#我が家

起きたら君が
私の顔をじっと
見つめてた

「おはよ」
って私

「おはよ先輩」
って君
私の体を
ぎゅーって
抱き締める

上向けば
病院の白天井じゃない
木目のある家の天井だ

「家帰ってきたんだね」
って私がつぶやいたら

「もうずっと一緒っすよ」
って君は笑って
もう一度抱いてる私に
力をこめた

朝に強くて
もうリビングにいるあの子たち
朝っぱらから
ギャーギャー騒いでる

「起こして
あの子たちにも
おはよしたい」
って私が言うと

「わかりました
でもその前に……」
って意味深な言い方したあとで

「よだれ拭いた方がいいっすね
笑われちゃいますよー」
って私の口元に触れる


……よだれ
出てて悪かったな！
そういうの言うなよ
あんぽんたんだな

君に言われるのは
すごく
恥ずかしいんだからね



夕べも痛み変わらず
眠れたのか眠れないのか
わからない朝

でもここは家だ

ここには
君とあの子たちが
いてくれる

そのことだけで
自分を奮い立たせなきゃ
乗り切れなかった一日も
幸せに笑えるよ

我が家はやっぱりいい

君が笑ってて
あの子たちがいて
こういうのほんと久し振り

この日を
待ちわびてたはずなのに
君と、何話したらいいのか
わからなくて困る

話したいこと
いっぱいあったはずなのに
……おかしいね私

君の隣にいるだけで
どきどきして

君の横顔見るだけで
かっこいいなって

君の笑い声聞くたび
心臓が破裂するんじゃないか
って思うくらい高鳴ってる

君を感じてるよ
君の存在をすぐ側に

嬉しい
すごく嬉しい

お父さんから
逃れるために
君の家へ避難した

私の体が
こんな風になったのが
お父さんがまだ
生きている頃なら
私はきっと
施設へでもいかなくては
いけなかったのかもしれない

お父さんが
逝った後だったから
自宅を改修した

見違えた
外見は変わらないのに
玄関は車イスでも
家に入れるように
スロープになっていて

家の至るところに
手すりが取り付けてあって

敷居はフラットに
畳のお部屋が
フローリングになった

トイレは広くなって
お風呂もこんな体でも
ひとりで入れるように
手すりや
台座がついてる

キッチンのシンク台は
背丈が低くなっている
ところがあって

私でも慣れたら
お料理が
出来るようになっていた

まるで新築みたい


最初の二回は
業者さんたちと
お話したけれど

体が痛かったりで
体調がよくなかったから
あとは全部
君がやってくれた


恵ちゃんが亡くなって
地元の人たちの目や
言葉に変に傷ついて
ここに来た


中古で買った家だ
外は塗り直しが目立つし
震災で痛んだか
ヒビも見受けられる

でも住みやすくて
とても気に入ったんだ

その家が
今また生まれ変わって
とても住みやすい家になった

嬉しくて
友だちに報告したら
「また思い出いっぱい
作っていけるね」
って。

そう言ってもらえるのも
私が生きてここに
戻ってこれたから

すべてに感謝してる


今日からここが
君と私と
あの子たちの我が家だ

仲良くいこう

これからも
よろしくね

家に帰ってきた！




夕方､お仕事が終わって
斜陽とともに乗り込む
他人だらけの電車がものすごく苦痛で
仕事よりも疲れる
往復の通勤




ああ！疲れた､
あしたはお仕事行きたくない！！




でも家に着いた瞬間､立ち直るよ
あたしたちの関係はほんとうに不思議だ
あたしにとって貴女のゆかりの品は
すべて家に置いてあって
街を探しても何が見つかるわけでもない




一人暮らしの家に帰れば
誰に気を使うこともなくなるから
思考と感情は完全にわたし自身のもの




貴女のゆかりの品に囲まれて
貴女のことだけ思い浮かべて過ごすから
ひとりきりの自宅が貴女にもっとも近い場所




天に届かぬ人間は
高い高い塔の最上階を
天にもっとも近い場所と考え
だから地上にはタワーがいっぱい




あたしも貴女に近づきたくて
貴女以外のすべてを退けて
ひとりきりで貴女だけを想う
そんな日々だけが繰り返され




貴女のこと以外､
思い浮かべたいことなんて
何も無いあたしは
ふと想う｡
─────貴女は実在するのでしょうか？？

戦争だとか
人間同士で殺し合うなんて
したらダメなんだよ。

あなたには帰りたい場所があるでしょ
家族がいて、友がいて。
帰りを待ってくれてる人がいる我が家へ

でも、それは
みんなみんな一緒なんだよ

敵も味方も

むいた枝豆を
「ほら食え！仙豆だ！元気になっぞ！」

と出したら、ウキウキで食べ始めた小４。
その後スーパーサイヤ人になりました(笑)

単純(笑)

私は陸上が好き
陸上部のメンバーも大好き
いつも大会で走り終わったあと
「おかえり」って言ってくれる
みんなが本当に大好き
あぁここが私の居場所って思えるから

境界の狭間が私達を誘(いざな)う
命の振り子が狭間を行き交う

身を削る 恐怖がよぎる

振り払う事も
逃げ出す事も
投げ出す事も

出来ない狭間の場所

3週間という時が流れ
僅かな安らぎの家(ひととき)

陽を見ることなく狭間の場所に
今度は何時になる



何時か戻る事を信じて

当たり前があった頃に

リハビリの時明日本当はね

外出届けだして家に

帰りたかったのって

リハ担に言ったら なぜ？って

明日は母のケアマネ来るし

来月担会もあるし

少し部屋の掃除したかった

あなたが今前みたいに完璧に

出来ないことみんなわかってるし

それにあなたがいなくても

Ｎちゃんいるけん大丈夫！

Ｎちゃんの方がいてくれた方が

いいと思うよ

Ｎちゃん💕Ｎちゃん💕Ｎちゃん

娘の名前を口にするたびに

照れくさそうにするリハ担

きっと娘に話したら辞めろ！

そう言うだろうなぁ

ふとリハ担が私の歩行器みて

こんな歩行器見てたら

部屋が綺麗なわけないやろって

あなたの病室見る限り

想像できるわって

え？確かにか歩行器には

洗濯物を入れた袋と

大切なトートと

タオルと寒かったから

カーディガンかけてましたが

部屋はそんなに汚くはないはず

沢山のお水があるくらいかしら？

まぁ我が家は綺麗に程遠いのは

満更間違いではありませんけどww

「ただいま」と言える
　　　
　　　所が
　　　　
　　　　ありますか？

動物が大好きな私
なので一目惚れです♪
我が家でのリスは天国の祖父と
切っても切れない笑い話があり
よく話題になりますw

うちの家って
ルール厳しくない？
厳しい？
（いや知らんわw）