セツナ・2025-05-21
暗夜、刹那の独り言。
ポエム
薄命に散った涙の品位はもてはやされ
亡き彼女の悲愁は紺青に沈んで...
灯る光に疲れ漆黒に眠る
眩しさを隠しても消えない憂鬱
視界に広がる暗夜は
心なしか黎明を遠ざける
東の空が白むころ
僕の心は泣いている
苦しい鼓動が朝日に焼かれる
華奢な心を傷つけて
世情は暗く淀んでる
儚い光の中に閉じ込められた様に
曖昧な愛と哀の狭間で傷つきながら
小さな酸素で生きる僕...
微笑む幻影に安堵して
在りし日の憂苦は幻となりて
黎明の沈鬱な輝きに啼泣する
魂が擦り減り呼吸を止めたくなる
望まない今日を怯えて生きる
哀しみの雫が夜空へ還る
僕は君を抱きしめ
とこしえに眠る
大切な温もりが緩徐に遠ざかる
薄まってゆく感覚に淋しさが鳴る
夙夜夢寐、せつなさが鳴る
孤独はあらゆるものを支配して
衰退へと向かう
在りし日の安らぎに縋って
冷えた胸を慰める
今宵ひと夜、僕は蠢く傷と対峙する
深く染まる鈍色が哀哭する
花鳥風月の憂鬱を僕は知らない
黒い世界の直中に
彷徨う御霊
愁う影
哀しみを記したダイアリー
涙で濡れた頁を指で拭うの...
闇を引き連れ漆黒が鳴る
暗夜は傷を隠し僕を庇う