ハルユー・2日前
或る日の憧憬
たくさんの夢が
飛び立っては
はじけた
それでも
夢見たあの頃の自分のキモチ
大切に抱きしめて
また見上げた空は
澄み渡り晴れやかに
壊れた心
溢れくる不安の波
何が怖いのか
何につまずいたのかも
わからずに
ただ立ちどまり
見上げた空は
悔しいほどの澄み渡る青
それさえも滲んでしまう
僕の心に痛みだけがはしる
どんなに
綺麗な花束よりも
どんなに
高価なリングより
私をときめかせたものは
貴方のさり気ない
優しさでした
そう言ってくれたキミの瞳が
何よりも愛しい
カーテンの向こうは
多分変わり映えしない
いつもの景色
なのに
何故か違うの
雨の音も風の揺らぎさえ
ふと漏れるため息も
ふと溢れる微笑みも
あなたに繋がってる
カーテンを開けたなら
あなたに続く空へ
おはようを言おう
いつかまた
キミに会いたい
イキイキと
波をかわし蒼にとける
キミの眼差し
その優しさに
また会いに行きたい
ただ朽ち果ててゆくのか…
思い出という生命を纏い
美しく枯れ果てるのか…
人の運命(サダメ)とは
なんて
残酷で深い心で満ちているのか
重ねた月日が
教えてくれる
久しぶりの晴れ渡る空
鳥の囀りさえも
明るく響く
秋の翳りに騒めく心も
色づき始めた街に
踏み出せば
忘れてた世界がまた蘇る
今は会わないあの人の
笑顔がみたいと思えたりする
朝日が包む街へ出よう
陽光を浴びて
少しだけ微笑んで…
もうじき
夜空の星が花のように
舞い降りてくる
白く儚く
寒い季節は嫌いじゃない
あなたが少しだけ優しくなる
冷えた左手が
あなたのポケットの中で
あなたの右手と重なるから…
あと5センチが遠い
言葉にできない甘えを
季節のせいにしてる
海のない
都会の空を飛ぶカモメ
何を追いかけ
何を思うの
海の香りも忘れたくせに
時の狭間の中
一瞬の至福
キミの微笑みを浮かべて…