうだね、と返しながら歩き出す

遠くで波の音だけが響いていた

紅雨⋆̩☂︎お知らせあります☂︎*̣̩〜🔓noteCafe⋆̩☂︎*̣̩・2020-03-01
感想下さい
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おれはな…?

まぁ、女と話すけど…

えがおになれるのは…

だれでもなくて…

けっきょくは…



縦から読んでみ

TOMO 🐺🌙 ・2019-06-03
縦読み
キュンと来たら素直に贈り物
感想下さい

綺麗な少女___





蝉がうるさく鳴く夏に
ひとりの少女が走り出した



行ってきまーす と家を飛び出し



近所の人に元気よく挨拶をし学校ヘ






白い肌にくりっとした瞳の上にはっきりとした二重,彼女の名は[麗奈(れいな)]

性別に関わらず好かれているムードメーカー。








一時間目,二時間目と順調に進んでゆき,いつものように学校を終えた麗奈。








笑顔で交差点を渡る。




しかしそのとき


みんなからの注目の的になっているなんて
知るよしもなかった_







"プポー"




その音と共に彼女は宙に舞った










_ピッピッピッピッ_


何本もの管に繋がれ白いベッドの上に眠る麗奈。




一時間後。



麗奈は一筋の涙を流し綺麗な空へ走っていった_.

りら・2020-07-25
小説書いてみた
感想下さい
アドバイスもぜひ
小説🌀☁






『固い絆と“友”に__。』


〇これで完結
〇内容どうかしてる




○登場人物
・片宮 空連 ( カ タ ミ ヤ ア レ ン )
・田中 咲那 ( タ ナ カ サ ナ )
・高野 叶斗 ( コ ウ ノ カ ナ ト )













私、咲那は空連と叶斗という
2人の幼なじみがいる。

空連は幼稚園からの仲で、もう1人の叶斗は
小学校の時に引っ越してきて、家が近く、
親が仲良くなったのもある。

何より、面倒見がよろしい…。

今でも大の仲良し。




私は美術部、空連はサッカー。

叶斗はバスケ。2人共、どっちも出来るから同じにすればいいのに…って
ずっと思うんだよねぇ。


高2になった3人。

---------------------------------------

空連「失礼しまーす」

咲那「だーかーらーっ!
勝手に部屋入んないでってば!」

空連「いーじゃん、
家族みたいなもんだしさ?」

咲那「違うでしょーがっ、って何の用?」

空連「あ?ゲームだろ。」

咲那「え、馬鹿なの?もう高2なんですけど」

叶斗「__そーよ?空連ちゃーんっ笑
勉強しなさい?」

咲那「え、叶斗?何処から…。」


結果、勉強…ではなく
ゲームで充実した3人でした。

---------------------------------------

咲那「あれーん!」

空連「ん?」

咲那「進路どーすんの?」

空連「あー、俺?俺はサッカーの大学
目指すよ」

咲那「ありがとう!」



咲那「叶斗~!」

叶斗「おー咲那、クラスまで来てどした?」

咲那「いやー進路どーすんだろーなって」

叶斗「あー俺はあれだ、薬剤師とか医師に
なろうと思ってるし大学行くかなー」

咲那「え、そだったの?! 何で何で!」

叶斗「言わなかったっけ、親父は医師でその
病院の薬剤師が母さんだからさ憧れて
るし目指そーかなって笑」

咲那「え、すご…っ!ありがとう、叶斗っ!」


---------------------------------------

帰り〉

咲那「ねえ2人共、どしよかな、私…。 」

2人「?」

空連「進路のことか」

咲那「そう…。」

空連「アレじゃね?お前は美大とか行って
デザイナーとか絵描くとか」

叶斗「付け足しーっ!
咲那は絵以外にも国語好きじゃん、
特に作文。絵本とか漫画家は?!」

咲那「あー…。」

空連「漫画と絵本なら読むぜ☆」

叶斗「空連、あんた文章無理なだけでしょ。」

空連「あ、バレた? 流石、叶斗サマ~☆」

叶斗「はいはい」


咲那「2人共、ありがとう!選択肢増えた!」


咲那「美大はデザイナー・絵」
「それか“絵本・漫画描く”かー…」

---------------------------------------

そして受験生の年


空連「あーあー受験だるいー」

叶斗「あれーん!そう言う事、言わないの」

空連「お前は頭良いから良いよな」

咲那「ね…。私、悪すぎて…。」

叶斗「今日、俺ん家で久々に勉強するか!」
「2人共聞いておきなー」

咲那「了解です☆」

空連「おーけいありがとう、かなとさまぁ」

叶斗「いえいえーって空連、一言余計」



「とゆーことで、始業式を終わる_。」

---------------------------------------

叶斗家〉

叶斗「んで咲那、進路どうなったの?」

咲那「あー私は絵本とか書いてこーかなって!」

空連「なるへそー」「…ガンバ。」


叶斗「じゃっ、始めますか!」

---------------------------------------

部活も引退となった3人は、毎週金曜は必ず、他の日は自由だか集まって、勉強することになった。

いつもは楽しかった冬休みも、
3人で勉強に費やした。

---------------------------------------

受験後___。


空連「おぉ、久しぶり。」

咲那「え、あ、あれ…ん?背凄い伸びた?!」

空連「んーまぁ、少し伸びたかな‪笑」

咲那「いや、伸びすぎ!笑」

「てかさ、声も低くなった?」

空連「ん、そ?
あん時は俺だけ高かったよな‪‪w」

咲那「あれ、叶斗は?一緒に来るんじゃ?」

空連「わっかんね、結局父親の
病院の薬剤師なったって笑」

咲那「おー!」

空連「で、抜け出せねーらしく、
遅くなると‪w」

咲那「あらま笑」



叶斗「2人ともごめん、遅くなりすぎた。」

空連「…は?高野叶斗すか?本当に。」

叶斗「そーですよ?分かりませんかー?」

空連「いや、雰囲気、変わりすぎ!」
「な、咲那___。」

咲那「ぷっ、ぷはは笑」

空連「は?お前、何笑ってんの?」

咲那「久し振りなのに、
昨日も会ってるみたいだなって。」

「しかも外見変わっても、
中身は変わってないし!」

---------------------------------------

ずっと一緒に居た人と離れて寂しくても
また会えた時、前より楽しいかもしれない。

だから、本当二大切だなと思う人を
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俺には、いつも必ず
良い事なんて無い……

俺にあるのは……

〝醜い〟〝汚い〟〝穢れ〟

決して、好かれることなど無い
こんな俺を好きなのは
お前だけだよww

ホントーに物好きだよな…
お前ってwww
俺は、全ての奴に
恐れられて
嫌われてるのに……

そんな俺になんて
もう、優しくすんなよ……

したって、何もねーんだから。
だからさぁ……
俺の心からのお願いだ。

〝もう俺に関わるな〟

そして、俺みたいな奴とは
もう出逢うな
俺は、別にいいから
お前だけでも

〝幸せになれ〟

約束だ……

夜深・2018-09-09
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